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ポジショニングとは?意味は「ある位置に置くこと」|競合と比べた見せ方と英語 positioning の発音

ポジショニングとは?意味は「ある位置に置くこと」|競合と比べた見せ方と英語 positioning の発音

ポジショニングとは、人や物をある特定の位置に置くという行為そのものであり、マーケティングでは、似た製品や競合他社の製品と比べて客がその製品をどう考えるか、または会社が客にどう考えてほしいかという置きどころを指します。

英英辞典はこの語を数えられない名詞として立て、Oxford は「置く行為」、Cambridge は MARKETING の札を付けた一語義だけを載せました。

この記事では、ポジショニングの意味を二つの辞書の語義から切り分け、product positioning や brand positioning という組み合わせ、動詞 position の ing 形としての顔、emplacement・orientation という同義語、micropositioning から Global Positioning System までの派生語、そして辞書が示す発音と強勢の位置までを整理します。

根拠にしたのは Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の記述だけです。

目次

ポジショニングとは何か(結論)

ポジショニングとは、誰かや何かをある特定の位置に置くという行為を指し、マーケティングでは、似た製品や競合の製品との関係で客がその製品をどう考えるか、または会社が客にどう考えてほしいかという置きどころを指します。

英英辞典は、この語を数えられない名詞として立てました。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary の定義は「誰か、または何かをある特定の位置に置く行為」。

Cambridge Business English Dictionary は MARKETING(マーケティング)の札を付け、product positioning(製品のポジショニング)という別の言い方も併記しています。

同辞典の例文は「ポジショニングは、マーケターが自社ブランドの像をつくる助けになる」です。

つまり物理的に置く話と、客の頭の中に置く話が、同じ一語に収まっているのです。

ポジショニングの語義は辞書ごとに幅がある

Oxford Advanced Learner’s Dictionary は、positioning の語義を一つだけ立てました。

それが「ある特定の位置に置く行為」で、同辞典は品詞を不可算名詞 [uncountable] と示しています。

Cambridge Dictionary のほうは、見出しが Cambridge Business English Dictionary からの採録で、語義は MARKETING の札が付いた一つだけ。

Wiktionary は名詞の語義を「置く行為、配置」とし、それとは別に動詞の項を立てて「position の ing 形」と記しました。

三つを重ねると、芯にあるのは「置くこと」で、マーケティングの語義はその応用だと分かるでしょう。

日本語の「ポジショニング」は、この応用側にほぼ寄っています。

ポジショニングのマーケティングの語義は比べた位置

Cambridge Business English Dictionary の定義は長めで、原文は「the way that customers think about, or the way that a company wants customers to think about, a product in relation to similar products or to competitors’ products」です。

訳すと「客がある製品について、似た製品や競合他社の製品との関係でどう考えるか、または会社が客にどう考えてほしいか、そのあり方」。

ここで要になるのは in relation to(〜との関係で)という一句で、辞書の定義そのものが「比べたうえでの位置」だと言っています。

単独で良いか悪いかではなく、似た製品の並びの中でどこに見えるか。

しかも定義は、客が実際にどう考えるかと、会社が客にどう考えてほしいかの両方を含んでいました。

現実と狙いのずれまで語義のうちに入っているのです。

ポジショニングは product positioning とも言う

Cambridge Dictionary は見出し語の直後に ( also product positioning ) と添えています。

つまり positioning と product positioning は、この辞典では同じ項として扱われる言い方。

同辞典の「More meanings of positioning(positioning の他の意味)」の欄には、position・misposition・positioning map・brand positioning・market positioning・positioning system・product positioning が並びました。

brand positioning はブランドの、market positioning は市場での、product positioning は製品の置きどころを言う組み合わせです。

どれも positioning の前に「何の」を足して種類を絞る形。

market positioning のように市場を区切って見る話は、区切られた一つひとつを指す語と対になります。

その語がセグメントの意味と使い方です。↓

ポジショニングの「置く行為」という素の語義

Oxford Advanced Learner’s Dictionary の一つ目の例文は、the positioning of speed cameras(速度違反カメラの設置場所)です。

物をどこに置くかという、文字どおりの位置の話。

Wiktionary も名詞の語義を「置く行為、配置」とだけ記し、マーケティングの語義は立てていません。

同辞典が引く1951年の Railway Magazine の記事では、実物大の車体模型を使って内装の仕上げや照明方式、路線図と広告の positioning、出入口の風防の形を試しています。

ここでの positioning は、車内のどこに路線図を貼るかという配置そのもの。

マーケティングの語義を知っていても、英語の文章ではこの素の意味で出てくる場面が多いでしょう。

ブランドポジショニングは比べたときの見せ方

Oxford Advanced Learner’s Dictionary の三つ目の例文は「The marketing programme reinforces our brand positioning」で、同辞典はそこに括弧で注を付けました。

注の中身は「=競合する製品と比べて自社製品をどう見せるか」。

つまり brand positioning は、比べられたときの見せ方を指す語です。

Cambridge Dictionary の例文「ポジショニングは、マーケターが自社ブランドの像をつくる助けになる」も、同じ向きを示しています。

辞書が compared with(〜と比べて)と書き添えている点は見落とせません。

比べたうえで自社をどう見せるかという仕事は、名前そのものの値打ちを育てる仕事と地続き。

その仕事を指す語がブランディングの意味と語源です。↓

ポジショニングは数えられない名詞

Cambridge Dictionary は positioning を noun [ U ] と示しています。

[ U ] は uncountable、つまり数えられない名詞の札。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary も [uncountable] と記しました。

ですから a positioning や two positionings という形は、二つの辞書の記述からは出てきません。

ただし Wiktionary は2011年の Starting Electronics からの引用を載せ、そこには positionings という複数形が現れます。

配置の仕方が何通りもあるときに、複数で書かれた例でしょう。

項目辞書の記述
品詞名詞(不可算 [ U ]/[uncountable])/動詞 position の ing 形(Wiktionary)
別の言い方product positioning(Cambridge では also の札)
発音/pəˈzɪʃənɪŋ/(Cambridge の英・米、Oxford の英・米、Wiktionary とも同じ)
札MARKETING(Cambridge Business English Dictionary)
同義語emplacement・orientation(Wiktionary)
組み合わせbrand positioning・market positioning・product positioning・positioning map・positioning system
関連語position・positional・positionally・positioned・misposition・position paper
スペイン語訳posicionamiento(Wiktionary)

ポジショニングは動詞 position の ing 形でもある

Wiktionary は positioning の項に、名詞とは別に Verb(動詞)の見出しを立てています。

中身は「position の ing 形」という一行だけ。

ですから英文の中の positioning は、名詞のことも、動詞 position の分詞や動名詞のこともあります。

Cambridge Dictionary が載せる例文「Skilled players are able to find seams between defenders, positioning themselves to receive a pass」の positioning は、この動詞の形です。

訳すと「うまい選手は守備の間のすきまを見つけ、パスを受けられる位置に自分を置く」。

名詞か動詞かは、後ろに目的語が続くかどうかで見分けられるでしょう。

ポジショニングの英語 positioning の発音は /pəˈzɪʃənɪŋ/

Cambridge Dictionary はイギリス英語もアメリカ英語も /pəˈzɪʃ ə nɪŋ/ と示しています。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary も、イギリス英語とアメリカ英語の両方を /pəˈzɪʃənɪŋ/ と記しました。

Wiktionary の表記も /pəˈzɪʃənɪŋ/ で、三つの辞書がそろって同じ。

強勢は第二音節の /ˈzɪʃ/ にあります。

先頭の po- は /pə/、つまり曖昧母音で弱く読みます。

カタカナの「ポジショニング」は先頭の「ポ」をはっきり言いがちですが、辞書の表記では第一音節に強勢はありません。

ポジショニングの発音で気をつける点

音節は po-si-tio-ning の四つで、/pə-ˈzɪ-ʃə-nɪŋ/ と割れます。

二つ目の s は /z/ の音で、濁ること。

三つ目の ti は /ʃ/、つまり「シ」に近い音になります。

第三音節の /ʃə/ も曖昧母音なので、ここを強く読みません。

Wiktionary は南イングランドの話者による音声ファイルを添えています。

強いのは二つ目だけで、残りの三つは軽く添える形でしょう。

ポジショニングの同義語は emplacement・orientation

Wiktionary は positioning の同義語として emplacement と orientation の二語を挙げています。

emplacement は据え付ける場所や設置を指す語、orientation は向きや方位づけを指す語。

同義語の並びからも、この語の芯が「どこに、どの向きで置くか」だと読み取れるでしょう。

マーケティングの語義のほうには、同義語が一語も挙がっていません。

Cambridge Dictionary にも Oxford Advanced Learner’s Dictionary にも、positioning の類義語の欄そのものがありませんでした。

辞書に無い言い換えは、ここでは足さないでおきます。

ポジショニングの派生語は -positioning の形が多い

Wiktionary の Derived terms(派生語)の欄には、十二語が並んでいます。

autopositioning・equipositioning・geopositioning・micropositioning・mispositioning・nanopositioning・retropositioning・seropositioning・superpositioning。

それに global positioning system・positioning time・prone positioning が続きます。

前半は接頭辞を足した形で、micro-(微小な)や nano-(極微の)が付くと、精密に位置を決める技術の語になりました。

mispositioning は mis-(誤った)が付いた形で、Cambridge Dictionary の「他の意味」の欄にも misposition が載っています。

後半は二語の組み合わせで、prone positioning は腹ばいの体位をとらせることを指す言い方。

Global Positioning System のポジショニング

Oxford Advanced Learner’s Dictionary は、positioning を引いたときの Other results(他の結果)に Global Positioning System という名詞を挙げています。

Wiktionary の派生語の欄にも global positioning system が入りました。

日本で GPS と略されるあの仕組みの、もとの名前です。

ここでの positioning は、マーケティングではなく「位置を決めること」のほう。

Cambridge Dictionary の見出しの並びにも positioning system が載っており、こちらには BETA の札が付いています。

同じ一語が、衛星測位の名前にも、ブランドの見せ方にも使われているわけです。

ポジショニングは体の位置にも使う

Cambridge Dictionary が載せる例文には、体の位置を指す positioning が何本もあります。

「うまい選手は守備の間のすきまを見つけ、パスを受けられる位置に自分を置く」はその一つ。

波乗りの例文は「波の上での好ましい positioning は、波がどこで崩れているかなど波の特徴を読む経験で決まる」です。

管楽器の例文は「実際の舌の positioning は、楽器によって少しずつ違う」。

子どもについての例文には「彼らの主な心配の一つは、学校という環境での子どもの着座と positioning についてである」という一文もあります。

Wiktionary の派生語 prone positioning も、体の向きを指す言い方でしょう。

ポジショニングはモノの配置にも使う

Oxford Advanced Learner’s Dictionary の「速度違反カメラの positioning」は、設置場所の話です。

Cambridge Dictionary の例文「金属的な見た目と電源ボタンの positioning は、高級時計の竜頭の意匠から着想を得ている」も、物のどこに何を置くかを言っています。

礼拝堂についての例文は「このことは、患者のベッドから見える位置にあるという、礼拝堂内でのその positioning に表れている」。

光についての例文は「光と物の色は、その positioning の受け取り方に影響しうる」です。

計算機についての例文「positioning には、次のレコードの位置を調整することも含まれる」は、データの位置を指す使い方。

Wiktionary が引く2011年の電子工作の本も、ブレッドボードの穴の間隔と positionings の違いを論じていました。

ポジショニングは政治や順位にも使う

Oxford Advanced Learner’s Dictionary の二つ目の例文は、political positioning(政治的なポジショニング)です。

自分の立場をどこに置くかという使い方で、辞書は訳や注を付けていません。

Cambridge Dictionary の例文には competitive positioning も出てきます。

「competitive positioning は、1998年の7,700万から2011年の12億9,500万へと売上が大きく跳ねたことを示した」という一文。

競走についての例文には「もともとレースは、最終的な positioning にもとづき賞金総額で重みを付けた複雑な方式で得点を与えていた」とあります。

ここでの positioning は着順、つまり順位の位置づけでしょう。

ポジショニングで間違いやすい点

一つ目は、マーケティング専用の語だと思うことです。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary の唯一の語義は「ある特定の位置に置く行為」で、例文の一つ目は速度違反カメラの設置場所でした。

二つ目は、数えて使ってしまうこと。

二つの辞書がそろって不可算名詞の札を付けているので、a positioning という形は辞書の記述からは出てきません。

三つ目は、強勢を先頭に置いてしまうことでしょう。

辞書の表記では強勢は第二音節の /ˈzɪʃ/ にあり、先頭の po- は /pə/ と弱く読みます。

ポジショニングについてよくある質問

Q. ポジショニングの意味は何ですか

人や物をある特定の位置に置くという行為です。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary の定義は「誰か、または何かをある特定の位置に置く行為」で、例文には the positioning of speed cameras(速度違反カメラの設置場所)が挙がっています。

マーケティングでは別の語義になり、Cambridge Business English Dictionary は MARKETING の札を付けて「客がある製品について、似た製品や競合他社の製品との関係でどう考えるか、または会社が客にどう考えてほしいか、そのあり方」と定義しました。

同辞典の例文は「ポジショニングは、マーケターが自社ブランドの像をつくる助けになる」です。

Wiktionary の名詞の語義は「置く行為、配置」だけで、マーケティングの語義は立っていません。

Q. ポジショニングとブランドポジショニングはどう違いますか

brand positioning は、positioning の前に brand を足して「何の置きどころか」を絞った組み合わせです。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary は例文「The marketing programme reinforces our brand positioning」に括弧で注を付け、「=競合する製品と比べて自社製品をどう見せるか」と説明しています。

同じ形の組み合わせとして、Cambridge Dictionary は market positioning と product positioning を「他の意味」の欄に並べました。

positioning 単独でも、Cambridge Dictionary では product positioning と同じ項として扱われています。

Q. positioning は数えられる名詞ですか

二つの辞書は数えられない名詞として立てています。

Cambridge Dictionary は noun [ U ]、Oxford Advanced Learner’s Dictionary は [uncountable] と示しました。

ですから a positioning という形は、辞書の記述からは出てきません。

ただし Wiktionary が引く2011年の Starting Electronics には、ブレッドボードの穴の間隔と positionings の違いという複数形の例があります。

Q. positioning の発音と強勢の位置を教えてください

発音記号は /pəˈzɪʃənɪŋ/ です。

Cambridge Dictionary はイギリス英語もアメリカ英語も /pəˈzɪʃ ə nɪŋ/、Oxford Advanced Learner’s Dictionary も英米とも /pəˈzɪʃənɪŋ/ と示し、Wiktionary の表記も同じでした。

強勢は第二音節の /ˈzɪʃ/ にあります。

先頭の po- は /pə/ と弱く読み、第三音節の /ʃə/ も曖昧母音なので強く読みません。

Wiktionary は南イングランドの話者による音声ファイルも添えています。

ポジショニングのまとめ

ポジショニングとは、人や物をある特定の位置に置くという行為であり、マーケティングでは、似た製品や競合他社の製品と比べて客がどう考えるか、または会社が客にどう考えてほしいかという置きどころでもあります。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary は前者の語義だけを、Cambridge Business English Dictionary は後者の語義だけを立てました。

芯にあるのは「どこに、どの向きで置くか」という向きで、Wiktionary が挙げる同義語 emplacement・orientation もそれを裏づけています。

英語で使うときに押さえておきたいのは、数えられない名詞であること、強勢が第二音節の /ˈzɪʃ/ にあること、そして positioning は動詞 position の ing 形でもあることの三つ。

読むときに気をつけたいのは、この語がマーケティング専用ではないという点で、速度違反カメラの設置場所から衛星測位の Global Positioning System まで、同じ一語が使われています。

\3分で読める/

日本語と英語でずれるビジネス用語を、同じ英英辞典で確かめられます

語源・発音記号・例文つき

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ポジショニングの参考文献

positioning の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と辞書で確認しました。

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コンセプトとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

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