
オペレーションとは、働いていること、何かを動かすこと、目的に向けて計画された活動を指す言葉であり、英英辞典はそこから「事業や会社」「会社の業務」「手術」「演算」「軍事行動」まで、いくつもの語義を分けて立てています。
英語の operation をそのままカタカナにした語で、語源はラテン語の operatio、さらにさかのぼると opus「仕事」に行き着く語。
この記事では、オペレーションの意味を英英辞典の語義ごとに切り分け、opus から始まる語源、会社の業務を指す複数形 operations の用法、手術・作戦・演算での使い方、可算と不可算の区別、そして辞書が示す発音と強勢の位置までを整理します。
根拠にしたのは Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の記述だけです。
オペレーションとは何か(結論)
オペレーションとは、何かが働いていること、何かを働かせること、そして何かを成し遂げるために計画された活動を指す言葉です。
英英辞典は、そこから「事業や会社」「会社の業務」「手術」「コンピューターの処理」「演算」「軍事行動」へと語義を広げています。
Cambridge Dictionary は見出しの語義を work(働き)・medical process(医療の処置)・mathematics(数学)の三つの札に分けました。
Oxford Learner’s Dictionaries の項は、語義のまとまりを数えると10あり、語の一覧での位置は Oxford 5000 の B2、印は OPAL W と OPAL S。
Wiktionary の日本語訳の欄は、装置の働きの語義に「作業」「操作」を、手術の語義に「手術」「オペレーション」「オペ」を当てています。
同じ欄で、演算の語義には「演算」、軍事の語義には「作戦」が並ぶのです。
オペレーションの語源はラテン語 opus(仕事)
Oxford Learner’s Dictionaries の語源欄は、この語を late Middle English(後期中英語)のものとしています。
説明は「古フランス語を経て、ラテン語 operatio(n-) から、それは動詞 operari『労力を費やす』から来ており、その元は opus, oper-『仕事』である」。
Wiktionary の記述も、ほぼ同じ道筋をたどります。
中英語の operacioun から古フランス語の operacion、ラテン語の operātiō、動詞 operor「働く」を経て、opus, operis「仕事」に行き着くという流れです。
同辞典は、この語が英語の operate に -ion を付けた形と同じだとも記しました。
つまりオペレーションの芯にあるのは「仕事をすること、働くこと」という意味でしょう。
オペレーションの「働いている状態」の語義
Cambridge Dictionary の WORK の最初の語義は、不可算 [ U ] で C1 の札が付いた「働いている、または活動しているという事実」です。
例文は「この型の原子炉が、いま何基か稼働している」で、in operation に「=働いている」という注が付いています。
もう一つの例文は「保険金の請求を審査する新しい仕組みが、来年の早いうちに動き出す見込みだ」で、come into operation(動き出す)の形。
Oxford Learner’s Dictionaries も不可算の語義として「働くこと、使われている、活動している、効果を持っているという事実」を立てました。
例文は「その工場は年末に操業をやめる」「その仕組みは半年前から動いている」「新しい規則は来週から効力を持つ」です。
オペレーションの「機械や仕組みの動き方」の語義
Cambridge Dictionary は不可算の語義をもう一つ立て、「機械や仕組みの部品が一緒に働く様子、または部品を一緒に働かせる過程」と定義しています。
Oxford Learner’s Dictionaries の machine/system の語義もほぼ同じで、「機械や仕組みの部品が働く様子、何かを働かせる過程」。
例文は「定期的な整備がエンジンの滑らかな動きを保つ」「その装置の操作はきわめて簡単だ」「その機械は動いている間にとても熱くなることがある」です。
「競争は市場の働きの中心にある」という例文もあり、機械だけでなく市場や制度の働きにも使われます。
Wiktionary は不可算の最初の語義を「装置がその機能を果たす方法」とし、例文に「レーザーが動いている間に光線を見るのは危険だ」を挙げました。
同辞典は、物事が行われる方法や慣行を指す不可算の語義も別に立てています。
オペレーションの「計画された活動」の語義
Cambridge Dictionary は可算 [ C ] で C1 の札を付け、「何かを成し遂げるために計画された活動」と定義しています。
挙がっている形は a military operation(軍事作戦)と a peacekeeping operation(平和維持活動)です。
例文は「地震のあと、大規模な救助活動が始まった」と「物資を空輸する作戦は、できるだけ早く始まる」の二つ。
Oxford Learner’s Dictionaries は organized activity の札で「数人が関わる、組織された活動」と書きました。
例文は「天候が悪すぎて救助活動を始められなかった」「当局は市内で大がかりな警備活動を始めた」「警察は麻薬の供給者に対する大規模な作戦を始めた」です。
Wiktionary もこの語義を可算とし、「計画された取り組み」と定義しています。
オペレーションの「計画された活動」でよく組む語
Oxford Learner’s Dictionaries の組み合わせ欄は、形容詞に big・large-scale・major、動詞に begin・launch・mount を挙げています。
前置詞の形は during a/the operation、決まった句は a theatre/theater of operations。
Cambridge Dictionary の例文にも launch a rescue operation(救助活動を始める)と、火事のあとに salvage operation(引き揚げの作業)を mount した、という形が並びます。
Oxford Learner’s Dictionaries の追加例文には、石油の流出のあとの an ambitious clean-up operation(大がかりな清掃作業)や a surveillance operation(監視活動)も出てきます。
Wiktionary の例文は「警察は浮浪者を通りから退かせる作戦を行った」と「Katrina の救援活動は不手際だったと見なされた」です。
組み合わせ欄の柱は、規模を言う形容詞と、始めることを言う動詞の二つ。
オペレーションは事業や会社そのものも指す
Cambridge Dictionary は可算で C1 の札を付け、「事業の組織」と定義しています。
例文は「利益の少ない事業は、資金の支えを見つけるのに苦労するだろう」。
Oxford Learner’s Dictionaries は「事業または会社、たいていは多くの部分からなるもの」とし、a huge multinational operation(巨大な多国籍の事業)を挙げました。
例文は「彼は成功している酪農の事業を営んでいる」と「その事業は70%対30%の合弁として立ち上げられる」です。
Business English の項は a banking / retail / manufacturing operation(銀行・小売・製造の事業)という形を示しています。
Wiktionary の例文「私たちは店舗から事業を運営している」も、この語義に入ります。
オペレーションの複数形 operations は会社の業務を指す
Oxford Learner’s Dictionaries には「可算、たいてい複数形」の札が付いた語義があり、「会社の中で、またはある事業や産業の領域で行われる活動や仕事」と定義されています。
例文は「その会社は海外の業務を広げようとしている」と「その会社は業務をやめると発表した」。
同辞典は operations(くだけて ops)を複数形だけの見出しとしても立て、「会社がものを作る方法やサービスを届ける方法を管理し、業務のやり方が効率的かを確かめる部署」と定義し、例文に He works in operations. を置きました。
Cambridge Dictionary の Business English の項も operations を MANAGEMENT の札で立て、head/director of operations(業務部門の責任者)という形を挙げています。
operations と並べて読みたいのが、組織を管理し動かすことを表す語です。
英語の部署名や肩書きを読むときにも、二つの語の距離感が手がかりになります。
気になる方はマネジメントの意味と語源もあわせてどうぞ。↓

オペレーションの「手術」の語義
Cambridge Dictionary はこの語義に B1 の札を付けて可算 [ C ] とし、「医師が、健康でない部分や傷ついた部分を直す・取り除く・取り替えるために、医療上の理由で体を切ること」と定義しています。
イギリス英語のくだけた言い方では、op と縮めます。
例文は「彼は肩の手術を受けなければならない」と「彼女の視力を取り戻す手術がうまくいったかは、二、三日で分かる」。
Oxford Learner’s Dictionaries もこの語義を最初に置き、「傷ついた部分を取り除いたり直したりするために、人の体の一部を切り開く過程」と書きました。
同辞典の例文は「手術を受ける必要がありますか」と「彼は三時間の心臓の手術を受けた」です。
Wiktionary は medicine の札を付けて「外科の処置」とし、例文は「彼女は虫垂を取る手術を受けた」でした。
オペレーションで手術を言うときの形
Oxford Learner’s Dictionaries は、手術の語義に三つの前置詞の形を示しています。
operation to do something の例は「彼はできものを取る手術を受けた」。
operation on somebody/something の例は an operation on her lung to remove a tumour(腫瘍を取るための肺の手術)、operation for something の例は「昨夜、医師たちは虫垂炎の緊急手術を行った」です。
同辞典の組み合わせ欄は、形容詞に major・minor・small、動詞に have・undergo・come through を挙げました。
Cambridge Dictionary も a major / minor / routine operation と、an abdominal / cataract / transplant operation(腹部・白内障・移植の手術)を並べています。
American Dictionary の項の例文は「彼女は六時間の開心術を受けた」で、ここでも動詞は underwent(受けた)なのです。
オペレーションはコンピューターの処理と演算も指す
Oxford Learner’s Dictionaries の computer の語義は可算と不可算の両方で、「機械、とくにコンピューターが行う動作」です。
例文は「全体の処理が3秒足らずで行われる」。
数学では、Cambridge Dictionary が specialized(専門的)の札を付けて「足し算のように、ある数の組から別の数の組を作る数学の過程」と定義し、Oxford Learner’s Dictionaries は「足したり掛けたりして、数や量を変える過程」と書きました。
Wiktionary はこれを computing・logic・mathematics の札で「一つ以上の値(オペランド)から値を作り出す手順」とし、同義語に function・transformation を挙げています。
さらに「演算に関わるオペランドの数をアリティと呼び、アリティ2の演算を二項演算(binary operation)と呼ぶ」という例文も載っています。
オペレーションは軍事行動も指す
Oxford Learner’s Dictionaries は military activity の語義に「可算、たいてい複数形」の札を付け、定義を「軍事の活動」としています。
別の形として op もあります。
例文は joint military/combat operations(共同の軍事・戦闘行動)と「米軍は地上と空からの作戦を行った」、そして「彼は作戦の責任者の将校だった」です。
Wiktionary は military の札で「軍事の作戦」とし、例に Operation Desert Storm を挙げました。
作戦の名前の頭に Operation を付ける形が、この例です。
同辞典の日本語訳の欄では、この語義に「作戦」が当てられています。
オペレーションの英語 operation の発音は /ˌɒpəˈreɪʃn/
Cambridge Dictionary はイギリス英語を /ˌɒp.ərˈeɪ.ʃən/、アメリカ英語を /ˌɑː.pəˈreɪ.ʃən/ と示しています。
Oxford Learner’s Dictionaries は /ˌɒpəˈreɪʃn/ と /ˌɑːpəˈreɪʃn/。
Wiktionary は容認発音を /ˌɒp.əˈɹeɪ.ʃən/、一般アメリカ英語を /ˌɑ.pəˈɹeɪ.ʃən/ と /ˌɑ.pɚˈeɪ.ʃən/ と表記しました。
いちばん強い強勢は /ˈreɪ/ の音節にあり、第一音節に弱い強勢が乗ります。
「オペ」は軽く、「レイ」を強く読む形。
Wiktionary の分綴は op・e・ra・tion で、四つの音節からなる語です。
オペレーションの発音で気をつける点
最初の母音は、イギリス英語の表記が /ɒ/、アメリカ英語の表記が /ɑː/ です。
カタカナのオペレーションは「レー」と伸ばしますが、辞書の表記では /eɪ/ という二重母音になっています。
語尾は、Cambridge Dictionary と Wiktionary が /ʃən/、Oxford Learner’s Dictionaries が /ʃn/ と書きました。
Wiktionary の韻の欄は -eɪʃən。
同辞典はオーストラリア英語を /ˌɔp.əˈɹæɪ.ʃən/ と表記し、二重母音を /æɪ/ で書き分けています。
地域によって母音の書き方は違っても、強勢が /ˈreɪ/ の位置にあることはどの表記でも変わりません。
オペレーションは可算と不可算の両方で使う
Wiktionary は名詞の見出しで、この語を可算と不可算の両方を持つ語としています。
不可算になるのは、働いている状態、機械や仕組みの動き方、物事が行われる方法の語義です。
可算になるのは、計画された活動、事業、手術、演算、軍事行動の語義。
Oxford Learner’s Dictionaries の computer の語義には、可算と不可算の両方の札が付いています。
Cambridge Dictionary の American Dictionary の項は WORK の語義を [ C/U ] とし、「ネズミ捕りを仕掛けるのは繊細な作業だ」を可算の例に挙げました。
「数台の印刷機がいま動いている」は、同じ項の不可算の例です。
| 項目 | 辞書の記述 |
|---|---|
| 品詞 | 名詞(可算・不可算の両方) |
| レベル | C1(Cambridge・働き/事業/計画された活動)・B1(Cambridge・手術)・B2(Oxford 5000) |
| 札 | specialized(Cambridge・数学)/MANAGEMENT(Business English・operations)/obsolete(Wiktionary・効果、影響) |
| くだけた形 | op(手術=くだけた形/軍事行動=別の形)/ops(業務部門) |
| 同義語 | operating(Wiktionary・働くこと)/function・transformation(Wiktionary・演算) |
| 語源 | ラテン語 operatio ← 動詞 operari ← opus「仕事」(Oxford) |
| 分綴 | op・e・ra・tion(Wiktionary) |
| 日本語の訳 | 作業・操作・手術・オペ・演算・作戦(Wiktionary の訳の欄) |
オペレーションと同じ根を持つ英単語
Wiktionary は関連語として opera・operable・operand・operant・operate・operational・operative・operator・opus を挙げています。
Oxford Learner’s Dictionaries の近くの語の欄に並ぶのは、形容詞 operational と動詞 operationalize。
派生語の欄には DevOps・DataOps・ClickOps のような -Ops の語、binary operation(二項演算)・logical operation(論理演算)・arithmetic operation・co-operation などが入っています。
語源の opus そのものも、関連語の欄に入っている一語です。
operation は「働き」と「物事を行う方法」の両方を含む語でした。
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オペレーションで間違いやすい点
一つ目は、語義の幅です。
Oxford Learner’s Dictionaries がいちばん先に置く語義は手術で、Cambridge Dictionary でも手術の語義には B1 の札が付いています。
二つ目は、会社の業務を言うときの数。
Oxford Learner’s Dictionaries のこの語義は「たいてい複数形」で、例文も expand its operations・cease operations と複数形でした。
三つ目は、強勢の位置です。
強勢は /ˈreɪ/ にあり、頭の「オ」を強めると辞書の音から離れてしまいます。
オペレーションについてよくある質問
ラテン語の operatio で、その元は「仕事」を表す opus です。
Oxford Learner’s Dictionaries の語源欄は late Middle English(後期中英語)のものとし、「古フランス語を経てラテン語 operatio(n-) から、それは動詞 operari『労力を費やす』から来ており、その元は opus, oper-『仕事』」と記しています。
Wiktionary は、中英語 operacioun、古フランス語 operacion、ラテン語 operātiō、動詞 operor「働く」、opus, operis「仕事」という道筋を示しています。
同辞典は、英語の operate に -ion を付けた形と同じだとも書いています。
複数形の operations には、会社の業務や業務部門を指す使い方があります。
Oxford Learner’s Dictionaries は「会社の中で、またはある事業や産業の領域で行われる活動や仕事」の語義に「可算、たいてい複数形」の札を付けています。
同辞典は operations(くだけて ops)を、ものを作る方法やサービスを届ける方法を管理する部署の意味でも立て、例文に He works in operations. を置いています。
Cambridge Dictionary の Business English の項も operations を MANAGEMENT の札で立て、head/director of operations という形を挙げています。
英語では同じ operation です。
Cambridge Dictionary は手術の語義に「イギリス英語のくだけた言い方では op」と添えています。
Oxford Learner’s Dictionaries も、手術の語義に「イギリス英語のくだけた言い方では op」と記しています。
Wiktionary の日本語訳の欄は、手術の語義に「手術」「オペレーション」「オペ」の三つを並べています。
「働いている、稼働している」という意味です。
Cambridge Dictionary は in operation の例文に「=働いている」という注を付け、「この型の原子炉が、いま何基か稼働している」を挙げています。
Oxford Learner’s Dictionaries の例文は「その仕組みは半年前から動いている」と「一時的な交通規制が New Road で実施されている」です。
動き出すことは come into operation、動かし始めることは put something into operation と言います。
Oxford Learner’s Dictionaries には「計画を実行に移すときだ」という put our plan into operation の例文もあります。
オペレーションのまとめ
オペレーションとは、働いていることや何かを働かせることを指す言葉であり、そこから計画された活動、事業や会社、会社の業務、手術、コンピューターの処理、演算、軍事行動へと語義が広がっています。
語源はラテン語 operatio で、動詞 operari「労力を費やす」を経て opus「仕事」に行き着きます。
芯にあるのは「働くこと」。
英語で使うときに押さえたいのは、強勢が /ˈreɪ/ にあること、会社の業務はたいてい複数形 operations で言うこと、そして働いている状態の語義は不可算、手術や作戦の語義は可算になることの三つです。
英語の文章でこの語に出会ったら、病院・会社・軍・数学のどの場面かを見てから訳を決めると、読み違えにくくなるでしょう。
\辞書で引いた言葉/
日本語と英語でずれるビジネス用語を、同じ英英辞典で確かめられます
語源・発音記号・例文つき
オペレーションの参考文献
operation の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と辞書で確認しました。
- Cambridge Dictionary|operation(Cambridge University Press 公式辞書)
- Oxford Learner’s Dictionaries|operation(名詞)(Oxford University Press 公式辞書)
- Wiktionary|operation(Wiktionary 英語版)
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