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デモグラフィックとは?意味と語源は demography+-ic(人口学の)|客層を指す名詞の用法と英語 demographic の発音

デモグラフィックとは?意味と語源は demography+-ic(人口学の)|客層を指す名詞の用法と英語 demographic の発音

デモグラフィックとは、人口や人口統計に関わるという意味の形容詞であり、同時に「年齢や社会階層が似た人の集まり」を指す名詞でもあります。

英語の demographic をそのままカタカナにした語で、語源は demography(人口学)に形容詞をつくる接尾辞 -ic が付いた形。

英英辞典は形容詞と名詞の両方を別の見出しで立て、名詞のほうには MARKETING(マーケティング)の札を付けました。

この記事では、デモグラフィックの意味を形容詞・名詞・複数形 demographics の三方向に切り分け、demography+-ic という語源、target demographic のような決まった組み合わせ、demographic data や demographic transition のような複合語、そして辞書が示す発音と強勢の位置までを整理します。

根拠にしたのは Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の記述だけです。

目次

デモグラフィックとは何か(結論)

デモグラフィックとは、①人口学に関わるという意味の形容詞、②年齢や社会階層が似た人の集まりを指す名詞、この二つを芯に持つ言葉です。

Cambridge Dictionary は形容詞の定義を「relating to demography(人口学に関わる)」とし、カッコの中で demography を「人口と、それを構成するさまざまな集団についての学問」と言い添えました。

同辞典の例文は「その国では、社会と人口の面で途方もない変化が起きてきた」と current demographic trends(いまの人口の動き)の二つ。

名詞の定義のほうは「a group of people, for example customers, who are similar in age, social class, etc.(年齢や社会階層などが似た人の集まり、たとえば顧客)」です。

例文は「このデモグラフィック(十代前半の若者)が、そのサイトを使う年齢層のうちもっとも伸びている」。

日本語で使う「デモグラフィック」は、この二つのうちどちらでも成り立ちます。

デモグラフィックは形容詞と名詞の二つで立つ

Cambridge Dictionary は demographic を adjective(形容詞)と noun [ C ](可算名詞)の二つの見出しに分けて立てています。

Oxford Learner’s Dictionaries も同じで、noun の項を開くと Other results に demographic adjective が別に並ぶ形。

Wiktionary の構成はさらにはっきりしていて、===Adjective=== と ===Noun=== が独立した節になっています。

形容詞の語義は「Of or pertaining to demography(人口学の、または人口学に関わる)」の一つだけ。

名詞のほうは三つの語義に分かれました。

品詞が二つある語なので、英文で出てきたら前後を見て形容詞か名詞かを先に決めるのが読み方の順序になります。

デモグラフィックの語源は demography+-ic

Wiktionary の語源欄は、この語を「From demography +‎ -ic」と記しています。

つまり demography(人口学)という名詞に、形容詞をつくる接尾辞 -ic が付いた形。

語源をたどる記述はこの一行だけで、ラテン語やギリシャ語へさかのぼる説明は置かれていません。

Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries には、そもそも語源欄がありません。

ですから、デモグラフィックの語源として言い切れるのは「demography に -ic が付いた」というところまでです。

辞書に書いていないことを足して説明すると、それは辞書の記述ではなくなってしまいます。

デモグラフィックの元にある demography という学問

Cambridge Dictionary は形容詞の定義のカッコの中で、demography を「the study of populations and the different groups that make them up(人口と、それを構成するさまざまな集団についての学問)」と説明しました。

Business English の項では、同じ demography を「the study of populations, their characteristics and changes(人口と、その特徴と変化についての学問)」と書き換えています。

後者は characteristics(特徴)と changes(変化)を名指しているので、学問の中身がより細かく見えてくるでしょう。

American Dictionary の項は形容詞を「relating to human populations and the information collected about them, such as their size, growth, ages, and education(人の人口と、それについて集められた情報に関わる、たとえば規模・増加・年齢・教育など)」と定義しました。

size・growth・ages・education という四つが、辞書が挙げた具体的な項目です。

この項には social studies(社会科)という分野の札も付いています。

デモグラフィックが指す「人の集まり」の語義

Oxford Learner’s Dictionaries の名詞の第二の語義は、[countable] で「a section of the population who are of a similar age, the same sex, etc.(年齢が似ている、性別が同じ、などの人口の一区画)」です。

section of the population(人口の一区画)という言い方が、この語義の芯を言い当てています。

例文は「その製品は、若いデモグラフィックの心に届くように設計されている」と the 18–30 demographic(18歳から30歳のデモグラフィック)の二つ。

三つ目の例文は「狙うデモグラフィックは6歳から12歳の子どもである」でした。

辞書の定義が population の section(区画)だと言い切っているので、デモグラフィックは全体を切り分けた一片を指します。

並べて読むと、片を見る語と切る語の役割分担が見えてきます。

切り分けるという動作のほうに重さを置いた語がセグメントの意味と語源。↓

デモグラフィックはマーケティングで客層を指す

Cambridge Dictionary の Business English の項は、名詞の demographic に MARKETING の札を付けました。

品詞の表記は noun [ C, usually singular ]、つまり可算名詞で、ふつうは単数で使う語です。

定義は English の項と同じ「年齢や社会階層などが似た人の集まり、たとえば顧客」。

例文は三つあり、「ベビーブーマー世代へのマーケティングは簡単ではない、しかし成功するには、このデモグラフィックに届かせなければならない」が一つ目です。

二つ目は「うちが狙うデモグラフィックは、大学を出た都市部の25歳から30歳の女性である」で、Our target demographic is という形がそのまま出てきます。

数字の範囲で区切った言い方が、辞書の例文にくり返し現れているのが分かるでしょう。

項目辞書の記述
品詞形容詞/名詞(可算 [ C ]・Business English では usually singular)
形容詞の語義人口学に関わる(Cambridge・Wiktionary)
名詞の語義似た属性の人の集まり/分類の軸/個人の属性(Wiktionary は3つ)
レベルc1(Oxford)
札MARKETING(Business English)・social studies(American)・statistics(Oxford)・not gradable(American の形容詞)
複数形demographics=人口に関わるデータ(Oxford は [plural])
くだけた言い方demo(Oxford は North American English, informal/Wiktionary は syn)
関連語demographer・demography・demographical・demographically

デモグラフィックの複数形 demographics はデータを指す

Oxford Learner’s Dictionaries は demographics を [plural] の見出しで別に立て、( statistics )(統計)の札を付けています。

定義は「data relating to the population and different groups within it(人口と、その中のさまざまな集団に関わるデータ)」。

人の集まりそのものではなく、集まりについての data(データ)を指すのがこちらの語義です。

例文は the demographics of radio listeners(ラジオの聴き手のデモグラフィックス)でした。

Cambridge Dictionary の American Dictionary の項も demographics を plural noun で立て、social studies の札を付けています。

その例文は「南カリフォルニアのデモグラフィックスが、そこをとくに良い中古車市場にしている」です。

デモグラフィックは「分類の軸」も指す

Wiktionary の名詞の第一の語義は、ほかの辞書には無い切り口です。

定義は「A demographic criterion: a characteristic used to classify people for statistical purposes, such as age, race, or gender(デモグラフィックな基準、統計のために人を分類するのに使う特徴、たとえば年齢・人種・性別)」。

札は {{lb|en|chiefly|in plural}}、つまり主に複数形で使うという注記が付いています。

引用は1985年の『Compensation Management』からで、「性別・人種・年齢層(たとえば18–25、26–39、40–50、51–65)といったデモグラフィックスで従業員を区分すれば」という使い方です。

2000年の『Sprawl City』からの引用も「さまざまなデモグラフィックス(人種と民族、性別、年齢、障害、所得)によって分解した個人の水準で」と並べました。

人そのものではなく、人を切り分けるための軸を指しているわけです。

デモグラフィックと target の組み合わせ

Wiktionary の名詞の第二の語義は「A demographic group: a collection of people sharing a value for a certain demographic criterion(デモグラフィックな集団、あるデモグラフィックの基準について同じ値を共有する人の集まり)」です。

同義語として demo が挙げられ、informal(くだけた言い方)の札が付きました。

引用は幅が広く、2006年の『Record Label Marketing』からの「新聞は多くのデモグラフィックスに読まれるが、狙いに当たるのはそのうちのわずかな部分かもしれない」は、狙いと実際のずれを言った例です。

狙う相手を属性の束で言い表すという点で、デモグラフィックはマーケティングの道具になります。

片方は集団の輪郭、もう片方は個人の顔つきです。

同じ役割を一人の人物像として描くのがペルソナの意味と語源。↓

デモグラフィックの英語の発音は /ˌdeməˈɡræfɪk/

Cambridge Dictionary はイギリス英語とアメリカ英語をどちらも /ˌdem.əˈɡræf.ɪk/ と示しています。

Oxford Learner’s Dictionaries の表記は /ˌdeməˈɡræfɪk/ で、こちらもイギリス英語とアメリカ英語が同じ形です。

Wiktionary は容認発音・一般アメリカ英語・カナダ英語をまとめて /ˌdɛm.əˈɡɹæf.ɪk/ と記しました。

オーストラリア英語だけは /ˌdem.əˈɡɹæf.ɪk/ と別に立っています。

強勢は第三音節の /ˈɡræf/ にあり、第一音節の /ˌdem/ には第二強勢の記号が付いています。

つまり「デモグラフィック」の「ラ」を強く読む形。

デモグラフィックの発音で気をつける点

いちばんの注意は、強勢の位置です。

カタカナの「デモグラフィック」は頭の「デ」を強く読みがちですが、辞書が主強勢を置いたのは /ˈɡræf/ のほうでした。

第一音節に付いているのは第二強勢の記号なので、強さの順は「ラ」が一番、「デ」が二番になります。

もう一つは、アメリカ英語の別の読み方です。

Cambridge Dictionary の American Dictionary の項は /ˌdem·əˈɡræf·ɪk/ と並べて、ˌdi·mə- という形も示しました。

頭を /di/ と読む話し方もあるということで、これは demographics の項にも同じく併記されています。

デモグラフィックの派生語と複合語

Wiktionary の Derived terms(派生語)の欄は、かなりの数が並びます。

接頭辞が付く形は biodemographic・clinicodemographic・ethnodemographic・geodemographic・isodemographic・palaeodemographic・paleodemographic・phylodemographic・phytodemographic・socio-demographic・sociodemographic・subdemographic。

名詞と組む形は demogrant・demographic dividend・demographic tax・demographic transition の四つです。

geodemographic は「地理と人口の」、socio-demographic は「社会と人口の」という組み合わせだと、要素から読み取れます。

demographic transition(人口転換)は、このあとに見る Wiktionary の引用にも実際に出てきました。

一つの語根から、学問どうしをつないだ形容詞がいくつも作られているのが分かるでしょう。

デモグラフィック+名詞の決まった形

Cambridge Dictionary の Browse の並びには、demographic profile と demographic trend が独立した見出しとして載っています。

同辞典の More meanings of demographic の欄も、この二つを挙げました。

辞書の例文から拾える組み合わせは、current demographic trends(いまの人口の動き)・social and demographic changes(社会と人口の変化)・demographic group(人口の集団)です。

Business English の項からは Demographic change means the market is shrinking.(人口の変化は市場が縮むことを意味する)と demographic data(人口のデータ)の二つ。

Wiktionary の派生語からは demographic transition と demographic dividend が加わります。

形容詞の demographic は、このように名詞の前に置いて使うのが基本の形になります。

デモグラフィックの実例は報道の文章にも多い

Wiktionary が形容詞の語義に添えた引用は、どちらも報道の文章です。

一つ目は2011年の The Atlantic で、「それでも、中国の人口転換についてはもっと現実的な問題が浮かび上がる、そこから、中国は豊かになる前に老いるだろうと論じる人も出てきた」という一節。

二つ目は2025年の The Guardian で、「外国で生まれた人口が増えていることが、人口の危機と経済の不安という圧力のもとで日本に議論を呼び起こしている」という一節です。

demographic transition と demographic crisis という二つの組み合わせが、それぞれの引用の中心に置かれました。

Cambridge Dictionary の English Corpus の例文も「その地域の人口構成が変わってきたせいかもしれない」「学校の人口構成を代表するように調停役は選ばれる」など、社会を語る文脈が目立ちます。

学術の論文でも、患者や世帯の属性をまとめて demographics と呼ぶ使い方が並んでいました。

デモグラフィックと同じ系統の語

Wiktionary の Related terms(関連語)の欄は、demographer・demographical・demographically・demography の四つを挙げています。

demographer は人口学を研究する人、demography はその学問そのもの。

demographical は demographic と並ぶ形容詞の形で、demographically は副詞です。

Cambridge Dictionary も demographically を adverb の見出しで立て、例文に「市場は地理の面でもデモグラフィックの面でも切り分ける必要がある」を置きました。

Oxford Learner’s Dictionaries の Nearby words(近くの語)の並びも democratize・demographer・demographic noun・demographic adjective・demographically です。

名詞・形容詞・副詞・人を表す語が一式そろった語族だと言えるでしょう。

デモグラフィックの類義語と周辺の語

Oxford Learner’s Dictionaries は名詞の項に、North American English の informal(くだけた言い方)として demo を併記しました。

Wiktionary も第二の語義の同義語に demo を挙げ、同じく informal の札を付けています。

Cambridge Dictionary の SMART Vocabulary は、名詞の demographic を Groups of people(人の集まり)という項目に分類しました。

同じ一覧に並ぶのは affinity group・alliance・online community・out-group・new wave・non-minority・flashmob・flock・lobby などです。

形容詞のほうは Environmental issues(環境の問題)に分類され、一覧には overpopulation(人口過剰)・ecological footprint・particulate matter などが入っています。

名詞は人の集まりの仲間、形容詞は環境と人口の話の仲間、という分かれ方になっているのが面白いところ。

デモグラフィックで間違いやすい点

一つ目は、名詞だと気づかないことです。

Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries はどちらも可算名詞の見出しを立てていて、this demographic・a young demographic・the 18–30 demographic のように冠詞を付けて使います。

二つ目は、単数と複数の意味の違いを混ぜること。

単数の demographic は人の集まりや分類の軸を指し、複数の demographics は Oxford Learner’s Dictionaries の定義では「人口に関わるデータ」でした。

三つ目は、強勢を頭に置いてしまうこと。

辞書の主強勢は /ˈɡræf/ にあり、第一音節は第二強勢です。

デモグラフィックについてよくある質問

Q. デモグラフィックの語源は何ですか

Wiktionary の語源欄は「From demography +‎ -ic」と記しています。

つまり demography(人口学)という名詞に、形容詞をつくる接尾辞 -ic が付いた形です。

Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries には語源欄が置かれていません。

ですから、辞書の記述として言い切れるのは demography+-ic というところまでになります。

元になった demography は、Cambridge Dictionary の説明では「人口と、それを構成するさまざまな集団についての学問」です。

Q. デモグラフィックは形容詞ですか名詞ですか

どちらもあります。

Cambridge Dictionary は adjective と noun [ C ] を別の見出しで立て、Oxford Learner’s Dictionaries も noun の項と adjective の項を分けています。

Wiktionary も ===Adjective=== と ===Noun=== を独立した節にしました。

形容詞は「人口学に関わる」の一語義だけですが、名詞は Wiktionary では三つの語義に分かれます。

名詞の例としては、Oxford Learner’s Dictionaries の the 18–30 demographic が分かりやすいでしょう。

Q. target demographic は英語として自然ですか

辞書がそのまま例文に載せている形です。

Cambridge Dictionary の Business English の項には「Our target demographic is college-educated urban females aged 25-30.」が置かれています。

Oxford Learner’s Dictionaries にも「The target demographic is children aged 6–12.」という例文があります。

どちらも MARKETING や製品づくりの文脈で、狙う客層を数字の範囲で区切って言う使い方です。

Q. demographics と demographic はどう違いますか

Oxford Learner’s Dictionaries は demographics を [plural] の見出しで別に立て、( statistics ) の札を付けています。

その定義は「人口と、その中のさまざまな集団に関わるデータ」で、人の集まりそのものではなくデータを指します。

単数の demographic は「年齢が似ている、性別が同じ、などの人口の一区画」でした。

ただし Wiktionary の名詞の第一の語義「統計のために人を分類するのに使う特徴」には、主に複数形で使うという注記が付いています。

複数形は文脈によってデータを指すこともあり、分類の軸を指すこともあるということです。

デモグラフィックのまとめ

デモグラフィックとは、人口学に関わるという意味の形容詞であり、年齢や社会階層が似た人の集まりを指す名詞でもあります。

語源は demography(人口学)+ -ic で、Wiktionary が記す語源はこの一行だけ。

名詞には Cambridge Dictionary が MARKETING の札を付け、Oxford Learner’s Dictionaries は「人口の一区画」と定義しました。

英語で使うときに押さえておきたいのは、可算名詞として this demographic のように冠詞を付けること、複数形 demographics は「データ」を指すこと、そして主強勢が /ˈɡræf/ にあることの三つです。

読むときに気をつけたいのは単数と複数のずれで、demographics と出てきたら人ではなくデータや分類の軸を言っている場合があります。

\3分で読める/

日本語と英語でずれるビジネス用語を、同じ英英辞典で確かめられます

語源・発音記号・例文つき

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デモグラフィックの参考文献

demographic の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と辞書で確認しました。

あわせて読みたい記事です。

ステレオタイプとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

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