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クレームとは?意味と語源はラテン語 clamare(叫ぶ)|英英辞典に「苦情」の語義はないことと英語 claim の発音

クレームとは?意味と語源はラテン語 clamare(叫ぶ)|英英辞典に「苦情」の語義はないことと英語 claim の発音
クレームとは?意味と語源はラテン語 clamare(叫ぶ)|英英辞典に「苦情」の語義はないことと英語 claim の発音

クレームとは、証拠のないことを事実だと言い切る、自分のものだと要求する、保険金や給付金を請求する、といった意味を持つ言葉であり、英英辞典はこれを二十を超える語義に分けて立てています。

英語の claim をそのままカタカナにした語で、Oxford Learner’s Dictionaries は語源を、古フランス語 clamer を経たラテン語 clamare「叫ぶ」としました。

この記事では、クレームの意味を英英辞典の語義ごとに切り分け、日本語の「苦情」とのずれ、claim damages などの請求の言い方、lay claim などの成句、辞書が示す発音までを整理します。

根拠にしたのは Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の記述だけです。

目次

クレームとは何か(結論)

クレームとは、証拠がないまま「これは事実だ」と言い切ること、そして自分に権利があると考えて何かを要求すること、この二つを芯に持つ言葉。

Cambridge Dictionary が最初に置く定義は「to say that something is true or is a fact」から始まります。

続きは「although you cannot prove it and other people might not believe it」。

日本語にすれば「証明できず、ほかの人は信じないかもしれないのに、何かが真実である・事実であると言うこと」となります。

同辞典はこの語義に SAY というガイド語と、B2 のレベルを付けました。

例文は「その会社は、川の汚染に責任はないと主張している」。

もう一方の芯が DEMAND の語義で、定義は「自分のものだと思うから、あるいは権利があると思うから、価値のあるものを求めること」です。

言い換えれば、claim は「声を上げて、これは私のものだ・これは本当だと押し出す」動作を指す語。

日本語の「クレーム=苦情」にあたる語義を、Cambridge・Oxford・Wiktionary のいずれも立てていません。

クレームの語義は辞書ごとにいくつもある

Cambridge Dictionary は claim に十六の語義を並べています。

内訳は動詞が八つ、名詞が八つ。

語義をまとめるガイド語は SAY・DEMAND・STATEMENT・REQUEST の四つで、言う系と求める系にきれいに割れています。

Oxford Learner’s Dictionaries は、動詞の語義を七つ、名詞の語義を四つ挙げました。

そのほかに、claim を含む言い回しを四つ別立てにしています。

Wiktionary は名詞に六つ、動詞に九つの語義を立てました。

三つの辞書はそれぞれ別の切り口で分けているため、語義の数も並び順もそろっていません。

Wiktionary は法律の語義に legal、自動詞の語義に intransitive、古い語義に obsolete と archaic の札を付けています。

Cambridge Dictionary はこの語を、ビジネス英語の見出しにも立てました。

そこでは保険・裁判所・政府機関への請求が、独立した語義として並んでいます。

クレームの語源はラテン語 clamare(叫ぶ)

Oxford Learner’s Dictionaries の語源欄は「Middle English: from Old French claime (noun), clamer (verb)」。

そのあとに「from Latin clamare ‘call out’」と続きます。

中英語の語であり、名詞は古フランス語の claime、動詞は古フランス語の clamer から来たという説明。

その古フランス語をさかのぼると、ラテン語の clamare「呼ばわる、叫ぶ」に行き着きます。

つまり claim の芯にあるのは、証明でも書類でもなく「声を上げる」という動作。

主張するのも、請求するのも、もとをたどれば大きな声で呼ぶことでした。

名詞と動詞で別々の古フランス語の形が示されているのも、この語源欄の特徴です。

裏づけがあるかどうかではなく、まず声を上げるという身ぶりが、この語の出発点でした。

クレームの語源をさらにさかのぼる

Wiktionary は、英語の claim を中英語の claimen からの継承としています。

その claimen は、古フランス語の clamer「呼ぶ、名づける、呼び寄せる」からの借用。

さらに古フランス語の clamer は、ラテン語の clāmō, clāmāre「呼ぶ、叫ぶ」に由来します。

その先にあるのが、印欧祖語の *kelh₁-「叫ぶ」。

Wiktionary はこの語根に、imitative(音をまねた語)という注記を添えました。

同根の語として挙がるのは、リトアニア語の kalba「言語」、古英語の hlōwan「牛のように鳴く」、古高ドイツ語の halan「呼ぶ」です。

ギリシャ語からは καλέω「呼ぶ、召集する」、κλέδον「報せ、名声」、κέλαδος「物音」が並びます。

中期アイルランド語の cailech「雄鶏」、ラテン語の calō「呼ばわる、厳かに告げる」も同じ欄に。

サンスクリットの उषःकल も「雄鶏」で、字義は「夜明けを告げるもの」と示されています。

スペイン語の llamar と clamar も、claim と同源とされました。

雄鶏や牛の鳴き声が同源語に並ぶのは、印欧祖語の *kelh₁- がそもそも「叫ぶ」だからです。

クレームの「証拠なく主張する」の語義

Cambridge Dictionary の第一の語義は動詞で、ガイド語は SAY。

定義は「証明できず、ほかの人は信じないかもしれないが、何かが真実である・事実であると言う」です。

レベルの札は B2。

例文の一つ目は「その会社は、川の汚染に責任はないと主張している」。

二つ目は「彼は大統領に会ったことがあると言っているが、私は信じていない」です。

三つ目は「すべての政党が、昨日の選挙で勝利を主張した」。

文型の札も示されていて、[ + (that) ] と [ + to infinitive ] の二つが並びます。

つまり claim that … と claim to do … の両方の形が取れるということ。

Cambridge Dictionary はさらに、札なしで「何かが真実である・事実であると述べる」というシンプルな語義も別に立てています。

そちらの例文は「アーヴィンは自分が破産していると主張している」。

Oxford Learner’s Dictionaries も同じ語義を立て、「彼は公正に話を聞いてもらえなかったと主張している」という例文を載せました。

Wiktionary の動詞の二番目も「それが真実だと証明する証拠を出さずに、新しい事実を述べること」です。

三つの辞書がそろって「証拠がない」という条件を書き込んでいるのが、この語義の重さ。

その証拠という語そのものについては、エビデンスとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

クレームが示す「会員数の主張」の語義

Cambridge Dictionary は SAY のガイド語で、もう一つ語義を立てています。

定義は「組織や団体が特定の会員数を claim するとき、それだけの人数がそこに属していると考えられている」。

この語義には、レベルの札も例文も付いていません。

団体が「会員◯万人を擁する」と言うときの、あの自己申告の形です。

定義に「believed to belong(属していると考えられている)」とあるとおり、数字の裏が取れているとは書かれていません。

第一の語義と同じ「証明されていない」という含みが、ここにも残っています。

クレームの「自分のものだと要求する」の語義

ここからガイド語が DEMAND に変わります。

定義は「自分のものだと思うから、あるいは権利があると思うから、価値のあるものを求める」。

レベルの札は B2 です。

例文の一つ目は「誰もその時計を claim しなければ、あなたが持っていてよいと警察は言った」。

落とし物の持ち主が名乗り出る、あの場面を指しています。

二つ目は「リチャード三世が死ぬと、ヘンリー七世がイングランドの王位を claim した」。

王位の継承を名乗り出る、という歴史の文脈で使われた例です。

Cambridge Dictionary は REQUEST のガイド語でも同じ趣旨の語義を立てました。

そちらの定義は「自分のものだと信じている、または権利があると信じているから、価値のあるものを要求する」。

例文は「誰もそのお金を claim しなければ、私が取っておける」です。

Oxford Learner’s Dictionaries の定義は「法律上それを所有する権利・持つ権利があると信じて、何かを要求する・求める」。

例文は「遺失物の多くは、ついに claim されない」で、持ち主が現れないことを言っています。

Wiktionary の動詞も「所有権を要求すること」を最初に置きました。

この語義の claim は、文句を言う動作ではなく「それは私のものだ」と名乗り出る動作です。

クレームの「給付金を請求する」の語義

Cambridge Dictionary は DEMAND の札で、書面による請求も語義に立てています。

定義は「権利があると考えて、政府や組織に対して書面で金銭を要求する」。

レベルの札は B2 です。

この語義の例文には、前置詞の型が三つ示されています。

claim benefits の形で「今月、失業給付を請求する人の数が急増した」。

claim for の形で「面接のあと、交通費の請求を忘れないように」。

claim on の形で「自転車を盗まれたとき、保険に請求して百五十ポンド戻ってきた」。

三つ目の claim on には UK の札が付いていて、イギリス英語の言い方だと示されました。

Oxford Learner’s Dictionaries も「権利があるので、政府や会社に金銭を求める」という語義を立てています。

例文は「彼には請求する資格がない」で、目的語を置かない自動詞の形。

Wiktionary も「権利を持つこと、権利や資格を導き出すこと」という自動詞の語義に intransitive の札を付けました。

クレームの「損害賠償を請求する」の語義

Cambridge Dictionary の DEMAND には、事故や被害のあとの請求も入ります。

定義は「事故や悪い出来事のあと、自分に害を与えた相手に対して、正式に金銭を要求する」。

この語義にレベルの札はありません。

例文は「彼女は精神的苦痛を理由に雇用主を訴え、二万ポンドを超える損害賠償を請求した」。

claim damages という組み合わせが、そのまま辞書の例文に出ている形です。

Wiktionary も動詞に legal の札を付けて「裁判を通じて賠償や損害を要求する」という語義を立てました。

名詞の側にも legal の札で「賠償や損害を求める法的な要求」が置かれています。

つまり claim damages は、相手を責める言葉ではなく、金額を伴う正式な要求。

claim damages は「損害賠償を請求する」であり、苦情そのものを指す語義は辞書に立っていません。

クレームという名詞の「主張」の語義

Cambridge Dictionary の名詞は、STATEMENT のガイド語から始まります。

定義は「ほかの人は信じないかもしれないが、何かが真実である・事実であるという言明」。

レベルの札は C1 で、動詞の B2 より一段高く置かれました。

例文の一つ目は「拘留中に警察から暴行を受けたと彼は述べたが、警察はその主張を否定している」。

二つ目は「減税するという政府の主張は、偽りだと分かった」。

三つ目は support a claim の形で「あなたの主張を裏づける証拠は出せますか」です。

[ + that ] の文型も示され、claim that … という名詞の後ろに節を置く形が取れます。

Oxford Learner’s Dictionaries の名詞も同じ語義を立て、「その会社は虚偽の主張をしていた」という例文を載せました。

Wiktionary の名詞にも「真実だと信じていることの新しい言明で、たいていは未検証、あるいは有効な証拠が示されていないもの」とあります。

三つの辞書がそろって「裏づけがまだない」と書き込んでいるのが、名詞 claim の最大の特徴です。

クレームという名詞の「支払請求」の語義

名詞の DEMAND が指すのは、お金を求める書面そのもの。

定義は「相手が自分に支払うべきだと考える金額の支払いを、組織に求める書面での要求」。

レベルの札は B2 です。

例文の一つ目は「空き巣に入られたあと、彼女は保険に請求した」。

make a claim on … という、動詞 make と前置詞 on を使う形です。

二つ目は「交通費の請求は経理部に提出してください」。

こちらは submit your claim for … という、別の動詞と前置詞の組み合わせ。

Oxford Learner’s Dictionaries も「とくに会社や政府などに対して、権利があると考える金額を求める要求」と定義し、「請求できます」という例文を置きました。

Wiktionary の名詞では「要求されたもの」「要求する権利または根拠」が、この近くに並んでいます。

クレームという名詞の「権利」の語義

Cambridge Dictionary は名詞にもう一つ、DEMAND の語義を置いています。

定義は「何かを持つ権利、あるいは誰かから何かを得る権利」。

レベルの札はありません。

例文の一つ目は rightful claim の形で「彼女にはその称号への正当な権利はない」。

二つ目は「家と家のあいだのあの細長い土地に、隣人は claim を持たない」です。

辞書はこの例文にかっこを添えて「所有していると言うことはできない」と補いました。

三つ目は「元妻は私に対して何の claim も持たない」で、補足は「私のお金に対する権利を持たない」。

Cambridge Dictionary は REQUEST の側にも「権利があるという言明」という語義を立て、「彼らは市民権の claim を主張した」という例文を付けています。

Oxford Learner’s Dictionaries の名詞は「とくに財産や土地などについて、誰かが自分にあると信じている権利」と定義しました。

例文は「十九世紀の土地の権利主張」です。

Wiktionary の名詞は「所有権の要求」「要求されたもの」「要求する権利または根拠」の三つを並べています。

さらに「これまで誰のものでもなかった土地に対する所有権の要求」という語義も、同じ欄に立てられました。

クレームの保険の語義

Cambridge Dictionary の REQUEST のガイド語には、保険の語義が入っています。

定義は「事故・病気・財産の損害などに関して、保険会社に支払いを求める要求」。

この語義の例文には、動詞との組み合わせがまとめて示されました。

pay/refuse/settle a claim の形で「保険の査定人が被害者と協力して、請求を解決する」。

file/make/submit a claim の形で「同じ診療について医師や病院も請求している場合は、請求を出さないこと」。

別の語義の例文には「嵐のあと、作物保険を受け取るために数十件の請求が出された」もあります。

支払う・断る・解決する・提出する・起こすという動詞が、一語の claim に集まる形です。

Wiktionary の派生語にも healthcare claim・third-party claim・contingent claim・claim form。

リスクを前もって抑えるという考え方は、ヘッジとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

クレームの法律の語義

Cambridge Dictionary はビジネス英語の見出しで、法的な請求も定義しています。

定義は「法的な権利があると信じる金銭や財産などについて、裁判所・政府機関・企業に求める要求」。

例文は a claim for sth の形で「控訴院は、不当解雇に対する損害賠償の請求を認めた」。

bring/file a claim against sb/sth の形では「彼はいま、会社に対して不当解雇の請求を起こしている」。

a disability/unemployment/pension claim という名詞の組み合わせも挙がっています。

さらに同辞典は「財産・事業・称号などを所有する法的な権利」という語義も別立てにしました。

例文は have a claim on/to sth の形で「共同所有者なら、少なくとも家の半分に権利がある」。

a legitimate/rightful/valid claim という形容詞の組み合わせも示されています。

Wiktionary も名詞と動詞の両方に legal の札を付け、裁判を通じた賠償の要求としました。

法律の文脈の claim は、訴えの中身そのものを指す語です。

クレームが「命を奪う」という語義

Cambridge Dictionary の REQUEST には、日本語のクレームからは想像しにくい語義があります。

定義は「嵐・犯罪・その他の暴力が誰かの命を claim するとき、その人はその出来事の結果として突然亡くなった」。

例文は「その地震は数百人の命を奪った」です。

Oxford Learner’s Dictionaries も「誰かの死を引き起こす」という語義を立てました。

そちらの例文は「その自動車事故は三人の命を奪った」。

Wiktionary の動詞にも「失わせること」という語義があります。

主語が人ではなく、災害や事故になるのがこの語義の目印。

ニュースの見出しで claimed ◯ lives と出てきたら、「◯人が亡くなった」と読めます。

クレームの「勝ち取る」の語義

Oxford Learner’s Dictionaries は claim に「得る・勝つ・達成する」という語義を立てています。

例文は「彼女はついにチームの座を勝ち取った」。

別に「何かを成し遂げた・得たと述べる」という語義もあり、例文は「彼は勝利を claim した」です。

同じ claimed victory でも、前者は結果を手にしたこと、後者は自分から勝利を宣言することを指します。

Cambridge Dictionary の第一の語義の例文にも「すべての政党が、昨日の選挙で勝利を主張した」が入っていました。

Wiktionary の動詞にも「スポーツや競技で賞として勝ち取る」という語義があります。

三つを並べると、claim は「宣言して手に入れる」という動きを一語で表せる語。

スポーツ記事の claimed victory は、「勝利を手にした」と読んで差し支えありません。

クレームの「注意を引く」の語義

Oxford Learner’s Dictionaries には「誰かの注意を得る・奪う」という語義もあります。

例文は「きわめて歓迎できない出来事が、彼の注意を奪った」。

ここでも主語は人ではなく、出来事です。

命を奪う語義と同じく、claim の主語に無生物が立つ型。

同じ辞書の言い回しには「誰かに時間や注意を要求する権利を持つ」という形も載っています。

例文は「君はもう私に対して何の claim も持たない」です。

Cambridge Dictionary の「元妻は私に対して何の claim も持たない」と、ほぼ同じ型の言い方。

クレームの claim to fame という語義

Oxford Learner’s Dictionaries は名詞に「人や場所を重要・興味深いものにしている一つの点」という語義を立てました。

例文は「彼のいちばんの claim to fame は、首相と同じ学校に通ったことだ」。

直訳すれば「名声への権利主張」です。

実際の使われ方は、その人が知られているただ一つの点を軽く言う形。

例文の main claim to fame のように、main や only と組むのが典型です。

Wiktionary の派生語の一覧にも、claim to fame がそのまま入っています。

クレームは英語でどう言うか

ここが、この語でいちばん注意のいるところ。

Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の三つとも、claim に「苦情」「文句」という語義を立てていません。

三辞書が並べるのは、主張する・要求する・請求する・勝ち取る・命を奪う、という系統だけ。

Cambridge Dictionary の第一定義は「証明できないのに、何かが真実だと言う」でした。

Oxford Learner’s Dictionaries の名詞の第一定義も「証明されていない言明」。

Wiktionary の名詞も「所有権の要求」から始まります。

「苦情」という訳語は、三つの辞書のどの語義欄にも出てきません。

したがって「お客さまからのクレーム」をそのまま claim と置き換えると、英語では「主張」または「請求」として読まれることになります。

逆に、英語の記事で a claim が出てきたときに「苦情」と訳すと、辞書の語義から外れます。

社内で上に上げていく流れのほうは、エスカレーションとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

claim に「苦情」の語義があるとは、三つの辞書のいずれも書いていません。

クレームを使った熟語・成句

Wiktionary は claim の派生語・関連語を三十以上並べています。

動詞の形では lay claim、stake a claim、jump a claim。

Oxford Learner’s Dictionaries も lay claim to と stake a claim を言い回しとして立てました。

lay claim to の定義は「何かを所有する権利があると述べること」で、例文は「彼はその財産の所有権を主張した」。

stake a claim の定義は「それが自分のものであるべきだと公に述べる・示すこと」です。

例文は「アダムズは昨日の楽勝で、五輪代表の座への名乗りを上げた」。

「できないと言うとき」に使う make no claim to も、同じ辞書の言い回しの一つ。

例文は「私は現代美術が分かるなどとは言わない」です。

名詞の複合語では baggage claim、claim form、statement of claim、claim chart が挙がります。

法律や特許まわりの語としては Beauregard claim、Jepson claim、Markush claim、quit claim deed。

counterclaim、crossclaim、subclaim、multiclaim、misclaim、nonclaim、foreclaim という接頭辞つきの語も一覧にあります。

人を指す語は claim jumper、claimholder、claimstaker の三つ。

形容詞の claimless、名詞の inclamation、clamatory も同じ欄に並びます。

ambit claim、contingent claim、healthcare claim、third-party claim、face claim、claim shanty、claim-jumping も一覧の一部。

ことわざのように使われる extraordinary claims require extraordinary evidence(並外れた主張には並外れた証拠が要る)も、派生語の一覧に入っています。

項目辞書の記述
品詞動詞・名詞(Cambridge・Wiktionary)
語義の数Cambridge は十六(動詞八・名詞八)/Wiktionary は名詞六・動詞九
ガイド語SAY・DEMAND・STATEMENT・REQUEST(Cambridge)
レベルB2(動詞の主要な語義・名詞の支払請求)/C1(名詞の主張)=Cambridge
札legal・intransitive・obsolete・archaic(Wiktionary)/UK(claim on)=Cambridge
語源古フランス語 clamer ← ラテン語 clamare「叫ぶ」← 印欧祖語 *kelh₁-「叫ぶ」
関連語counterclaim・crossclaim・subclaim・claimholder・claim form・baggage claim・claim to fame
辞書に無い語義苦情・文句(Cambridge・Oxford・Wiktionary のいずれも立てていない)

クレームの英語 claim の発音は /kleɪm/

Cambridge Dictionary は、イギリス英語もアメリカ英語も kleɪm と示しています。

Wiktionary の IPA も /kleɪm/。

同じサイトは韻を -eɪm と記しました。

アメリカ英語の音声ファイル en-us-claim.ogg も添えられています。

辞書が示す音は一つだけで、イギリスとアメリカで書き分けられていません。

発音記号の eɪ は、二つの母音が続く二重母音を表します。

Cambridge Dictionary と Wiktionary の表記が一致している語なので、発音で迷う余地はありません。

クレームで間違いやすい点

一つ目は、「苦情」の意味のつもりで claim を使ってしまうこと。

三つの辞書はいずれも、その語義を立てていません。

二つ目は、claim を「事実を述べる」と同じだと思うことです。

Cambridge Dictionary の定義には「証明できず、ほかの人は信じないかもしれない」という条件が入っています。

ニュースで claim が使われていたら、書き手が裏づけを留保している合図。

三つ目は、前置詞の取り違えです。

Cambridge Dictionary は claim benefits、claim for、claim on を、それぞれ別の形として示しました。

claim on は UK の札付きで、保険に請求する例文に使われています。

四つ目は、主語が人だと決めつけること。

地震が命を奪う、出来事が注意を奪う、という無生物主語の語義が辞書にあります。

五つ目は、名詞と動詞でレベルの札が違うことです。

Cambridge Dictionary は動詞の主要な語義に B2、名詞の「主張」に C1 を付けました。

「証明できていない」という含みは、Cambridge・Oxford・Wiktionary の三つがそろって書いている、claim のいちばん重い特徴です。

クレームについてよくある質問

Q. クレームの語源は何ですか

Oxford Learner’s Dictionaries は中英語の語とし、名詞は古フランス語の claime、動詞は clamer から来たとしています。

さらにさかのぼると、ラテン語の clamare「叫ぶ、呼ばわる」です。

Wiktionary は印欧祖語の *kelh₁-「叫ぶ」まで示し、この語根を音をまねた語と注記しました。

スペイン語の llamar と clamar も同源とされています。

Q. クレームは英語で「苦情」という意味になりますか

Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary のいずれも、claim に「苦情」という語義を立てていません。

三辞書が並べるのは、主張する・要求する・請求する・勝ち取る・命を奪う、という系統です。

名詞の第一の語義も「証明されていない言明」でした。

「苦情」という訳語は、どの語義欄にも出てきません。

Q. 保険金のクレームはどう言いますか

Cambridge Dictionary は名詞に「事故・病気・財産の損害などについて保険会社に支払いを求める要求」という語義を立てています。

動詞との組み合わせは file/make/submit a claim と pay/refuse/settle a claim。

「自転車を盗まれたとき、保険に請求して百五十ポンド戻ってきた」という例文では claim on the insurance の形です。

Wiktionary の派生語にも claim form と healthcare claim が入っています。

Q. クレームのレベルはどれくらいですか

Cambridge Dictionary は、動詞の主要な語義に B2 の札を付けました。

名詞の「主張」の語義だけは C1 です。

名詞の「支払請求」の語義は B2。

動詞も名詞も、中級から上級の語として扱われています。

Q. lay claim と stake a claim はどう違いますか

Oxford Learner’s Dictionaries は lay claim to を「何かを所有する権利があると述べること」と定義し、「彼はその財産の所有権を主張した」という例文を載せました。

stake a claim は「それが自分のものであるべきだと公に述べる・示すこと」です。

例文は「アダムズは昨日の楽勝で、五輪代表の座への名乗りを上げた」。

Wiktionary の派生語の一覧にも、lay claim と stake a claim の両方が入っています。

クレームのまとめ

クレームとは、証拠がないまま何かを事実だと言い切ることであり、自分に権利があると考えて要求することであり、保険や裁判所に金銭の支払いを求めることでもあります。

語源は古フランス語の clamer を経たラテン語の clamare「叫ぶ」で、さらに印欧祖語の *kelh₁-「叫ぶ」までさかのぼるとされました。

Cambridge Dictionary が最初に置く定義は「証明できず、ほかの人は信じないかもしれないが、何かが真実だと言う」。

英語で使うときに押さえておきたいのは、claim benefits・claim for・claim on という請求の三つの形。

そして claim damages という賠償の形と、file/make/submit a claim という保険の形です。

主語が人でなくてもよい語義もあり、地震が命を奪う、出来事が注意を奪う、という形が辞書に並びます。

成句は lay claim to、stake a claim、make no claim to、claim to fame の四つが中心。

発音は Cambridge Dictionary も Wiktionary も /kleɪm/ で一致しています。

そして最も大事なのが、三つの辞書のいずれも claim に「苦情」の語義を立てていないという事実でした。

\辞書で引いた言葉/

日本語と英語でずれるビジネス用語を、同じ英英辞典で確かめられます

語源・発音記号・例文つき

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クレームの参考文献

claim の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と辞書で確認しました。

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クライアントとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

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