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過去形とは?作り方・不規則動詞・was/were・否定文と疑問文までやさしく解説

過去形とは、すでに終わった出来事や、過去のある時点の状態を表すための動詞の形のことです。

この記事では、過去形の作り方を規則動詞と不規則動詞に分けて整理し、be動詞の was・were、did を使った否定文と疑問文まで一本の流れで確認します。そのうえで、現在完了や過去進行形との線引き、過去形なのに過去を指さない使い方まで押さえます。

目次

過去形とは何か(結論)

過去形とは、過去に起きた行為や過去にあった状態を言い表すために、動詞の形そのものを変えたものです。英語では past tense、または past simple と呼ばれます。

Oxford Learner’s Dictionaries は the past tense を「過去の行為を述べるために使う動詞の形」と説明し、The past tense of ‘take’ is ‘took’. という例を挙げています。発音は英で /ðə ˌpɑːst ˈtens/、米で /ðə ˌpæst ˈtens/ です。

Cambridge Dictionary も、いまは終わっている行為に使われる動詞の形を指す語として past tense を載せ、The past tense of the verb “go” is “went”. のような例を示しています。同辞典は、英語について話すときに past tense という語で past simple を指す人がいることにも触れています。

過去形の作り方|規則動詞は ed を付ける

規則動詞の過去形は、動詞の原形に -ed を足すだけで作れます。もとから e で終わる動詞には -d だけを足します。

work は worked、move は moved になります。ここで大事なのは、主語が I でも she でも they でも形が変わらない点です。現在形のように三人称単数だけ別の形になる、ということが過去形では起きません。

動詞の終わり方 付け方 例
ふつうの終わり方 -ed を足す work → worked
e で終わる -d だけ足す move → moved
1音節で「母音1つ+子音1つ」 子音を重ねて -ed stop → stopped/plan → planned
子音+y で終わる y を i に変えて -ed reply → replied
2音節以上で最後の音節にアクセント 子音を重ねて -ed prefer → preferred/transmit → transmitted
2音節以上でアクセントが前 重ねない enter → entered/visit → visited

子音を重ねない条件もはっきりしています。export や insist のように書いたときの子音が2つ並んで終わる語、rain や repeat のように母音字が2つ並んでいる語は、重ねずにそのまま -ed を足して rained、repeated となります。なお labelling や travelling のように、アクセントが最後になくても l を重ねる語があり、アメリカ英語では labeling、traveler と1つで書くのが一般的です。

過去形の ed には3つの読み方がある

綴りは同じ -ed でも、読み方は直前の音によって /d/・/t/・/ɪd/ の3つに分かれます。綴りを覚えただけでは音までは決まりません。

読み方 直前にくる音 例
/d/ 母音と、有声の子音(/d/ を除く) cried, tried, smiled, planned, judged, lived
/t/ 無声の子音(/t/ を除く) picked, hopped, laughed, crossed, pushed, watched
/ɪd/ /d/ と /t/ decided, ended, landed, started, visited, waited

音が1つ増えて2音節になるのは、/ɪd/ で読むグループだけです。started や waited は「スタート・ティッド」のように区切りが1つ増えますが、picked や laughed は音の長さが変わりません。聞き取りで過去形を見落としやすいのは、この長さが変わらないグループです。

不規則動詞の過去形一覧

英語には -ed を付けずに形そのものが変わる動詞が多数あり、これを不規則動詞と呼びます。規則がないため、1語ずつ覚えるほかありません。

原形 過去形 過去分詞
go went gone
see saw seen
take took taken
come came come
eat ate eaten
write wrote written
sing sang sung
buy bought bought
say said said
put put put
cut cut cut
read /riːd/ read /red/ read /red/

put や cut のように3つとも同じ形の動詞は、文の中の位置と時を表す語句で見分けます。read はさらに紛らわしく、綴りは変わらないのに過去形だけ /red/ と読み方が変わります。I read that book last year. の read は /red/ です。

burn、dream、spill のように、規則的な -ed と不規則な形の両方を持つ動詞もあります。burnt と burned、dreamt と dreamed、spilt と spilled はどちらも使われ、-t の形はイギリス英語でよく見られます。

be動詞の過去形は was と were

be動詞だけは、過去形が主語によって was と were の2つに分かれます。これは英語の動詞のなかで唯一の例外的な振る舞いです。

主語 現在形 過去形
I am was
she / he / it is was
you / we / they are were

否定は was not(wasn’t)、were not(weren’t)で、did は使いません。疑問文も Was she …? / Were you …? と be動詞を前に出して作ります。一般動詞と作り方がまったく違うので、ここだけは別立てで覚えたほうが早く固まります。

過去形の否定文と疑問文は did で作る

一般動詞の過去形を否定文・疑問文にするときは、did を使い、動詞そのものは原形に戻します。過去を表す役目を did が引き受けるからです。

文の型 作り方 例
肯定文 主語+過去形 They worked.
否定文 主語+did not/didn’t+原形 They didn’t work.
疑問文 Did+主語+原形 Did they work?
否定疑問文 Didn’t+主語+原形 Didn’t they work?

つまずきが集中するのは、原形に戻し忘れる点です。Did you watched …? や didn’t went のように過去形を2回重ねた形は成立しません。did が出てきた時点で過去は示され終わっているため、あとに続く動詞は watch、go と原形になります。

did は主語が誰であっても形が変わりません。does と do のような使い分けが不要なので、現在形より作りは単純です。

過去形を使う場面と、一緒に使う時を表す語句

過去形が選ばれるのは、いつのことかがはっきり決まっている過去を話すときです。yesterday、three weeks ago、last year、in 1995、when I was young といった語句と自然に並びます。

Did you watch that film yesterday? や He left at the end of November. が典型です。1回きりの出来事にも、繰り返された出来事にも使えます。He fell off his bike and his friends took him to a doctor. は1回の出来事、They travelled to Italy every summer and always stayed in small villages on the coast. は繰り返された出来事です。

状態を表す動詞も同じ形で使えます。She looked a bit upset. や When they were young, they hated meat. のように、そのときどうだったかを述べられます。繰り返しの習慣を表すときは used to と意味が近く、I did a lot of travelling when I was younger. は I used to do a lot of travelling when I was younger. とほぼ同じ内容になります。

時を表す語句が無くても過去形は使えます。Leonardo Da Vinci painted the Mona Lisa. は、いつのことか互いに分かっているので時の指定が要りません。また出来事を並べて書いた場合、先に書いた過去形が先に起きたことを表すため、I turned off the light and got into bed. と I got into bed and turned off the light. では順序そのものが入れ替わります。

過去形と現在完了の違い

両者の分かれ目は、話している時間が現在から切り離されているかどうかです。過去形は現在と切れた過去を指し、現在完了は現在までつながる時間を指します。

観点 過去形 現在完了
指す時間 はっきり決まった過去の一点 過去から今までのつながり
一緒に使う語句 yesterday, two weeks ago, last year, in 1995 today, this year, in the last six months, yet, so far
例 I finished my homework an hour ago. I haven’t finished my homework yet.
例 We had a good day yesterday. We have had a good day so far.

年号や ago を伴う文で現在完了は使えません。We met in January 1975. は正しい形ですが、We have met in January 1975. とは言いません。逆に since January 1995 のように今まで続く時間を示すときは I haven’t seen her since January 1995. となり、I didn’t see her since January 1995. という形は取りません。

同じ today でも、どちらを選ぶかで含みが変わります。I haven’t had any lunch today. はまだ食べる時間が残っている言い方で、I didn’t have any lunch today. は昼の時間帯がすでに過ぎてしまったときの言い方です。区別の本体は「その時間の枠が閉じたかどうか」にあります。

過去形と過去進行形の違い

過去形は出来事をひとまとまりの完了したこととして示し、過去進行形は過去のある時点で進行中だったことを示します。was/were+動詞の -ing 形が過去進行形です。

At 4 pm last Tuesday, I was working in the office. は4時の時点で仕事が進行中だったことを表し、終わったかどうかには触れていません。対して At 4 pm last Monday, I finished work early and went home. は、仕事を終えて帰宅したという出来事全体を示しています。

2つの出来事が重なるときは役割が分かれます。I was listening to the radio when Helen phoned. のように、背景となる状況を過去進行形で、そこに割り込む主要な出来事を過去形で置く形です。Lisa was cycling to school when she saw the accident. も同じ組み立てです。

繰り返しを表す使い方には制限があります。背景としての繰り返しは過去進行形で表せますが、主要な出来事の繰り返しには使えません。I phoned you four times last night. が正しく、I was phoning you four times last night. とは言いません。

過去形なのに過去を表さない使い方

過去形は、現在のことを丁寧に、あるいは遠回しに言うためにも使われます。形は過去でも、話している内容は今のことです。

Would you give these to Richard, please? は Will you give these to Richard, please? より柔らかく響きます。I thought you might like to know that Linda has been promoted. や We were hoping you’d stay for dinner. も、いま思っていることを過去形で包んで直接さを和らげた言い方です。

もう1つの用法が、事実と違うことを想定する言い方です。If James was here now, he’d know what to do. や I wish I had more time. のように、if・wish・what if・supposing と組み合わせると、現在のことを表しながら動詞は過去形になります。Supposing you were married. Where would you be living now? も同じ仕組みです。

It’s time … も過去形を取る決まった言い方です。It’s eleven-thirty. It’s time I went to bed. が正しい形で、It’s time I go to bed. とは言いません。いずれも「現在から距離を取る」という点で共通しており、丁寧さも仮定も同じ発想から出ています。

過去形を表す past tense の語源

past tense という呼び名は、「過ぎ去った」を意味する past と、「時」を意味する tense を並べただけの言い方です。どちらも14世紀の英語にさかのぼります。

past は14世紀初めに現れ、動詞 passen(通り過ぎる)の過去分詞 passed の変種として生まれました。さかのぼると古フランス語 passer、さらにラテン語 passus(歩み)に行き着きます。文法用語として「過去の動作や状態を表す」の意味で使われ始めたのは1520年代で、past tense という言い方は1650年代から記録されています。

tense のほうは、もともと「時、期間」を指す名詞として14世紀初めに入りました。この意味は今では使われていませんが、文法用語としての「動詞の時制」の用法は14世紀後半から確認できます。語源は古フランス語 tens、さらにラテン語 tempus(時の一区切り)です。

同じ内容を指す学術用語に preterite があります。こちらは14世紀半ばに古フランス語 preterit から入った語で、もとはラテン語 praeterire(通り過ぎる)に基づきます。past も preterite も「通り過ぎた」という同じ発想から作られた名前です。

過去形についてよくある質問

Q. 過去形と過去分詞はどう違うのですか

役割が違います。過去形はそれだけで文の動詞になりますが、過去分詞は have や be と組み合わせて現在完了や受け身を作るための形です。規則動詞では両方とも -ed で同じ形になりますが、go→went→gone、see→saw→seen のように不規則動詞では別の形になります。

Q. 過去形は主語によって形が変わりますか

一般動詞は変わりません。I worked も She worked も They worked も同じ形です。唯一の例外が be動詞で、I・she・he・it は was、you・we・they は were になります。

Q. Did you went … と言えないのはなぜですか

過去であることを did がすでに示しているからです。did のあとの動詞は原形に戻るため、正しくは Did you go …? となります。否定文も同じで、didn’t went ではなく didn’t go です。

Q. 過去形と現在完了で迷ったときの決め方はありますか

文中の時を表す語句を見るのが確実です。yesterday・last week・ago・年号のように過去の一点を指す語があれば過去形、today・this year・yet・so far のように今までを含む語があれば現在完了になります。

過去形のまとめ

過去形とは、終わった出来事や過去の状態を表す動詞の形です。規則動詞は -ed(e で終わる語は -d)を足し、1音節で母音1つ+子音1つの語は stopped のように子音を重ね、子音+y の語は replied のように y を i に変えます。読み方は /d/・/t/・/ɪd/ の3通りに分かれ、2音節になるのは started や waited など /ɪd/ のグループだけです。

go→went、see→saw のような不規則動詞は1語ずつ覚え、be動詞だけは was と were を主語で使い分けます。否定文と疑問文は did を使い、続く動詞は必ず原形に戻します。現在完了との違いは「過去の一点か、今までのつながりか」、過去進行形との違いは「完了した出来事か、進行中だったことか」で決まります。

さらに、Would you …? や I wish I had more time. のように、過去形が現在のことを丁寧に、あるいは仮定として述べるために使われる場面もあります。形は過去でも中身は現在という用法があることまで知っておくと、読み違いを避けられます。

過去形の出典

過去形の定義、作り方、用法、語源は以下の英英辞典、語源辞典、および Cambridge の文法解説で確認しました。

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