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オファーとは?意味と語源は古英語 offrian(神に供える)|申し出・値段提示・特価の使い分けと英語 offer の発音

オファーとは?意味と語源は古英語 offrian(神に供える)|申し出・値段提示・特価の使い分けと英語 offer の発音
オファーとは?意味と語源は古英語 offrian(神に供える)|申し出・値段提示・特価の使い分けと英語 offer の発音

オファーとは、相手に何かを差し出して「どうですか」とたずねる、商品やサービスを提供する、値段を提示する、期間限定の特価で売り出す、といった意味を持つ言葉であり、英英辞典はこれを十を超える語義に分けて立てています。

英語の offer をそのままカタカナにした語で、Oxford Learner’s Dictionaries は語源を古英語の offrian「神に何かを犠牲として捧げる」としました。

この記事では、オファーの意味を英英辞典の語義ごとに切り分け、offer up の「神に捧げる」、special offer・on offer・under offer という値段まわりの形、そして辞書が示す発音までを整理します。

根拠にしたのは Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の記述だけです。

目次

オファーとは何か(結論)

オファーの芯にあるのは、相手に何かを差し出して「これをどうですか」とたずねる、という動き。

Cambridge Dictionary が最初に置いたのは、次の定義。

「to ask someone if they would like to have something or if they would like you to do something」。

日本語にすれば、相手に、それが欲しいか、あるいは自分がそれをしようか、とたずねること。

同辞典はこの語義に AGREE TO GIVE(与えることに同意する)という札を付け、レベルの札は A2 としました。

例文は「彼らに食べ物を何も出してあげなかったのが心苦しい」「彼女はパリでの仕事をオファーされた」「何か飲み物はいかがですか」の三つ。

三つ目の Can I offer you a drink? には、辞書が would you like(〜はいかがですか)というかっこの補足を添えています。

押しつけるのではなく、相手にたずねる側に重心がある語だということ。

日本語で「オファーが来た」と言うときの仕事の依頼も、辞書の上ではこの語義の中に収まります。

Cambridge Dictionary がこの語の先頭に置いたのは、与えることに同意するという AGREE TO GIVE の札でした。

オファーの語義は辞書ごとにいくつもある

Cambridge Dictionary は offer の語義を、AGREE TO GIVE(与えることに同意する)と PROVIDE(提供する)という二つの札に大きく分けています。

AGREE TO GIVE の下に並ぶのは、相手にたずねて差し出す語義と、神に祈りや犠牲を捧げる語義の二つ。

PROVIDE の下には、提供する・申し出そのもの・買値を提示する・値引き・買える状態にある・安売り中・買い手の値が入っている、という語義が並びます。

Oxford Learner’s Dictionaries は、動詞の語義を八つ、名詞と成句の語義を六つ立てました。

動詞側は、物を差し出す・何かをしてあげると言う・売りに出す・機会を与える・抵抗を示す・神に捧げる・相手が欲しがるものを備えている・握手のために手を出す、の八つ。

名詞側は、申し出・提示金額・値引き・on offer・on special offer・under offer の六つです。

Cambridge Dictionary にはさらに American Dictionary の項と Business English の項があり、そこでも別に語義が立てられています。

Business English の項は、仕事や昇進を持ちかける・製品やサービスを供給する・金額を払うと言う・株式を売り出す・特徴や利点を備える、の五つ。

Wiktionary は語義の一覧を立てず、そのかわりに語源と発音を厚く載せました。

この記事では、辞書が立てた語義を一つずつ順に見ていきます。

オファーの語源は古英語 offrian「神に供える」

Oxford Learner’s Dictionaries の語源欄は、この語を Old English(古英語)の offrian に置いています。

offrian の意味は「sacrifice something to a deity(神に何かを犠牲として捧げる)」。

起源はゲルマン語で、さらにラテン語の offerre「bestow, present(授ける、差し出す)」から来ているです。

同じ欄は、教会ラテン語での offerre が「offer to God(神に捧げる)」の意味だったことも、かっこで補いました。

そのうえで、フランス語の offrir によって意味が補強され、offrir のほうが元の意味を言い表し続けた、と続きます。

名詞の offer については、中英語後期のもので、フランス語の offre から来たという説明。

同じ欄は、成句として have something to offer も挙げました。

つまりオファーは、祭壇に供えるという宗教の動作から出発して、人に向かって差し出すという一般の動作へ移っていった言葉です。

オファーの語源をさらにさかのぼる

Wiktionary は、この語の根を印欧祖語の *bʰer- に置いています。

そこからの経路は、中英語の offer、さらにその前の古英語 offrian「offer or make a sacrifice(捧げる、あるいは犠牲を捧げる)」。

ここで Wiktionary は、古フランス語の offre「申し出」から来たのではない、とわざわざ断っています。

そのうえで、古フランス語の offre は動詞 offrir から、offrir はラテン語の offerō「to present, bring before(差し出す、前に持ってくる)」から来たことも併記しました。

Oxford Learner’s Dictionaries が名詞をフランス語の offre に結びつけたのに対し、Wiktionary は古英語の offrian のほうを本筋と見ている、という違いがここに出ています。

同語源の語として並ぶのは、北フリジア語の offer「犠牲、寄進、料金」と、オランダ語の offer「供え物、犠牲」。

さらにドイツ語の Opfer「犠牲者、いけにえ」、デンマーク語の offer「犠牲者、いけにえ」、アイスランド語の offr「供え物」も挙がっています。

ドイツ語やデンマーク語の側には「犠牲者」という意味が残っているのに対し、英語の offer にその語義を、三つの辞書はどれも立てていません。

英語だけが、供え物の語から商取引の語へ大きく動いたことになります。

オファーの「差し出す・申し出る」の語義

Cambridge Dictionary の A2 の定義は「相手に、それが欲しいか、あるいは自分がそれをしようか、とたずねること」でした。

一つ目の例文は I feel bad that I didn’t offer them any food.(彼らに食べ物を出してあげなかったのが心苦しい)。

辞書はこの例文に [ + two objects ](目的語二つ)の札を添え、offer any food to them という言い換えも並べて示しています。

二つ目は She was offered a job in Paris.(彼女はパリでの仕事をオファーされた)。

三つ目が Can I offer you a drink?(何か飲み物はいかがですか)です。

Oxford Learner’s Dictionaries はこの範囲を二つに割りました。

一つは「to say that you are willing to give something to somebody(何かを人に与える意思があると言う)」。

例文は Josie had offered her services(ジョージーは自分の力を貸すと申し出ていた)。

もう一つは「to say that you are willing to do something for somebody(人のために何かをする意思があると言う)」。

例文は The kids offered to do the dishes.(子どもたちが皿洗いをすると申し出た)。

Cambridge Dictionary の American Dictionary の項も同じ範囲を立て、[ T ](他動詞)と [ I ](自動詞)の札を使って示しています。

そこでの例文が My father offered to take us to the airport.(父が空港まで送ると言ってくれた)。

物を差し出すなら offer somebody something、行為を申し出るなら offer to do、という形の違いがここに表れています。

オファーの「神に捧げる」の語義

Cambridge Dictionary は AGREE TO GIVE の札の下に、もう一つ宗教の語義を立てています。

定義は「to say a prayer or make a sacrifice to a god(神に祈りを唱える、あるいは犠牲を捧げる)」。

辞書は sacrifice に「an act of killing or giving up something(何かを殺す、あるいは手放す行為)」というかっこの補足を付けました。

例文は Dear Lord, we offer up our prayers…(主よ、私たちは祈りを捧げます)です。

Oxford Learner’s Dictionaries も「to give something to God(神に何かを捧げる)」という語義を立てています。

こちらの例文は We offered up our prayers for the men’s safe return.(私たちは、あの人たちが無事に帰るよう祈りを捧げた)。

どちらの例文も offer up という形になっており、up が付くのが目印になります。

この語義にレベルの札は付いていません。

語源の offrian がいちばん素直に残っているのが、この語義だと言えます。

オファーの「提供する・供給する」の語義

Cambridge Dictionary は PROVIDE の札の下に「to provide or supply something(何かを提供する、供給する)」を立て、レベルの札は B1 としました。

例文の一つ目は It’s an organization that offers free legal advice to people on low incomes.(低所得の人に無料の法律相談を提供している団体だ)。

二つ目は It says in the guide that this area offers some of the best walks in England.

ガイドブックには、この地域はイングランドでも指折りの散歩道を備えていると書いてある、という文です。

三つ目には [ + two objects ] の札が付き、We are now offering you the chance to buy the complete set of pans at half price.

いまなら鍋のフルセットを半額で買える機会をご提供します、という意味。

American Dictionary の項も同じ定義を立てました。

例文は The organization offers free legal advice to low-income people.(その団体は低所得者に無料の法律相談を提供している)。

同じ項には He offered excuses but no real explanation.(彼は言い訳は並べたが、まともな説明はしなかった)という例文も。

言い訳を offer する、という使い方があるわけです。

Oxford Learner’s Dictionaries のほうは「to make something available for sale or use(売る、あるいは使うために利用できる状態にする)」と定義しました。

例文は The hotel offers excellent facilities for families.(そのホテルは家族向けのすぐれた設備を備えている)。

主語が人ではなく、団体・地域・ホテルになるのがこの語義の特徴です。

オファーという名詞の語義は「申し出そのもの」

Cambridge Dictionary は名詞の語義にも A2 の札を付けています。

定義は「the act of asking if someone would like to have something or if they would like you to do something」。

相手に、それが欲しいか、あるいは自分がそれをしようか、とたずねる行為、ということ。

例文の一つ目は「If you like I can help out.」「That’s a very kind offer.」(「よければ手伝うよ」「それはとてもありがたい申し出だ」)。

二つ目は offer of という形で、I must say the offer of two weeks in Hawaii is very tempting.(ハワイでの二週間という申し出は、正直とても心が動く)。

三つ目は take someone up on an offer という形で、informal(くだけた言い方)の札が付いています。

例文は One day I’ll take you up on that offer.(いつかその申し出に乗らせてもらうよ)で、辞書は take up on に accept(受ける)というかっこの補足を添えました。

Oxford Learner’s Dictionaries も名詞の語義を立てました。

定義は「an act of saying that you are willing to do something for somebody or give something to somebody」。

人のために何かをする、あるいは人に何かを与える意思があると言う行為、という説明。

例文は to receive a job offer(仕事のオファーを受ける)。

日本語の「オファーが来た」にいちばん近いのが、この名詞の語義になります。

オファーの「買値を提示する」の語義

Cambridge Dictionary は PROVIDE の札の下に、家を買うときの語義を立てています。

定義は「to say officially that you would like to buy something, especially a house, at a particular price」。

特に家について、ある値段で買いたいと正式に伝えること、という説明。

例文は They were asking €180,000 for the apartment, so I put in an offer of €170,000.

先方はそのマンションに十八万ユーロを付けていたので、私は十七万ユーロで買値を入れた、という文です。

put in an offer という形。

Oxford Learner’s Dictionaries のほうは、これを名詞の語義として立てています。

定義は「an amount of money that somebody is willing to pay for something(誰かが何かに対して払う気のある金額)」。

例文は I’ve had an offer of $2 500 for the car.(その車に二千五百ドルという申し出をもらった)。

注目したいのは、ここで offer を出しているのが売り手ではなく買い手だという点。

英英辞典の offer は、売り手が出す値札だけでなく、買い手が出す金額も指す語です。

オファーの「値引き・特価」の語義

Cambridge Dictionary は名詞の語義として「a reduction in the usual price of something, usually for a short period」を立てました。

普段の値段からの値引きで、たいていは短い期間だけ、という説明で、レベルの札は B1。

例文の一つ目は Don’t miss out on our latest offer.(最新のお買い得を見逃さないでください)。

二つ目は special offer という形で、There’s a special offer on peaches this week.(今週は桃が特価になっている)。

辞書はここに they are being sold at a reduced price(値引きされた値段で売られている)というかっこの補足を入れました。

三つ目の見出しが on special offer で、イギリス英語の札が付いています。

Oxford Learner’s Dictionaries も、同じ趣旨の定義を立てています。

「a reduction in the normal price of something, usually for a short period of time」。

そこで示された例が This special offer。

値引きという語義に、両方の辞書が「たいてい短い期間だけ」という条件を書き込んでいるのが面白いところ。

期間を区切らない恒常的な安値ではなく、一時的な値下げを指す語だということになります。

オファーの on offer は買える状態にあるという語義

Cambridge Dictionary は on offer を「available to be bought or used(買える、あるいは使える状態にある)」と定義し、B1 の札を付けました。

例文は We were amazed at the range of products on offer.(並んでいる商品の幅広さに驚いた)。

Oxford Learner’s Dictionaries の定義は「that can be bought, used, etc.(買える、使えるなどの状態にある)」です。

例文は The following is a list of courses currently on offer.(以下は、いま受けられる講座の一覧です)。

この語義には、値引きという要素が入っていません。

言いたいのは「選べる状態にある」ということ。

商品だけでなく、辞書の例文のように講座というサービスにも使われます。

オファーの on special offer は安売り中という語義

Cambridge Dictionary は、店の商品が on (special) offer であるときの説明を別に置いています。

定義は「they are being sold at a lower price than usual(いつもより安い値段で売られている)」。

例文は Strawberries were on special offer today so I bought loads of them.(今日はいちごが安売りだったので、たくさん買った)。

Oxford Learner’s Dictionaries の定義は「on sale at a lower price than normal for a short period of time」。

短い期間だけ、普段より安い値段で売られている、ということです。

例文は Italian wines are on (special) offer this week.(今週はイタリアワインが特価になっている)。

どちらの辞書も special をかっこに入れており、special を省いた on offer だけでも安売りを指しうることを示しています。

一方で、同じ辞書に「買える状態にある」という別の語義も立っているのが、この形のややこしいところ。

on offer がどちらの意味かは、辞書が二つの語義を並べて立てている以上、前後の文脈で読み分けるしかありません。

オファーの under offer は買値が入ったという語義

Cambridge Dictionary は、家が under offer であるときの説明も置いています。

定義は「someone has already suggested a particular price at which they would be willing to buy it」。

誰かがすでに、この値段なら買うという金額を出している、ということ。

例文は Two of the houses had already sold and a third was under offer.(そのうち二軒はすでに売れ、三軒目にも買値が入っていた)。

Oxford Learner’s Dictionaries も「if a house or other building is under offer(家やそのほかの建物が under offer であるとき)」という見出しを立てました。

例文は The property is currently under offer to a client.(その物件はいま、ある顧客からの買値が入っている状態だ)。

売買が成立する前、買い手の値段だけが入った段階を指す言い方です。

家や建物に限って使われる形だと、どちらの辞書も見出しの側に書いています。

on offer・on special offer・under offer と、前置詞が変わるだけで意味が大きく動く語群。

オファーの「機会を与える」の語義

Oxford Learner’s Dictionaries は「to provide the opportunity for something; to provide access to something」という語義を立てています。

何かの機会を与える、何かへの道をひらく、という意味。

例文は The job didn’t offer any prospects for promotion.(その仕事には昇進の見込みがなかった)。

Cambridge Dictionary の Business English の項にも offer sb a chance/opportunity という形があります。

例文は The cable provider offers advertisers the chance to buy ads that run only in specific neighborhoods.

そのケーブル事業者は、特定の地域にだけ流れる広告を買う機会を広告主に提供している、という文です。

同じ項には offer sb a job/promotion という形も並びます。

例文は She was offered a job in Singapore but turned it down.(彼女はシンガポールでの仕事をオファーされたが、断った)。

さらに They offered me a key role on the project.(彼らは私に、そのプロジェクトの重要な役割をオファーした)という例文もあります。

プロジェクトで役割を割り当てるという言い方は、アサインとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

オファーの「抵抗を示す」の語義

Oxford Learner’s Dictionaries は「to show that you are ready to resist or attack somebody/something」という語義も立てています。

誰かや何かに抵抗する、あるいは攻撃する構えがあることを示す、という定義。

例文は Universities offered little resistance to these changes.(大学はこうした変更にほとんど抵抗しなかった)。

offer resistance という組み合わせで出てくる形です。

差し出す中身が、好意ではなく抵抗になった使い方。

little resistance という形を取ると、「ほとんど抵抗を示さなかった」という否定寄りの意味になります。

Cambridge Dictionary の側には、この語義が立っていません。

日本語のカタカナの「オファー」からは、いちばん遠い語義だと言えます。

オファーの「手を差し出す」の語義

Oxford Learner’s Dictionaries は「to hold out your hand for somebody to shake(相手が握手できるように手を差し出す)」という語義も立てています。

この語義にだけは、例文が付いていません。

物でも行為でもなく、体の動きそのものを指す使い方。

ラテン語の offerre「授ける、差し出す」が、そのまま手の動作として残っている語義とも読めます。

Cambridge Dictionary にはこの語義が見当たりません。

Oxford Learner’s Dictionaries だけが立てている語義、という扱い。

同じ語でも、どこまでを語義として切り出すかは辞書ごとに違うということが、ここによく出ています。

オファーの金額提示と株式売り出しの語義

Cambridge Dictionary は、この語を Business English の見出しにも立てています。

その一つが「to say that you will pay a particular amount of money for something(あるものに、この金額を払うと言うこと)」。

形は offer $20/£200/$2 million, etc. for sth です。

例文は All three prospective bidders have indicated that they would offer about $1.1 billion for the company.

三社の入札候補はいずれも、その会社に十一億ドルほどを出す意向を示した、という文。

もう一つの例文が He offered me lots of money for my car.(彼は私の車に大金を出すと言った)です。

さらに同じ項には「to make shares, etc. available for sale(株式などを売りに出す)」という語義も立っています。

例文は They are offering 6.4 million shares with an estimated price range of $10-12.(同社は六百四十万株を、一株十〜十二ドルと見込まれる価格帯で売り出している)。

製品やサービスの供給も、同じ Business English の項に入っています。

例文は The package promises to offer customers even cheaper financial services.(顧客にさらに安い金融サービスを提供すると謳っている)。

We have decided to offer free trials with retailers.(小売店と組んで無料トライアルを提供することにした)という例文も並びます。

The package offers 11 nights in Kenya from $1569 per person.(そのパッケージは、ケニアでの十一泊を一人千五百六十九ドルから提供する)というのが三つ目。

金額を出し合って折り合いをつける過程そのものは、ネゴシエーションとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

オファーの「特徴や利点を備える」の語義

Cambridge Dictionary の Business English の項には「to provide or have particular features or advantages」という語義もあります。

ある特徴や利点を提供している、あるいは備えている、という定義。

例文の一つ目は Future generations of products may offer improved price or performance features.

この先の世代の製品は、価格や性能の面で改善された特徴を備えるかもしれない、という文です。

二つ目は The group expects the new devices to be offered as standard equipment on vehicles.

同グループは、その新しい機器が車の標準装備として提供されると見込んでいる、という意味。

Oxford Learner’s Dictionaries の「to have something available that somebody wants(人が欲しがるものを手元に備えている)」も、これに近い語義です。

例文は Oxford has a lot to offer visitors in the way of entertainment.(オックスフォードには、娯楽の面で訪れる人に差し出せるものが多くある)。

ここでの主語は人ではなく、製品・機器・街。

「〜を提供する」ではなく「〜を備えている」と訳すほうが通りがよくなる形です。

Oxford Learner’s Dictionaries が成句として挙げた have something to offer も、同じ感覚。

オファーは英語でどう言うか

日本語で言う「オファーが来た」に当たる言い方は、辞書にそのまま載っています。

Oxford Learner’s Dictionaries の名詞の例文は to receive a job offer(仕事のオファーを受ける)。

Cambridge Dictionary の Business English の項にも offer sb a job/promotion という形があります。

仕事の依頼という意味なら、offer はそのまま英語で通じる語ということ。

ただし英英辞典が立てている offer の範囲は、それよりずっと広いものです。

Cambridge Dictionary は、神に祈りを捧げる語義、家に買値を入れる語義、店の特価の語義までを同じ見出しの下に置いています。

Oxford Learner’s Dictionaries はさらに、抵抗を示す語義と、握手のために手を差し出す語義も立てました。

英語にするときに決め手になるのは、何を差し出すのかという中身。

物なら offer somebody something、行為なら offer to do、金額なら offer an amount for something という形になります。

値引きの話をしたいなら、名詞の offer に special を足した special offer。

仕事の約束や任命という言い方は、アポイントとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

英語の offer は、日本語のオファーを含みこみながら、値引き・買値・祈りまで抱えた広い語です。

オファーを使った熟語・成句

offer up は、神に祈りや犠牲を捧げるときの形。

Cambridge Dictionary の Dear Lord, we offer up our prayers… が、その一つ。

Oxford Learner’s Dictionaries の We offered up our prayers for the men’s safe return. も同じ形です。

special offer は、普段より安い値段で売ること。

on offer は、買える・使える状態にあること。

on (special) offer は、いつもより安い値段で売られていることを指します。

under offer は、家や建物に買い手の値段が入った状態。

put in an offer は、買値を入れること(Cambridge Dictionary の €170,000 の例文がこの形)。

take someone up on an offer は、申し出に乗ること。

Cambridge Dictionary はこの形に informal の札を付け、accept(受ける)という言い換えを添えました。

offer resistance は、抵抗を示すこと(Oxford Learner’s Dictionaries の語義)。

have something to offer は、Oxford Learner’s Dictionaries が成句として挙げている形です。

job offer は、仕事のオファー。

offer of という形も Cambridge Dictionary の見出しにあり、the offer of two weeks in Hawaii がその例。

オファーの英語 offer の発音は /ˈɒfə/

Cambridge Dictionary はイギリス英語を /ˈɒf.ər/、アメリカ英語を /ˈɑː.fɚ/ と示しています。

Wiktionary のイギリス英語は /ˈɒfə/ で、容認発音・イングランド北部・ウェールズの札が付いています。

標準南部イギリス英語(SSB)の表記は /ˈɔfə/。

スコットランドは /ˈɔfəɾ/ で、最後に弾き音の r が入ります。

アメリカ英語は二つに分かれ、cot と caught を区別する話者は /ˈɔfɚ/、区別しない話者は /ˈɑfɚ/。

Cambridge Dictionary が示した /ˈɑː.fɚ/ は、後者に近い形です。

カナダ英語は /ˈɒfɚ/、オーストラリア英語は /ˈɔfə/ です。

ニュージーランド英語は /ˈɒfə/ で、実際の音は [ˈɔ̟fə] から [ˈɞ̠fə] の幅があるという注記付き。

音節の区切りは of-fer です。

韻として挙げられているのは -ɒfə(ɹ) と -ɔːfə(ɹ) の二つ。

Wiktionary には、cot と caught を区別しないアメリカ英語の音声ファイルが二つ添えられています。

カタカナの「オファー」は三拍ですが、辞書の表記はどれも of-fer の二音節で、強勢は前に置かれています。

オファーで間違いやすい点

一つ目は、offer を「売り手が出すもの」だけだと思い込むこと。

Cambridge Dictionary も Oxford Learner’s Dictionaries も、買い手が出す金額を offer と呼ぶ語義を立てています。

二つ目は、on offer をいつでも「特価」と読むこと。

Cambridge Dictionary は on offer に「買える、あるいは使える状態にある」という B1 の語義を別に立てました。

三つ目は、offer の主語を必ず人だと考えること。

The hotel offers excellent facilities for families. のように、辞書の例文では主語がホテルや団体や街になります。

四つ目は、offer up を単なる offer の強調だと見ること。

二つの辞書が offer up に添えた例文は、どちらも神への祈りでした。

五つ目は、文型の取り違え。

Cambridge Dictionary は [ + two objects ] の札を付け、offer them any food と offer any food to them という二通りを並べて示しています。

六つ目は、値引きの offer を期間の長い安売りに使うこと。

Cambridge Dictionary も Oxford Learner’s Dictionaries も、この語義の定義に「usually for a short period(たいてい短い期間だけ)」と書き込んでいます。

オファーについてよくある質問

Q. オファーの語源は何ですか

Oxford Learner’s Dictionaries は、古英語の offrian「神に何かを犠牲として捧げる」を語源としています。

起源はゲルマン語で、さらにラテン語の offerre「授ける、差し出す」から来たです。

教会ラテン語では offerre が「神に捧げる」の意味で使われ、のちにフランス語の offrir によって意味が補強されました。

Wiktionary は、この語の根を印欧祖語の *bʰer- まで置いています。

Q. 日本語の「オファーが来た」は英語でも offer で通じますか

辞書には job offer という形がそのまま載っています。

Oxford Learner’s Dictionaries の例文は to receive a job offer(仕事のオファーを受ける)です。

Cambridge Dictionary の Business English の項にも offer sb a job/promotion という形があります。

ただし英語の offer は、値引き・買値・神への供え物まで含む広い語だという点は押さえておきたいところ。

Q. special offer と on offer はどう違いますか

Cambridge Dictionary は on offer を「買える、あるいは使える状態にある」と定義し、B1 の札を付けました。

一方で、店の商品が on (special) offer であるときは「いつもより安い値段で売られている」とも説明しています。

special が入れば値引きの意味だとはっきりしますが、special はかっこに入れられており、省かれることもあります。

同じ辞書に二つの語義が並んで立っているため、文脈で読み分けることになります。

Q. under offer はどんなときに使いますか

Cambridge Dictionary は、家が under offer であるとき「誰かがすでに、この値段なら買うという金額を出している」としています。

例文は Two of the houses had already sold and a third was under offer.(二軒はすでに売れ、三軒目にも買値が入っていた)です。

Oxford Learner’s Dictionaries も「家やそのほかの建物が under offer であるとき」という見出しを立てました。

その例文は The property is currently under offer to a client.(その物件はいま、ある顧客からの買値が入っている状態だ)。

Q. offer up はどういう意味ですか

Cambridge Dictionary は「神に祈りを唱える、あるいは犠牲を捧げる」という語義に、Dear Lord, we offer up our prayers… という例文を添えています。

Oxford Learner’s Dictionaries の「神に何かを捧げる」にも、We offered up our prayers for the men’s safe return. という例文があります。

どちらも祈りを捧げる場面で、up が付いた形です。

語源の古英語 offrian がそのまま残っている語義だと読めます。

Q. offer のレベルはいくつですか

Cambridge Dictionary は「相手にたずねて差し出す」という語義に A2、名詞の「申し出」にも A2 の札を付けています。

「提供する・供給する」「値引き」「買える状態にある」には B1 の札。

宗教の語義、買値を提示する語義、on special offer、under offer にはレベルの札が付いていません。

Cambridge Dictionary はこの語を Business English の見出しにも立てており、ビジネス英語の語としても扱われています。

オファーのまとめ

オファーとは、相手に何かを差し出してたずねるという意味であり、商品やサービスを提供するという意味であり、値段を提示するという意味でもあります。

語源は古英語の offrian「神に何かを犠牲として捧げる」で、ゲルマン語の起源を持ち、さらにラテン語の offerre「授ける、差し出す」にさかのぼる語。

Wiktionary は根を印欧祖語の *bʰer- に置き、同語源としてドイツ語の Opfer「犠牲者、いけにえ」やオランダ語の offer「供え物」を並べました。

Cambridge Dictionary が最初に置く語義は「相手に、それが欲しいか、あるいは自分がそれをしようか、とたずねること」で、レベルの札は A2。

英語で使うときに押さえておきたいのは、物なら offer somebody something、行為なら offer to do、金額なら offer an amount for something という形の違いです。

名詞まわりでは、special offer が値引き、on offer が買える状態、under offer が家に買値が入った状態、という三つを分けて覚えておきたいところ。

Oxford Learner’s Dictionaries は、抵抗を示す offer resistance と、握手のために手を差し出す語義まで立てています。

祭壇への供え物から始まった語が、仕事の依頼にも、店の値札にも、不動産の買値にも伸びていった。

\辞書で引いた言葉/

日本語と英語でずれるビジネス用語を、同じ英英辞典で確かめられます

語源・発音記号・例文つき

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オファーの参考文献

offer の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と辞書で確認しました。

あわせて読みたい記事です。

ベンダーとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

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