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コンテンツとは?意味と語源はラテン語 continere(まとめて保つ)|contents との違いと英語 content の発音

コンテンツとは?意味と語源はラテン語 continere(まとめて保つ)|contents との違いと英語 content の発音

コンテンツとは、何かの中に含まれているもの、つまり中身や内容という意味であり、英英辞典はこれを「入れ物の中身」「本の目次」「文章や話の中身」「ウェブサイトなどの情報」「含有量」といった複数の語義に分けて立てています。

英語の名詞 content に当たる語で、Wiktionary は日本語の訳語として「内容」と並べて「コンテンツ」を載せました。

この記事では、コンテンツの意味を英英辞典の語義から切り分け、ラテン語 continere(con-「まとめて」+ tenere「保つ」)という語源、contents と content の使い分け、創作物そのものを指す用法、そして形容詞の content(満足して)とは強勢の位置が違うという発音の話までを整理します。

根拠にしたのは Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の記述だけです。

目次

コンテンツとは何か(結論)

コンテンツとは、何かの中に含まれているもの、すなわち中身や内容を指す言葉です。

Oxford Learner’s Dictionaries は名詞の content に五つの語義を立てました。

入れ物の中身、本の各章、本や話の主題、含有量、そしてウェブサイトやデジタル媒体に載った情報。

同辞典はこの名詞に OPAL W と OPAL S の札を付けています。

Cambridge Dictionary では、中身を表す語義に B1・B2・C2 のレベルが付いています。

同じ語でも、語義ごとにレベルが分かれているわけです。

コンテンツの語義を辞書ごとに比べる

Cambridge Dictionary は名詞の content を、( INFORMATION ) と ( AMOUNT ) の二つの見出しに分けています。

前者は情報や考えとしての中身、後者は物として入っている中身と量です。

Cambridge Academic Content Dictionary の項は ( SUBJECT ) の見出しで「書かれたもの、話されたもの、作られたもの、表されたものに含まれる主題や考え」と定義しました。

Business English の項には、PRODUCTION(生産)の札が付いた「製品を作るのに使う部材」という語義もあります。

Wiktionary はさらに広く、数学や代数の語義まで載せています。

辞書によって、切り分け方も幅もかなり違う語です。

コンテンツの語源はラテン語 continere(まとめて保つ)

Oxford Learner’s Dictionaries の語源欄は、この語を late Middle English(後期中英語)のものとしています。

説明は「中世ラテン語の contentum(複数形 contenta『含まれたもの』)から、continere の中性過去分詞で、con-『まとめて』+ tenere『保つ』から成る」。

つまりコンテンツの芯は「まとめて保たれたもの」です。

Wiktionary の語源欄も、中英語の content(複数形 contentes・contence)から、ラテン語 contentus をへて continēre「中に保つ、含む」にさかのぼると記しました。

同辞典は語根として印欧祖語の *ten- を挙げています。

コンテンツの語源が示す「中に保たれたもの」

continere の過去分詞 contentus は、Wiktionary によれば「含まれた」と「満足した」の両方の意味を持っていました。

そのため英語の content には、名詞の「中身」と形容詞の「満足して」が同じ綴りで並んでいます。

Wiktionary はこの二つを別の語源の項に分け、満足のほうを Etymology 1、中身のほうを Etymology 2 としました。

さらに Etymology 2 には「英語はどうやら形容詞から名詞の形を作り出したようで、それはロマンス諸語には見られない」という注記があります。

中身を表す名詞は、英語の中で生まれた形と見られているのです。

コンテンツの語義①入れ物の中身(contents)

Oxford Learner’s Dictionaries の一つ目の語義は、複数形の contents で「何かの中に含まれている物」。

例文は「彼は袋の中身をテーブルの上にあけた」と「火事で建物の中身がひどい被害を受けた」です。

「彼女はその手紙を読んでいなかったので、中身を知らなかった」「彼女はグラスを手に取り、中身を飲み干した」という例文もあります。

Cambridge Dictionary も B1 の札を付けて「何かの中に入っているすべての物」と定義し、「彼のかばんの中身が床一面に散らばった」を例文に挙げました。

組み合わせとして Oxford が示す動詞は dump・empty・pour で、中身を出す・あける・注ぐ場面がそろっています。

コンテンツの語義②本の目次(table of contents)

Oxford Learner’s Dictionaries の二つ目の語義も複数形で、「本に含まれているいくつかの章や部分」。

a table of contents に「本の前にある一覧」という説明を添え、a contents page という形も示しています。

Cambridge Dictionary の定義は「雑誌や本に含まれる記事や部分と、それが始まるページ番号」です。

例文は「目次をスクロールして、興味のある分野を探してください」。

追加の例文には「目次の最初に載っていたのは『はじめに』だった」もあります。

コンテンツの語義③文章・話・映像の中身

Oxford Learner’s Dictionaries の三つ目の語義は不可算の「本・話・番組などの主題」です。

例文は「彼女の詩には政治的な内容がかなり含まれている」と「声の調子は、話の中身と同じくらい大事だ」。

Cambridge Dictionary はこの語義に B2 の札を付け、「文章・話・映画に含まれている考え」と定義しました。

その例文「とてもしゃれた美しい映画だが、中身がない」では、形と中身が対になっています。

content と同じく con- で書き出す英単語に、context があります。

こちらの意味と語源はコンテキストの意味と語源で確かめられます。↓

コンテンツの語義④ウェブサイトやデジタル媒体の情報

Oxford Learner’s Dictionaries は五つ目の語義に ( computing ) の札を付け、「ウェブサイトやその他のデジタル媒体に載っている情報やその他の素材」と定義しました。

示されている形は digital content・video content・online content です。

例文は「ウェブサイトのコンテンツを作ることに、もっとお金をかけるつもりだ」と「ユーザーにプレミアムなコンテンツを届けること」。

Cambridge Dictionary も「ウェブサイトなどの一部として含まれる情報・画像・動画など」と定義し、トピックの分類は Internet terminology です。

同辞典の例文は「このすてきなコンテンツはすべて購読者だけが見られる」と「彼女のコンテンツが大好きなので、SNS でフォローしている」。

Wiktionary の日本語訳の欄にも、主題の語義の訳として「コンテンツ」が載っています。

コンテンツは創作物そのものも指す

Wiktionary は「主題、文章や話や動画に含まれるもの」の下位の語義として、by extension(意味が広がって)の札で「一つまたは複数の創作物」を立てています。

例文は「ネットで動画を作る人の中には、毎日新しいコンテンツを上げる人もいる」です。

さらにその下に internet・colloquial(くだけた言い方)の札で、「コンテンツ制作者にとっての、創作の種になるもの」という語義があります。

例文は「彼はコンテンツのためにカリフォルニアへ引っ越した」。

Wiktionary の語法注記は、この創作物の語義が monetization(収益化)との結びつきや content farm などの語のせいで、見下した響きに取られることがある、という語法です。

同じ注記は、参照先として slop という語も挙げました。

収益化を表すカタカナ語についてはマネタイズの意味と語源で整理しています。↓

コンテンツの語義⑤含有量(fat content)

Oxford Learner’s Dictionaries の四つ目の語義は単数で、名詞の後ろに置いて「何かに含まれているある物質の量」を表します。

例は food with a high fat content(脂肪分の多い食べ物)と the alcohol content of a drink(飲み物のアルコール度数)。

water・moisture・protein・DNA content という形も並んでいます。

Cambridge Dictionary はこの語義に C2 の札を付け、例文に「チョコレートは脂肪分が多い」を挙げました。

「安い食べ物は水分の含有量が多い」「彼らはピザの塩分を減らすと約束した」という例文もあります。

Wiktionary の例文は「ライトビールは普通のビールよりアルコール分が少ない」です。

コンテンツはビジネスでは製品の部材も指す

Cambridge Dictionary の Business English の項は、PRODUCTION の札で「製品を作るのに使われる部品」と定義しています。

例文は「その会社は再生材を30%含む紙も作っている」。

「その貿易協定は、製造品の部材の一定割合を国内で調達するよう定めていた」という例文もあります。

同じ項は See also として local content を挙げました。

同じ Business English の項では、home contents insurance(家財保険)という形も例文に出てきます。

中身の語義が、取引や保険の文書の中でも生きていることが分かります。

コンテンツと contents の使い分け

Cambridge Dictionary は Content or contents? という文法の欄を設け、両方とも名詞だと記しています。

辞書の札を並べると、物として入っている中身と本の目次は複数形の contents。

文章や話の中身、ウェブサイトの情報は不可算の content です。

含有量は単数扱いで、a high fat content のように a が付きます。

Business English の項には、考えとしての中身について「also contents [plural]」とあり、例文「報告書の中身についての私たちの説明は完全に正確だった」では複数形が使われています。

項目辞書の記述
品詞名詞(Oxford=content 1)/形容詞・動詞(Oxford=content 2)
名詞の数え方contents [plural](中身・目次)/[uncountable](主題・デジタルの情報)/[singular](含有量)
レベルOPAL W・OPAL S(Oxford)/B1・B2・C2(Cambridge)
トピックInternet terminology(Cambridge)
同義語contents(Wiktionary・中身の語義)
派生語table of contents・content management system・content creator(Wiktionary)
日本語訳内容・コンテンツ(Wiktionary)

コンテンツの英語 content の発音は /ˈkɒn.tent/

Cambridge Dictionary は名詞の発音を、イギリス英語で /ˈkɒn.tent/、アメリカ英語で /ˈkɑːn.tent/ と示しています。

Oxford Learner’s Dictionaries は /ˈkɒntent/ と /ˈkɑːntent/。

Wiktionary は容認発音を /ˈkɒn.tɛnt/、一般アメリカ英語を /ˈkɑn.tɛnt/ と表記しました。

強勢は第一音節の /ˈkɒn/ にあります。

音節の区切りは con|tent。

カタカナの「コンテンツ」は語尾に「ツ」が付きますが、単数の content の発音記号は /t/ で終わります。

コンテンツと形容詞の content は強勢が違う

同じ綴りの形容詞 content(満足して)は、発音が /kənˈtent/ で、強勢が後ろの音節にあります。

Cambridge Dictionary はこの形容詞に B2 の札を付け、「自分の状況に満足していて、変化や向上を望んでいない」と定義しました。

例文は「彼は自分の人生にかなり満足しているようだ」です。

動詞の content(満足させる)も /kənˈtent/ で、例文には「私の説明で彼は納得したようだった」があります。

Wiktionary はこの語を heteronyms(同綴異音語)の分類に入れました。

綴りは同じでも、強勢の位置で「中身」と「満足」の意味が分かれる語というわけです。

コンテンツと一緒に使う英単語

Oxford Learner’s Dictionaries の連語欄は、主題の語義と組む形容詞として original・quality・rich を挙げています。

動詞は create・deliver・provide で、content の後ろに続く名詞は provider。

デジタルの語義では to stream・access・consume・view content という形と、content management が並びます。

Cambridge Dictionary の連語は academic content・actual content・adult content です。

同辞典の見出し語の一覧(Browse)でも、content のすぐ後に content analysis・content creation・content creator・content delivery network が並びました。

Wiktionary の派生語には content farm・content warning・web content・sponsored content・thin content なども入っています。

コンテンツの実例は学術の文章にも多い

Cambridge Dictionary は English Corpus から採った例文も並べています。

「題名は短く、しかも中身の性質を示すものであるべきだ」は、複数形の contents を使った一文。

「哲学の考えは、哲学者の評判ではなく、その中身で評価されるべきだ」という例文もあります。

教育の文脈では「彼らはフルタイムのコンテンツ開発者かもしれない」という使い方。

「有機肥料の窒素含有量を農場で生かす」という農業の例文では、含有量の語義が使われています。

一つの語が、学術の文章でも中身と量の両方を担っているわけです。

コンテンツで間違いやすい点

一つ目は、強勢の位置です。

中身を表す名詞は /ˈkɒn/ を強く読み、後ろを強くすると形容詞の content(満足して)の音になります。

二つ目は、単数と複数の使い分け。

袋や建物の中身、本の目次は contents と複数形にするのが辞書の示す形です。

三つ目は、デジタルの情報だけを指すと思い込むことでしょう。

Oxford Learner’s Dictionaries の一つ目の語義は袋や建物の中身で、含有量の fat content も同じ content です。

コンテンツについてよくある質問

Q. コンテンツの語源は何ですか

ラテン語の continere(中に保つ、含む)です。

Oxford Learner’s Dictionaries の語源欄は、後期中英語の時代に中世ラテン語の contentum(複数形 contenta『含まれたもの』)から入ったと記しています。

contentum は continere の中性過去分詞で、continere は con-「まとめて」+ tenere「保つ」から成ります。

Wiktionary は語根として印欧祖語の *ten- を挙げています。

Q. content と contents はどう違いますか

辞書の札では、物として入っている中身と本の目次が複数形の contents です。

文章や話の中身、ウェブサイトの情報は不可算の content です。

含有量は単数扱いで、a high fat content のように使います。

ただし Cambridge Dictionary の Business English の項は、考えとしての中身にも contents を使う形を認めています。

Q. コンテンツの発音はどうなりますか

Cambridge Dictionary は名詞をイギリス英語で /ˈkɒn.tent/、アメリカ英語で /ˈkɑːn.tent/ と示しています。

強勢は第一音節にあります。

形容詞の content(満足して)は /kənˈtent/ で、強勢が後ろに移ります。

同じ綴りでも、中身の名詞と満足の形容詞で読み方が変わる語です。

Q. ウェブのコンテンツは英語で何と言いますか

web content や online content と言います。

Oxford Learner’s Dictionaries は ( computing ) の札が付いた語義で、digital・video・online content という形を示しています。

例文は「ウェブサイトのコンテンツを作ることに、もっとお金をかけるつもりだ」です。

Wiktionary の派生語の欄にも web content が載っています。

コンテンツのまとめ

コンテンツとは、何かの中に含まれているものという意味であり、本の目次という意味であり、文章や話の中身、そしてウェブサイトやデジタル媒体の情報という意味でもあります。

語源はラテン語の continere で、con-(まとめて)+ tenere(保つ)から中世ラテン語の contentum「含まれたもの」が生まれました。

芯にあるのは「中に保たれたもの」という見方。

英語で使うときに押さえておきたいのは、強勢が第一音節 /ˈkɒn/ にあること、袋の中身や目次は contents と複数形にすること、そして fat content のように含有量も表せることの三つです。

発音を間違えると、形容詞の content(満足して)に聞こえてしまいます。

\3分で読める/

日本語と英語でずれるカタカナ語を、同じ英英辞典で確かめられます

語源・発音記号・例文つき

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コンテンツの参考文献

content の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と辞書で確認しました。

あわせて読みたい記事です。

キュレーションとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

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