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ガイドラインとは?意味と語源は guide+line|ルールとの違いと英語 guideline の発音

ガイドラインとは?意味と語源は guide+line|ルールとの違いと英語 guideline の発音

ガイドラインとは、物事をどう進めるべきか、どうあるべきかを人に助言するための情報という意味であり、英英辞典はこれを「公的な組織が出す規則や指示」と「判断の目安になるもの」の二方向に分けて立てています。

英語の guideline をそのままカタカナにした語で、Wiktionary は語源を guide と line の複合語としました。

この記事では、ガイドラインの意味を英英辞典の語義から切り分け、ふつう複数形で使う理由、ルールとの違い、issue・draw up・follow などの組み合わせ、文字をそろえる補助線という別の語義、そして辞書が示す発音と強勢の位置までを整理します。

根拠にしたのは Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の記述だけです。

目次

ガイドラインとは何か(結論)

ガイドラインとは、物事のやり方やあるべき姿について、人に助言するための情報を指す言葉です。

Cambridge Dictionary の定義は「information intended to advise people on how something should be done or what something should be(物事をどう行うべきか、どうあるべきかを人々に助言するための情報)」。

同辞典は guideline を名詞とし、[ C usually plural ]、つまり可算名詞でふつうは複数形で使う、という札を付けました。

レベルの札は C1 です。

例文は「EU は、パートタイムの肉体労働者の適切な賃金水準についてガイドラインを出した」で、issue a guideline(ガイドラインを出す)という組み合わせが添えられています。

ガイドラインの定義を辞書ごとに比べる

Cambridge Dictionary の American Dictionary の項は、定義を「a piece of information that suggests how something should be done(物事をどう行うべきかを示唆する一つの情報)」としています。

例文は「その記事は、お金を安全に投資する方法についてのガイドラインを示している」。

Oxford Learner’s Dictionaries は語義を二つに分けました。

一つ目は「公的な組織が出す、何か、とくに難しいことのやり方を伝える一連の規則や指示」です。

二つ目は「判断を下したり意見をまとめたりするのに役立つもの」。

Wiktionary は名詞の語義を三つ立て、さらに動詞の用法も載せています。

ガイドラインの語源は guide と line の複合語

Wiktionary の語源欄は「From guide + line」の一行で、guide と line を組み合わせた複合語としています。

Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries の該当ページには、語源の欄がありません。

年代や、どの言語を経て入ったかといった記述も、三つの辞書のどこにも見当たりませんでした。

Cambridge Dictionary の見出し語の並びでは、guideline の前後に guidebook・guided・guided missile・guided tour・guidepost・guiding・guiding hand・guiding principle が並んでいます。

guide を頭に持つ語の一群の中に置かれている、ということです。

なお Wiktionary は Descendants(子孫語)欄に日本語のガイドライン(gaidorain)を借用語として挙げ、訳語欄では日本語に「指針」と「ガイドライン」の二つを当てています。

ガイドラインの語義①公的な組織が出す規則や指示

Oxford Learner’s Dictionaries の一つ目の語義は guidelines という複数形で立てられ、[plural] の札が付いています。

定義は「a set of rules or instructions that are given by an official organization telling you how to do something, especially something difficult」。

訳すと「公的な組織から出される、何か、とくに難しいことのやり方を伝える一連の規則や指示」です。

例文は「政府は、パンデミックの間の学校向けガイドラインを作成した」。

同辞典はこの語義を Permission and obligation(許可と義務)のトピックに入れ、b2 の札を付けました。

ガイドラインの①の語義の追加例文

Oxford Learner’s Dictionaries の追加例文には、出す側として政府・省庁・特別委員会が並びます。

「特別委員会が、任意のガイドラインを作るために立ち上げられた」。

「その文書は、農薬の使用について明確なガイドラインを示している」。

「私たちは政府が定めた安全ガイドラインに従わなければならない」。

guidelines from the Department of Education(教育省からのガイドライン)・new EU guidelines on food hygiene(食品衛生についての EU の新しいガイドライン)という形も挙がっています。

公的な組織が定め、人が従うものという点で、ガイドラインは規則や方針を表す語と近い位置にあります。

近い場面で使われるカタカナ語として、ポリシーの意味と語源もあわせてどうぞ。↓

ガイドラインの語義②判断の目安になるもの

Oxford Learner’s Dictionaries の二つ目の語義は [countable]、つまり可算名詞の扱いです。

定義は「something that can be used to help you make a decision or form an opinion(判断を下したり意見をまとめたりするのに使えるもの)」。

例文は「家を買うとき、その数字は役に立つ目安になる」となっています。

追加例文には「これらの価格はあくまで目安にすぎない」という一文も。

「仕事の仕様書を目安にしなさい」「健康的な食事のための目安をいくつか示す記事」も同じ語義の例です。

こちらの定義には、公的な組織という限定が入っていません。

ガイドラインの語義③文字をそろえる補助線

Wiktionary の名詞の語義は三つで、一つ目は「A non-specific rule or principle that provides direction to action or behaviour(行動やふるまいに方向を与える、特定しない規則または原則)」です。

二つ目は「A plan or explanation to guide one in setting standards or determining a course of action(基準を定めたり行動の方針を決めたりする際の手引きとなる計画や説明)」。

三つ目が「A light line, used in lettering, to help align the text」で、訳すと「文字を書くときに、文字の並びをそろえる助けとして使う薄い線」になります。

規則や情報ではなく、線そのものを指す語義です。

同辞典の訳語欄では、この語義に対してフィンランド語の apuviiva、インドネシア語の garis bantu などが挙げられています。

ただし Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries には、この語義は立っていません。

ガイドラインはふつう複数形の guidelines で使う

Cambridge Dictionary は guideline に [ C usually plural ] の札を付けています。

数えられる名詞で、ふつうは複数形で使う、という意味の札です。

Oxford Learner’s Dictionaries も一つ目の語義の見出しを guidelines とし、[plural] と明記しました。

辞書の例文を見ても、issued guidelines・safety guidelines・sentencing guidelines・a set of guidelines と複数形が中心。

一方、二つ目の語義では「その数字は役に立つ目安になる」のように a useful guideline と単数でも使われています。

Oxford Learner’s Dictionaries では、規則や指示の集まりを指す語義が [plural]、目安を指す語義が [countable] と、札が分けて付いているのです。

ガイドラインとルールの違い

Wiktionary は一つ目の語義で、ガイドラインを「non-specific rule or principle(特定しない規則または原則)」と定義しています。

用例は「彼は十戒を、要件というよりガイドラインとして考えていた」という一文で、requirement(要件)と対比されています。

Cambridge Dictionary の定義の動詞も advise(助言する)や suggests(示唆する)で、命じる語ではありません。

ただし Oxford Learner’s Dictionaries の一つ目の語義は「rules or instructions(規則や指示)」で、「私たちは安全ガイドラインに従わなければならない」という例文もあります。

助言に近いものから、従うことが求められるものまで、幅のある語だと言えるでしょう。

従うべき決まりを守るという話になると、別のカタカナ語が出てきます。

その語についてはコンプライアンスの意味と語源を読んでみてください。↓

ガイドラインの同義語と関連語

Cambridge Dictionary の類義語欄は、guidelines を information(情報)の仲間に入れています。

同じ欄に並ぶのは details(詳細)・directions(指示、道順)・instructions(説明書きの指示)です。

同辞典は guideline を SMART Vocabulary の「Information and messages(情報と伝言)」の分類にも入れました。

Wiktionary が挙げる同義語は rule of thumb(経験則)で、二つ目の語義には guidepost(道しるべ)も加わっています。

派生語として guidelineless と nonguideline も載っていました。

項目辞書の記述
品詞名詞(可算 [ C usually plural ])/動詞(Wiktionary)
レベルC1(Cambridge)/b2・Permission and obligation(Oxford のトピック)
語源guide + line の複合語(Wiktionary)
同義語rule of thumb・guidepost(Wiktionary)
類義語欄の仲間information・details・directions・instructions(Cambridge)
派生語guidelineless・nonguideline(Wiktionary)
日本語の訳語ガイドライン・指針

ガイドラインと組む動詞

Oxford Learner’s Dictionaries のコロケーション欄は、guideline の前に置く動詞として develop(作る)・propose(提案する)・recommend(勧める)を挙げています。

例文に出てくる動詞はさらに多く、draw up(作成する)・issue(出す)・approve(承認する)・follow(従う)・lay down(定める)・breach(破る)など。

Cambridge Dictionary の例文にも issue と follow が現れます。

Wiktionary の引用では release(公表する)と establish(定める)も使われていました。

出す側の動詞と、受け取って従う側の動詞が両方そろう語です。

ガイドラインと組む形容詞

Oxford Learner’s Dictionaries のコロケーション欄が挙げる形容詞は clear(明確な)・good(よい)・helpful(役に立つ)です。

例文には voluntary(任意の)・detailed(詳細な)・general(大まかな)・useful(役に立つ)・federal(連邦の)も出てきます。

Cambridge Dictionary の例文に現れるのは strict(厳しい)と new(新しい)。

「私たちは、コンピューター上の個人情報の使用と保管について非常に厳しいガイドラインに従っている」がその一つ。

名詞を前に置く形も多く、safety guidelines・sentencing guidelines・clinical guidelines・playground guidelines が辞書の例文に並びます。

ガイドラインと組む前置詞

Oxford Learner’s Dictionaries のコロケーション欄は、前置詞として under・within・about を挙げています。

under の例文は「連邦のガイドラインのもとでは、彼らは少なくとも5年は服役しなければならない」です。

within の例文は「明確なガイドラインの範囲内で、管理職は予算を顧客の接待に使える」。

「何について」のガイドラインかを言うときは on が多く、guidelines on the use of pesticides・guidelines on homework などが例文に出てきます。

for は向け先を表し、guidelines for schools・guidelines for builders to follow という形。

from は出どころで、guidelines from the Department of Education です。

ガイドラインの英語 guideline の発音は /ˈɡaɪd.laɪn/

Cambridge Dictionary はイギリス英語もアメリカ英語も /ˈɡaɪd.laɪn/ と示しています。

Oxford Learner’s Dictionaries は両方とも /ˈɡaɪdlaɪn/。

Wiktionary は一般アメリカ英語を /ˈɡaɪdˌlaɪn/ と表記し、line の部分に第二強勢の印を付けました。

Cambridge Dictionary の American Dictionary の項は /ˈɡɑɪdˌlɑɪn/ です。

どの辞書も、第一強勢は最初の guide の部分にあります。

Cambridge Dictionary の表記は guide と line の間に区切りの点を置き、二つの音節に分けて示しているのです。

ガイドラインは動詞としても使われる

Wiktionary は名詞のほかに動詞の guideline も立て、語義を「To provide guidelines for(〜にガイドラインを与える)」としています。

引用は Becoming a Graphic and Digital Designer という本からの一節。

「いまや私たちは作品にガイドラインを与えるだけでなく、それを実装もしている」という使い方で、guidelining という形で出てきます。

Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries には、動詞の項目は立っていません。

ガイドラインのコーパス例文には医療の文脈が並ぶ

Cambridge Dictionary は English Corpus から採った例文も並べています。

「既存のガイドラインのために、臨床医はごく普通の処置をすることをますますためらうようになるおそれがある」はその一つ。

「多くの人がいま、ガイドラインはエビデンスに基づくべきだと提案している」という例文もあります。

「この研究は、吸入ステロイドの用量を低くすべきだという現行のガイドラインの推奨を裏づける」も医療の文脈です。

企業年金基金の統治についての例文では「そのガイドラインは12の基本原則を含み、国際的な基準を定めることを目指している」と記されています。

ガイドラインで間違いやすい点

一つ目は、単数と複数の使い分けです。

規則や指示の集まりを指すなら guidelines と複数形にするのが辞書の示す形で、Cambridge Dictionary も Oxford Learner’s Dictionaries もそう札を付けています。

二つ目は、強制力についての思い込み。

Wiktionary は requirement(要件)と対比させる用例を載せていますが、Oxford Learner’s Dictionaries には「従わなければならない」安全ガイドラインの例文もあります。

三つ目は、「何についての」を表す前置詞。

例文では on が中心で、for は guidelines for schools のように向け先を言う形で使われています。

ガイドラインについてよくある質問

Q. ガイドラインの語源は何ですか

Wiktionary は guideline を guide と line の複合語としています。

語源欄の記述は「From guide + line」の一行です。

Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries の該当ページには語源の欄がありません。

年代についての記述も、三つの辞書には見当たりませんでした。

Q. ガイドラインとルールはどう違いますか

Wiktionary はガイドラインを「特定しない規則または原則」と定義しています。

用例は「彼は十戒を、要件というよりガイドラインとして考えていた」で、requirement(要件)と対比させています。

Cambridge Dictionary の定義も advise(助言する)という動詞を使っています。

一方で Oxford Learner’s Dictionaries の一つ目の語義は「公的な組織が出す規則や指示」で、従うことが求められる例文もあります。

Q. guideline は単数と複数のどちらで使いますか

Cambridge Dictionary は [ C usually plural ] の札を付けており、ふつうは複数形で使います。

Oxford Learner’s Dictionaries も一つ目の語義の見出しを guidelines とし、[plural] と明記しています。

ただし二つ目の語義「判断の目安」は [countable] で、a useful guideline のように単数でも使われています。

Q. ガイドラインを出す、は英語で何と言いますか

Cambridge Dictionary は issue a guideline という組み合わせを示しています。

例文は「EU は、パートタイムの肉体労働者の適切な賃金水準についてガイドラインを出した」です。

Oxford Learner’s Dictionaries の例文には draw up・develop・lay down も出てきます。

Wiktionary の引用では release と establish が使われています。

ガイドラインのまとめ

ガイドラインとは、物事をどう行うべきか、どうあるべきかを人に助言するための情報という意味であり、公的な組織が出す一連の規則や指示という意味であり、判断の目安になるものという意味でもあります。

Wiktionary は語源を guide と line の複合語とし、文字の並びをそろえる補助線という語義も載せています。

英語で使うときに押さえておきたいのは、規則や指示の集まりならふつう複数形の guidelines にすること、「何についての」は on でつなぐこと、そして強勢が最初の guide にあることの三つです。

読むときに気をつけたいのは強制力の幅。

助言に近いものから従うことが求められるものまで、文脈で見分けることになります。

\辞書で引いた言葉/

日本語と英語でずれるビジネス用語を、同じ英英辞典で確かめられます

語源・発音記号・例文つき

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ガイドラインの参考文献

guideline の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と辞書で確認しました。

あわせて読みたい記事です。

ガバナンスとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

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