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ウィンウィンとは?意味と使い方|lose-lose・zero-sum との違いと英語 win-win の発音

ウィンウィンとは?意味と使い方|lose-lose・zero-sum との違いと英語 win-win の発音

ウィンウィンとは、関わる人の全員にとって良い結果になる状況という意味であり、英英辞典はこれを形容詞と名詞の両方で立てています。

英語の win-win をそのままカタカナにした語で、Cambridge Dictionary の日本語訳は「双方が得をする」。

この記事では、ウィンウィンの意味を英英辞典の定義から整理し、形容詞として名詞の前に置く形、名詞の a win-win という形、反対の lose-lose やゼロサムとの関係、組んで使う名詞、そして辞書が示す発音と強勢の位置までを確かめます。

根拠にしたのは Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の記述だけです。

目次

ウィンウィンとは何か(結論)

ウィンウィンとは、ある状況や結果が、それに関わる全員にとって良いものであることを指す言葉です。

Cambridge Dictionary の定義は「A win-win situation or result is one that is good for everyone who is involved(ウィンウィンの状況や結果とは、関わる全員にとって良いもののこと)」。

同辞典は win-win を形容詞とし、[ before noun ]、つまり名詞の前にだけ置く、という札を付けました。

名詞としての定義も別に立っていて、こちらは「状況に関わる全員にとって良い結果」です。

どちらの定義にも、「関わる全員」という言葉が入っています。

ウィンウィンの定義を辞書ごとに比べる

Oxford Learner’s Dictionaries の定義は「(状況について)関わる人やグループのそれぞれに良い結果があるような」。

同辞典は [only before noun] の札を付け、レベルを c2、トピックを Success(成功)に分類しています。

Cambridge Dictionary の American Dictionary の項は、定義に一言を足しました。

「関わる全員に利益がある、または結果がどうであれ一人の人や一つのグループに利益がある」という定義です。

Wiktionary の定義は「両方またはすべての当事者に利益がある、または二つの別々の利点がある」。

どの辞書の定義にも、「全員」「それぞれ」「両方またはすべて」という、関わる側を広く取る言葉が入っています。

ウィンウィンは形容詞では名詞の前だけに置く

Cambridge Dictionary も Oxford Learner’s Dictionaries も、形容詞の win-win に「名詞の前だけ」の札を付けています。

a win-win situation(ウィンウィンの状況)や a win-win deal(ウィンウィンの取引)のように、後ろに名詞を続ける形が基本。

American Dictionary の項は [ not gradable ] の札を付け、程度を比べる形にしない語としました。

つまり、more win-win のような言い方は辞書の想定にありません。

ただし Cambridge Dictionary の追加例文には「This situation is win-win for everyone.(この状況は全員にとってウィンウィンだ)」という一文もあります。

名詞の後ろに be 動詞で置く例も、辞書の中に一つは見つかるわけです。

ウィンウィンは名詞の a win-win としても使う

Cambridge Dictionary は名詞の win-win に [ S ] の札を付けました。

単数の名詞という札で、辞書の例文はどれも a win-win の形です。

例文は「その決定は双方にとってウィンウィンだ」と「風力タービンは農家と住宅の所有者にとってウィンウィンだ」の二つ。

追加例文には「It’s a real win-win for everyone.(全員にとって本当のウィンウィンだ)」も並んでいます。

Wiktionary は名詞の win-win を win-win situation の省略形と説明しました。

Business English の項の名詞の例文も、It’s a win-win for both the employer and the employee. と a を付けた形。

ウィンウィンの使い方を Cambridge Dictionary の例文で見る

形容詞の例文の一つ目は「柔軟な勤務時間は、雇う側と雇われる側にとってウィンウィンの状況だ」。

二つ目は「グローバル化の支持者は、それが富める者と貧しい者にとってウィンウィンの提案だと主張する」です。

追加例文には「雇う側にとって、社員に在宅で働かせることはウィンウィンの状況だと分かった」もあります。

「私にはウィンウィンの取引に見えるので、政府にこの案を支持するよう働きかけるつもりだ」という一文も並んでいます。

名詞の追加例文は「これをウィンウィンにする方法を見つけよう」と「長い目で見れば、ウィンウィンが現実的な唯一の目標だ」。

多くの例文で、利益を受ける側は for のあとに置かれています。

ウィンウィンはビジネス英語の項にも立っている

Cambridge Dictionary には Business English の項があり、ここにも win-win が載っています。

形容詞の定義は「ウィンウィンの状況や結果とは、関わる全員にとって良いもののこと」。

例文は「This deal works for everyone. It’s a win-win situation.(この取引は全員にとってうまくいく、ウィンウィンの状況だ)」です。

同じ項は名詞の win-win に [ U ] の札を付け、「雇う側と雇われる側の両方にとってウィンウィンだ」という例文を添えました。

見出し語の一覧には win-win bargaining も挙がっています。

一つの話に利害を持つ人が何人もいるとき、ウィンウィンは全員が得をするかどうかを問う言葉になります。

その「関わる人」をひとまとめに言う言葉がステークホルダーの意味と語源です。↓

ウィンウィンの「二つの別々の利点」という語義

Wiktionary の定義には、もう一つの読み方が入っています。

「両方またはすべての当事者に利益がある」に続く、「または二つの別々の利点がある」という部分です。

人と人の間の話ではなく、一つの選択が二つの得を同時に生む場合にも使えるということ。

Cambridge Dictionary の American Dictionary の項も、「結果がどうであれ一人の人や一つのグループに利益がある」状況を定義に含めました。

Wiktionary の名詞の例文は「彼らは学校の課題の資金を得て、あなたは気前のいい後援者に見えたうえに、無料の宣伝にもなった、ウィンウィンだ」。

資金を得る側と、評判と宣伝を得る側の得が、別々の形で同時に来ている例です。

ウィンウィンの反対語は lose-lose

Cambridge Dictionary は名詞の win-win の項に「Compare lose-lose(lose-lose と比べよ)」と記しています。

Wiktionary も、形容詞と名詞の両方で反意語に lose-lose を挙げました。

どちらの辞書も、win-win の向かい側に置く語として lose-lose を指しています。

Wiktionary の名詞の引用には、2024年10月30日の RAIL 誌の記事があります。

「It’s a lose-lose situation. It can be turned into a win-win.(これはルーズルーズの状況だ、それはウィンウィンに変えられる)」。

二語を並べると、lose-lose の状況を win-win に変える、という向きがはっきり見えます。

ウィンウィンとゼロサムの関係

Wiktionary は win-win と対になる語として zero-sum(ゼロサム)を挙げ、関連項目に game theory(ゲーム理論)と zero-sum game(ゼロサムゲーム)を置いています。

同辞典の引用の一つ目は、1962年の Joel David Singer『Deterrence, arms control, and disarmament』です。

「ゼロサムゲームでは、一方の勝ちはすべて他方の負けである、『ウィンウィン』の結果などというものはありえない」。

誰かが得をした分だけ誰かが損をする場面では、ウィンウィンは成り立ちません。

Singer はこの一文で、ゼロサムゲームとウィンウィンの結果を両立しないものとして並べました。

何かを得るために別の何かを手放す関係は、ウィンウィンの反対側を考える手がかりになるでしょう。

その関係を表す英語がトレードオフの意味と語源です。↓

ウィンウィンはいつから使われているか

Wiktionary は形容詞の win-win に「from 1960s(1960年代から)」という年代を付けています。

引用の一つ目は先に見た1962年の Singer の本で、二つ目も1962年の米国下院歳出委員会の記録です。

三つ目は1966年の Justin Paul『International Marketing: Text And Cases』の「2. Win-Win The best partnership(ウィンウィン、最良の協力関係)」。

1974年の Taylor McConnell『Group leadership for self-realization』には「A Win/Win Approach to Conflict(対立へのウィン/ウィンの取り組み方)」という見出しが引かれています。

新しい引用は2021年12月1日の RAIL 誌で、「Network Rail、運行会社、Fabrik、そしてもちろんほかの人々にとってもウィンウィンの状況だと思う」という一文です。

引用の書名は、抑止と軍備管理、国防予算、国際マーケティング、集団の指導、鉄道の順に並んでいます。

ウィンウィンと組む名詞

Oxford Learner’s Dictionaries は、Oxford Collocations Dictionary の情報として「win-win はこれらの名詞と使う」と示しています。

挙がっているのは proposition(提案)・scenario(筋書き)・situation(状況)の三つです。

Wiktionary も、よく組む形として win-win outcome(ウィンウィンの結果)と win-win situation を挙げました。

Cambridge Dictionary の例文からは、win-win deal(取引)と win-win proposition が拾えます。

コーパスの例文には win-win reforms(改革)・options(選択肢)・strategy(戦略)・possibilities(可能性)も並んでいます。

situation は、三つの辞書のすべてで win-win と組んで出てくる名詞です。

ウィンウィンの英語 win-win の発音は /ˌwɪnˈwɪn/

Cambridge Dictionary はイギリス英語とアメリカ英語を、どちらも /ˌwɪnˈwɪn/ と示しています。

Oxford Learner’s Dictionaries の表記は /ˌwɪn ˈwɪn/。

Wiktionary も /ˌwɪnˈwɪn/ と表記し、韻を -ɪn としました。

第一強勢は後ろの win にあり、前の win には弱い第二強勢が付きます。

ただし表記の違う項もあり、American Dictionary は /ˈwɪnˈwɪn/、Business English の項のイギリス英語は /ˈwɪnwɪn/ です。

ウィンウィンの綴りと語の形

綴りは二つの win をハイフンでつないだ win-win。

Wiktionary はこの語を reduplicated coordinated pairs(同じ語を重ねて並べた組)の分類に入れています。

1974年の引用には Win/Win とスラッシュで区切った形も見えます。

Cambridge Dictionary のコーパス例文には、三つ重ねた win-win-win という形も一つありました。

項目辞書の記述
品詞形容詞・名詞
形容詞の札[ before noun ](Cambridge)/[only before noun](Oxford)/[ not gradable ](American)
名詞の札[ S ](Cambridge)/[ U ](Business English)
レベルc2(Oxford)
トピックSuccess(Oxford)
反意語lose-lose
対になる語zero-sum
関連項目game theory・zero-sum game
組む名詞situation・proposition・scenario・outcome・deal

ウィンウィンのコーパス例文は環境と経済の文脈が多い

Cambridge Dictionary は English Corpus から採った例文を並べています。

「コンピューターで再現して確かめると、削減のための支出を増やせばウィンウィンの状況が生まれうることが分かった」はその一つ。

「この環境面の利益は、経済的な費用ではなく経済効率の向上とともに達成される、環境と経済にとってウィンウィンの結果だ」という例文もあります。

ガソリン車とディーゼル車を圧縮天然ガス車に変えることを、汚染を減らし費用も抑えるので消費者にとってウィンウィンの選択肢だとする例文も並んでいます。

「ここで強調すべき点は、高効率ボイラーへの投資がウィンウィンの性質を持つことだ」。

Cambridge Dictionary が並べたコーパス例文15本のうち10本は、排出・汚染・森林・保全など環境に関わる文です。

ウィンウィンのコーパス例文は政策と事業にも広がる

政策の例文は「つまり、この場合の貿易自由化はウィンウィン型の政策である」。

「保全政策は、技術の改善や制度の変更を通じてウィンウィンの選択肢を狙うべきだ」という一文もあります。

事業の例文は「ビジネスモデルとして、マスカスタマイゼーションは顧客と生産者にとっての『ウィンウィン』の戦略である」です。

一方で、慎重な書き方の例文も見られます。

「ウィンウィンの状況が見られるかどうかは、気温上昇が引き起こす損害に大きく左右される」。

「この可能性を無視すれば、単純なウィンウィンの筋書きを保てる」という例文もあり、条件つきで語る文脈でもこの語は使われています。

ウィンウィンは各国語でどう訳されているか

Cambridge Dictionary の日本語訳は「双方が得をする」で、中国語は「雙贏的」「双赢的」、フランス語は gagnant-gagnant です。

Wiktionary の訳語の欄でも、中国語は 雙贏、フランス語は gagnant-gagnant となっています。

ドイツ語は zum beiderseitigen Vorteil(双方の利益になる)と並んで Win-Win も挙がりました。

オランダ語・フィンランド語・ハンガリー語でも、英語の win-win がそのまま訳語の欄にあります。

Wiktionary は、デンマーク語の win-win-situation、フィンランド語とイタリア語の win-win、ノルウェー語の vinn-vinn を、英語から借りた語として記しました。

日本語は、Wiktionary のこの一覧には入っていません。

ウィンウィンで間違いやすい点

一つ目は、形容詞の位置です。

辞書は形容詞の win-win を名詞の前に置く語としているので、a win-win situation の形で使うのが基本になります。

二つ目は、名詞で使うときの冠詞。

Cambridge Dictionary の名詞の例文は a win-win の形で、It’s a real win-win for everyone. のように a を付けています。

三つ目は、定義の範囲。

Cambridge と Oxford の定義は「関わる全員」「関わる人やグループのそれぞれ」を条件にし、American Dictionary と Wiktionary は「一人の人や一つのグループへの利益」「二つの別々の利点」という読みも足しています。

ウィンウィンについてよくある質問

Q. ウィンウィンは英語でも通じますか

通じます。

win-win は Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary のすべてに見出し語として載っています。

Cambridge Dictionary は一般の項に加えて、American Dictionary と Business English の項にもこの語を立てています。

形容詞としては a win-win situation、名詞としては a win-win の形が辞書の例文の中心です。

Q. ウィンウィンの反対の言葉は何ですか

lose-lose です。

Cambridge Dictionary は名詞の win-win の項で lose-lose と比べるよう記しています。

Wiktionary も、形容詞と名詞の両方で反意語に lose-lose を挙げています。

同辞典は対になる語として zero-sum も挙げ、関連項目に zero-sum game を置いています。

Q. ウィンウィンはいつごろからある言葉ですか

Wiktionary は形容詞の win-win に「1960年代から」という年代を付けています。

同辞典のいちばん古い引用は、1962年の Joel David Singer の本と、同じ1962年の米国下院歳出委員会の記録です。

そのあと1966年の国際マーケティングの本、1974年の集団の指導の本の引用が続きます。

語源欄はどの辞書にもありません。

Q. win-win の発音はどうなりますか

Cambridge Dictionary と Wiktionary は /ˌwɪnˈwɪn/ と示しています。

Oxford Learner’s Dictionaries の表記は /ˌwɪn ˈwɪn/ です。

第一強勢は後ろの win にあり、前の win には弱い第二強勢が付きます。

American Dictionary は /ˈwɪnˈwɪn/、Business English の項のイギリス英語は /ˈwɪnwɪn/ と表記しています。

ウィンウィンのまとめ

ウィンウィンとは、ある状況や結果が、関わる全員にとって良いものであるという意味の言葉です。

英語の win-win は形容詞としては名詞の前に置いて a win-win situation のように使い、名詞としては a win-win の形で使います。

反対は lose-lose で、一方の得がそのまま他方の損になる zero-sum の場面ではウィンウィンは成り立ちません。

Wiktionary は1960年代からの語としています。

発音は /ˌwɪnˈwɪn/ で、第一強勢は後ろの win。

辞書が挙げる組む名詞は、situation・proposition・scenario・outcome です。

\3分で読める/

交渉の場で使うビジネス用語を、同じ英英辞典で確かめられます

語源・発音記号・例文つき

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ウィンウィンの参考文献

win-win の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と辞書で確認しました。

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