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プロセスとは?意味と語源|手順・進行との違いと英語 process の発音と使い方

プロセスとは、ある結果にたどり着くために踏んでいく一連の行為のことです。英語の process をそのままカタカナにした語で、英英辞典も第一の語義を「結果を得るために行う一連の行為」としています。

この記事では、プロセスの意味を英英辞典の語義からたどり、ラテン語の processus(前へ進むこと)にさかのぼる語源、手順(procedure)との線引き、名詞と動詞で強勢が動く発音、process of と process for の使い分け、そして「処理する」という動詞の顔までを整理します。

目次

プロセスとは何か(結論)

プロセスとは、ひとつの結果へ向かって並んでいる行為や変化の連なりのことです。ばらばらの一手ではなく「つながっている」ことと、その先に「行き着く先」があることの二つが、語の芯にあります。

Cambridge Dictionary は名詞の process を [ C ](可算)とし、第一の語義を、結果を得るためにあなたが行う一連の行為、と定義しています。レベルは B2 です。例の筆頭に the peace process(和平プロセス)が挙がっています。

Oxford Learner’s Dictionaries も、特定の結果を得るために行われる一連のこと、と定義しています。例文には the consultation/planning process、そして、変えるには時間のかかるプロセスになりそうだ、という文が並びます。

同辞典は process に OPAL W と OPAL S の印を付けています。学術的な書き言葉と話し言葉の、その両方の頻出語リストに入っている語だということです。

プロセスの語源はラテン語 processus(前へ進むこと)

process が英語に現れたのは14世紀初めです。Online Etymology Dictionary によれば、当時の綴りは proces で、意味は「進行中であるという事実」でした。in process という言い方に、その古い感覚が残っています。

入ってきた道は二つあります。ひとつは古フランス語の proces(旅、継続、発展、法廷での審理)で、もうひとつはラテン語 processus から直接です。ラテン語の processus は「前へ進むこと、前進、進歩」を意味しました。

その processus は、動詞 procedere(前へ進む)の過去分詞の語幹です。分解すると pro(前へ)+cedere(行く)で、pro は印欧祖語の語根 *per-(前へ)、cedere は *ked-(行く、譲る)にさかのぼります。つまりプロセスの芯にあるのは「前へ、前へ」という動きです。

意味の広がり方も同辞典に順番で載っています。14世紀半ばに「行動の道筋や方法、連続する行為や出来事」、そして1620年代に「ある結果を成し遂げるための、連続した規則正しい一連の行為」が現れました。この1620年代の語義が、現代の中心の意味です。

法律の顔も古く、14世紀初めには「訴訟の進み方、法的手続きの全体」を指しました。その流れで15世紀半ばに due process(適正な手続き)という言い方が生まれています。

プロセスには意図した行為・自然な変化・工業の製法の3つがある

辞書を読むと、process の名詞には大きく三つの顔があります。人が意図して踏む一連の行為、放っておいても起きる自然な変化、そして工場でものを作る方法です。

顔 Cambridge Dictionary の定義 載っている例
意図した行為 結果を得るために行う一連の行為 the peace process
自然な変化 自然に起きる一連の変化 the digestive process/the ageing process
工業の製法 天然の物質を処理して工場で製品を作る方法 アルミニウムをボーキサイトから取り出す新しい製法

二つ目の「自然な変化」もレベルは B2 です。Cambridge Dictionary は消化のはたらきと老化を例に挙げ、それも学びのプロセスの一部だ、という文を添えています。人が意図しなくても、順に進んでいくものなら process と呼べる、ということです。

Oxford Learner’s Dictionaries の同じ語義には、その薬は治癒のプロセスを大幅に速めることが分かった、という例文が載ります。また、すべてが変化のプロセスの中にある、という文も挙がっていて、in a process of change という形がそのまま使えます。

なお Cambridge Dictionary には、生物学・医学の専門語義として「体の一部から伸び出た、あるいは他の部分に付いている部位」も立っています。胸骨の下端にある小さな骨の突起を xiphoid process と呼ぶ、という例文です。Online Etymology Dictionary によれば、この「本体から突き出たもの」の意味は1570年代からあります。

プロセスと手順(procedure)の違い

日本語でも英語でも隣り合うのが procedure です。この二つは語源まで同じ兄弟で、Online Etymology Dictionary はどちらも proceed(前へ進む)の項につないでいます。

語 Cambridge Dictionary の定義 発音(英)
process 結果を得るために行う一連の行為 /ˈprəʊ.ses/
procedure 何かを行う公式の、あるいは受け入れられたやり方としての一連の行為 /prəˈsiː.dʒər/

定義の違いは「公式の・受け入れられた」が入るかどうかです。process は結果へ向かう流れそのものを指し、procedure は「こうするのが正しい」と決まっているやり方を指します。

Cambridge Dictionary の procedure の例文は、その会社は苦情に対応する新しい手順を導入した、常に正しい手順に従わなければならない、の二つです。どちらも follow(従う)という動詞が似合う語で、そこが process との温度差になります。

品詞の印も違います。process は [ C ] の可算名詞ですが、procedure は [ C or U ]、つまり可算にも不可算にもなります。Oxford Learner’s Dictionaries も procedure を [countable, uncountable] としています。

年号も離れています。Online Etymology Dictionary によれば procedure は1610年代で、フランス語の procédure(進め方)から入りました。1670年代に「ある行為の具体的な進め方」、1839年に「議会で議事を進める方法」が加わります。14世紀初めの process より300年ほど新しい語です。

プロセスの発音は名詞と「行進する」動詞で変わる

名詞と、意味が「処理する」の動詞は、どちらも第1音節を強く読みます。ところが同じ綴りでもうひとつ、強勢が後ろに移る動詞が辞書に立っています。

形 イギリス英語 アメリカ英語
名詞(Cambridge) /ˈprəʊ.ses/ /ˈprɑː.ses/
名詞(Oxford) /ˈprəʊses/ /ˈprɑːses/
動詞「処理する」 /ˈprəʊ.ses/ /ˈprɑː.ses/
動詞「ゆっくり歩く」 /prəˈses/ /prəˈses/

最後の行が落とし穴です。Cambridge Dictionary は process に、主にイギリス英語のかたい語として「ゆっくり歩く、行進する」という自動詞の語義を立てています。品詞欄は [ I + adv/prep ] で、私たちは彼らが通路をゆっくり進んでいくのを見守った、という例文が付きます。

この語義だけ強勢が第2音節に移り、/prəˈses/ になります。Online Etymology Dictionary によれば、この動詞は1814年に procession(行列)からの逆成で生まれたもので、OED は「口語的、あるいはふざけた逆成」と書き、強勢が第2音節に来ることも記しています。

また、イギリス英語とアメリカ英語で母音が違う点も見どころです。英音は /prəʊ/ と二重母音、米音は /prɑː/ と長い「アー」になります。Cambridge の米語辞典は名詞に /ˈprɑs·es, ˈproʊ·ses/ と二つを並べており、アメリカでも揺れがあることが分かります。

プロセスの英語 process は数えられる名詞

Cambridge Dictionary は名詞の process に [ C ] の印を付けています。数えられる名詞なので、単数なら a process、複数なら processes になります。

Oxford Learner’s Dictionaries の例文にも複数形がたくさん出てきます。mental/cognitive/thought processes(心的・認知的・思考のプロセス)、manufacturing processes(製造のプロセス)、これらのプロセスには綿密な日程管理が要る、という文などです。

相性のよい形容詞も辞書が並べています。Oxford Collocations Dictionary の欄には gradual(少しずつの)、lengthy(長々とした)、long(長い)が挙がっています。Cambridge Dictionary の例文にも slow process、long process、painful process、gradual process、delicate process が出てきます。時間と手間を語る語だ、と分かる並びです。

動詞との組み合わせは二方向あります。人が主語なら go through(くぐる)、undergo(経る)、accelerate(速める)。プロセス自身が主語なら occur(起きる)、take place(行われる)、unfold(展開する)です。

プロセスと前置詞|process of と process for の使い分け

Oxford Collocations Dictionary は、process が取る前置詞として of と for の二つを挙げています。どちらも後ろに動名詞が来ますが、意味の向きが違います。

of は「そのプロセスの中身そのもの」を受けます。Oxford Learner’s Dictionaries の例文は、彼らは教育制度を改革するという困難なプロセスを始めた、という文です。改革すること自体がプロセスの正体です。

for は「そのプロセスが何のためにあるか」を受けます。同辞典の例文は、その会社は苦情を処理するための新しいプロセスを導入した、という文です。プロセスは仕組みの側にあり、苦情処理はその用途です。

決まり文句もいくつかあります。a process of elimination は「消去法」で、Cambridge Dictionary は、あり得なさそうな答えを一つずつ否定していって最後に残ったものを選ぶこと、と括弧で説明しています。彼女は消去法で正解にたどり着いた、という例文です。

be in the process of doing something は「いままさに~している最中だ」です。Oxford Learner’s Dictionaries の例文は、私たちは家を売っている最中です、という文になります。

in the process だけで使うと「その途中で、そのついでに」になります。家具を動かしていて、その最中に足首をひねった、という例文が同辞典に載っています。

動詞のプロセスは「処理する」=書類・データ・食品・気持ち

日本語のカタカナ語には無い顔が、動詞の process です。Cambridge Dictionary は「処理する」の意味の動詞をすべて [ T ](他動詞)とし、レベルを B2 としています。

一つ目は書類です。公式の手続きとして書類を扱うこと、と定義され、ビザの申請は処理に28日かかります、という例文が付きます。

二つ目はデータです。コンピュータが情報を process するとき、それは計算のような特定の一連の操作を情報に対して行うことだ、と説明されています。電源を切らないで、まだデータを処理中だ、という例文です。

三つ目は食品や天然物で、工業的な作業の一部として、食べ物や天然の物質を下ごしらえする・変える・処理すること、と定義されています。a waste processing plant(廃棄物処理場)が例です。砂糖はサトウキビを砕いて処理することで得られる、という例文も並びます。

四つ目が、日本語のカタカナ語から一番遠い顔です。つらい状況や悲しい状況について、少しずつ受け入れられるように考えること、と定義されています。帰還した兵士には、戦闘で経験したことを受けとめる時間が必要だ、という例文が添えられています。

五つ目は写真で、フィルムから画像を作ること。あのフィルムを現像に出さないと、という例文です。Online Etymology Dictionary によれば、動詞の process は1530年代に「訴訟を起こす」の意味で現れ、「特別な工程で処理する」の意味が加わったのは1881年です。

プロセスを使った英語の例文とよくある間違い

まずは基本の型です。Repeat this process until the entire area is tiled.(全面にタイルが張られるまでこのプロセスを繰り返してください)。Oxford Learner’s Dictionaries に載っている形で、this process と指示語で受けられる点に、可算名詞らしさが出ています。

長さを言う型も便利です。Getting divorced was a long and painful process for him.(離婚は彼にとって長く苦しいプロセスだった)。

間違いの一つ目は、不可算名詞のつもりで使うことです。[ C ] の印が付いた可算名詞なので、一つを指すなら a process、複数なら processes と形を変えます。

二つ目は、公式に決まったやり方を process と呼んでしまうことです。Cambridge Dictionary の定義では「公式の、あるいは受け入れられた」やり方は procedure の側なので、社内規程や安全手順は procedure のほうが近くなります。

三つ目は発音です。名詞と「処理する」の動詞は第1音節を強く読み、「ゆっくり歩く」の動詞だけ /prəˈses/ と後ろが強くなります。書類やデータの話で後ろを強く読むと、別の語義に聞こえます。

プロセスについてよくある質問

Q. プロセスと procedure はどう使い分けますか

「公式に決まっているか」で分かれます。Cambridge Dictionary は process を「結果を得るために行う一連の行為」、procedure を「何かを行う公式の、あるいは受け入れられたやり方としての一連の行為」と定義しています。結果へ向かう流れそのものなら process、従うべき正しいやり方なら procedure です。語源はどちらもラテン語 procedere(前へ進む)で共通しています。

Q. process は数えられますか

数えられます。Cambridge Dictionary は名詞の process に [ C ] の印を付けています。Oxford Learner’s Dictionaries の例文にも thought processes、manufacturing processes のような複数形が並びます。一方 procedure は [ C or U ] で、可算にも不可算にもなります。

Q. process of と process for はどちらを使いますか

プロセスの中身そのものを言うなら of、何のための仕組みかを言うなら for です。Oxford Learner’s Dictionaries は「the difficult process of reforming the education system」と「a new process for handling complaints」を並べています。Oxford Collocations Dictionary も、process が取る前置詞として of と for の二つを挙げています。

Q. process の語源はいつまでさかのぼれますか

英語では14世紀初めです。Online Etymology Dictionary は当時の綴りを proces、意味を「進行中であるという事実」とし、古フランス語の proces とラテン語 processus(前進、進歩)の両方から入ったと記しています。processus はラテン語 procedere(pro「前へ」+cedere「行く」)の過去分詞語幹です。現代の中心の意味である「ある結果を成し遂げるための連続した一連の行為」は1620年代からです。

プロセスのまとめ

プロセスとは、ある結果へ向かって並ぶ行為や変化の連なりのことです。英語の process には、人が意図して踏む一連の行為、自然に起きる変化、工場でものを作る方法、という三つの顔があります。

語源はラテン語の processus(前進)で、さらに procedere(pro「前へ」+cedere「行く」)にさかのぼります。14世紀初めに英語へ入り、現代の中心の意味が定まったのは1620年代です。

名詞は [ C ] の可算で、前置詞は of と for を使い分けます。動詞にすると「書類を処理する」「データを処理する」「つらい出来事を受けとめる」まで広がり、「ゆっくり歩く」の語義だけ強勢が /prəˈses/ と後ろへ移ります。ここまで押さえておけば、英語で process と書くときに形で迷うことはなくなります。

プロセスの出典

process の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と語源辞典で確認しました。

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