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リードタイムとは?意味は「設計から生産まで」と「発注から受領まで」|英語 lead time の発音と使い方

リードタイムとは?意味は「設計から生産まで」と「発注から受領まで」|英語 lead time の発音と使い方

リードタイムとは、製品の設計から生産までの時間、または製品を注文してから受け取るまでの時間という意味で、英英辞典はこの二つの区間を一つの語義の中に並べて立てています。

英語の lead time をそのままカタカナにした語で、Cambridge Dictionary は business(ビジネス)と specialized(専門的な言い方)の札を付けました。

この記事では、リードタイムの意味を三つの辞書の定義から切り分け、商取引の語義では「注文を受けてから顧客に届けるまで」を指すこと、Oxford Learner’s Dictionaries が二つの区間を並べる書き方、long と short という組み合わせ、administrative lead time・procurement lead time という派生語、critical path や turnaround time との関係、そして辞書が示す発音と強勢の位置までを整理します。

根拠にしたのは Cambridge Dictionary・Oxford Learner’s Dictionaries・Wiktionary の記述だけです。

目次

リードタイムとは何か(結論)

リードタイムとは、①製品の設計から生産までの時間、②製品を注文してから受け取るまでの時間、この二つを指す言葉です。

Cambridge Dictionary はこれを一つの定義の中に or でつないで並べました。

定義は「the time between the design of a product and its production, or between ordering a product and receiving it(製品の設計からその生産までの時間、または製品を注文してからそれを受け取るまでの時間)」。

品詞は可算名詞 [ C ] で、札は business(ビジネス)と specialized(専門的な言い方)です。

つまり日常語ではなく、仕事の場で使う専門寄りの語という位置づけ。

日本語の「リードタイム」が製造や物流の現場でしか聞かれないのは、英語の側でも同じ札が付いているからでしょう。

リードタイムに辞書が付ける札は business と specialized

Cambridge Dictionary の見出しに並んでいる札は二つあります。

一つは business、もう一つは specialized です。

この二つが同時に付く語は、一般の会話では出てこないと辞書が示していることになります。

同辞典はこの語を SMART Vocabulary の「Inventing, designing and innovation(発明・設計・革新)」という一覧に入れました。

物流や納期の語彙ではなく、ものを作り出す側の語彙として分類されている点が目を引きます。

辞書の分類が物作りの側に寄っているのは、第一の定義が「設計から生産まで」で始まるからに違いありません。

リードタイムの商取引の語義は「注文を受けてから届けるまで」

Cambridge Dictionary には Business English の項が別に立っています。

そちらの札は COMMERCE(商取引)で、品詞は同じ可算名詞 [ C ]。

定義は「the time it takes after receiving an order to deliver the goods or services to a customer(注文を受けてから、商品やサービスを顧客に届けるまでにかかる時間)」です。

こちらは設計の話が消えて、受注から納品までの一区間だけになりました。

例文は「この新しい取り組みの結果は、より短いリードタイムと、より低いコストである」。

日本語でいう「納期」に近いのは、この Business English の語義のほうですね。

リードタイムをOxfordは二つの区間で定義する

Oxford Learner’s Dictionaries の定義は、セミコロンで二つに分かれています。

前半は「the time between starting and completing a production process(生産工程を始めてから完了するまでの時間)」。

後半は「the time between placing an order and the item being delivered(注文を出してから、その品物が届けられるまでの時間)」です。

例文は「Our normal lead time from order confirmation to dispatch is two weeks.(注文確認から発送までの当社の通常のリードタイムは2週間です)」。

同辞典はトピックを Business(ビジネス)、レベルを c2 としました。

c2 は学習者向けの区分で最上位にあたるので、辞書の側も「やさしい語ではない」と見ていることが分かります。

リードタイムはWiktionaryでは「開始から完了まで」

Wiktionary は品詞欄を {{en-noun|~}} とし、可算にも不可算にも使う名詞として扱っています。

語義には idiomatic(成句的)の札が付きました。

定義は「The amount of time between the initiation of some process and its completion, e.g. the time required to manufacture or procure a product; the time required before something can be provided or delivered(ある工程の開始からその完了までにかかる時間の量、たとえば製品を製造または調達するのに要する時間、何かを提供または納品できるようになるまでに要する時間)」。

製造(manufacture)だけでなく調達(procure)も明示されている点が、他の二辞典より広い書き方です。

つまり Wiktionary の定義は、製品に限らず「どんな工程でも」使える形になっています。

この広さが、あとで見る医学や行政の例文につながっていくのでしょう。

リードタイムの英語 lead time の発音は /ˈliːd ˌtaɪm/

Cambridge Dictionary はイギリス英語もアメリカ英語も /ˈliːd ˌtaɪm/ と示しています。

二つの地域で表記が同じなので、英米で読み分ける必要はありません。

Oxford Learner’s Dictionaries は /ˈliːd taɪm/ と表記しました。

第一強勢は lead の側にあり、time には Cambridge が第二強勢の印を付けています。

つまり「リード」を強く、「タイム」をやや弱く添える形。

カタカナの「リードタイム」を平らに読むと、強勢の山が消えてしまいます。

リードタイムの発音で気をつける点

lead の母音は /iː/ で、長く伸ばす音です。

綴りが同じ lead には金属の「鉛」を指す読み方もありますが、辞書がこの語に与えている表記は /liːd/ だけ。

time の母音は二重母音 /aɪ/ で、「ア」から「イ」へ動かします。

Wiktionary は発音欄に音声ファイルを一つだけ置き、その札は AU(オーストラリア英語)です。

容認発音や一般アメリカ英語の表記は、同辞典には立っていません。

音の形を確かめたいときは Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries の表記を見るほうが確実でしょう。

リードタイムは数えられる名詞

Cambridge Dictionary は見出しの項と Business English の項の両方で、品詞を可算名詞 [ C ] としています。

Wiktionary の品詞欄は {{en-noun|~}} で、可算と不可算の両方で使う形。

実際の例文を見ると、両方の使い方が出てきます。

Wiktionary の例文「It’s an excellent device, but it has a 10-week lead time, so be sure to order it in advance.(すばらしい機器ですが、リードタイムが10週間なので、必ず前もって注文してください)」では a が付いています。

同辞典が引く2019年10月の Modern Railways 誌の記事では「With long lead times in timetable planning(ダイヤ編成の長いリードタイムのせいで)」と複数形。

数えて言うか、まとめて言うかは、文脈で選べるということです。

項目辞書の記述
品詞名詞(Cambridge では可算 [ C ]/Wiktionary では可算・不可算の両方)
発音/ˈliːd ˌtaɪm/(Cambridge・英米とも)//ˈliːd taɪm/(Oxford)
レベルc2(Oxford)
札business・specialized(Cambridge)/COMMERCE(Business English)/idiomatic(Wiktionary)
トピック分類Inventing, designing and innovation(Cambridge)/Business(Oxford)
派生語administrative lead time・procurement lead time
関連語critical path・turnaround time
よく付く形容詞long・short・demanding

リードタイムに付く形容詞は long と short

辞書の例文で目立つのは、長さを言う形容詞との組み合わせです。

Cambridge Dictionary の Business English の例文は a shorter lead time(より短いリードタイム)。

同辞典が English Corpus から採った例文には「Long lead time to identify/develop genes of interest.(目的の遺伝子を見つける・開発するまでの長いリードタイム)」が並びます。

Hansard(英国議会の記録)から採られた例文にも long lead time が繰り返し現れました。

変わった組み合わせとしては、同じ Hansard の「because of demanding lead time(厳しいリードタイムのせいで)」と、「the lowest possible lead time(取りうる最短のリードタイム)」の二つ。

長いか短いかを前に置いて言うのが、この語のいちばん基本の使い方になります。

リードタイムの派生語と関連語

Wiktionary は派生語として二つを挙げています。

administrative lead time(事務処理のリードタイム)と procurement lead time(調達のリードタイム)です。

どちらも「何の工程か」を前に置いて絞る形。

同辞典は See also(参照)の欄に critical path(クリティカルパス)と turnaround time(ターンアラウンドタイム)を並べました。

いずれも時間や工程の順序を扱う語で、リードタイムと同じ場面で使われる語彙です。

参考文献の欄には Lexico が挙げられ、さらに読むものとして Wikipedia の項目が示されています。

リードタイムは製造と調達の文章に多い

Cambridge Dictionary が English Corpus から採った例文を見ると、製造と調達の話が中心にあります。

「Additionally, the delivery lead time of the supplier associated with each part is assumed to be known.(さらに、各部品に紐づく供給元の納品リードタイムは既知であるとみなす)」はその一つ。

「The attributes of the part class include weight, size, production cost, and lead time.(部品クラスの属性には、重量・寸法・生産コスト・リードタイムが含まれる)」では、重量や寸法と並ぶ一つの属性として扱われました。

製品構成の話では「minimum configuration cost or manufacturing lead time(最小の構成コスト、または製造のリードタイム)」という形で出てきます。

部品ごとのリードタイムが分かると、どこで全体が詰まるかも見えてきます。

いちばん長い一本が全体の納期を決める。

この詰まりを指す言葉がボトルネックの意味と語源です。↓

リードタイムは医学の文献にも出てくる

Cambridge Dictionary の例文には、医学の文献から採られたものも混ざっています。

「The lead time must be defined often by using untestable biological assumptions and complicated models of the specific tumor growth.(リードタイムは、検証できない生物学的な仮定と、その腫瘍の増殖についての複雑なモデルを使って定義されることが多い)」はその一つ。

「When in situ cases were included, there remained a significant 5% excess incidence after removal of the tumours anticipated due to lead time.(上皮内の症例を含めた場合、リードタイムによって予想される腫瘍を除いたあとも、有意な5%の過剰発生が残った)」という例文もあります。

外科の話では「Waiting time before surgery and lead time in hospital are the most important metrics for surgical trauma patients.(手術前の待ち時間と院内のリードタイムが、外傷の手術患者にとって最も重要な指標である)」。

商品の納期とは別の意味合いで使われていますが、「開始から完了までの時間」という芯は変わっていません。

リードタイムは議会の記録にも残っている

Cambridge Dictionary は Hansard archive(英国議会の記録)からの例文も載せています。

「There is a long lead time in education, but we have started to get on top of the problem.(教育には長いリードタイムがあるが、我々はこの問題を抑え込みはじめた)」はそのうちの一つ。

石炭産業についての例文は「In the coal industry there is always a long lead time between investment and plant.(石炭産業では、投資と設備のあいだに常に長いリードタイムがある)」です。

「In good faith, and because of demanding lead time, it has entered into contracts for the future.(誠意をもって、また厳しいリードタイムのせいで、将来に向けた契約を結んでいる)」という一節もあります。

Europarl(欧州議会の対訳集)からは「What about the long lead time or the long time to prepare?(長いリードタイム、つまり準備に要する長い時間はどうなのか)」。

政策の文章では、成果が出るまでの時間を指す言い方として定着しているようです。

リードタイムは出版と選挙の話にも使う

Hansard からの例文には、雑誌の制作についてのものもあります。

「The 14-day period is the lowest possible lead time for a weekly magazine for the public dealing with listings on a week-long basis.(14日という期間は、1週間単位の番組表を扱う一般向け週刊誌にとって、取りうる最短のリードタイムである)」。

選挙についての例文は「This time the regional organisation’s mission arrived two months before the elections (in contrast with the one-month lead time on the previous three occasions).(今回、地域機構の派遣団は選挙の2か月前に到着した、前の3回のリードタイムが1か月だったのとは対照的である)」です。

退職後の所得についての例文にも「the very long lead time needed for effective implementation(実効的な実施に必要な、非常に長いリードタイム)」という形が出てきます。

週刊誌の14日は、締め切りの話でもあります。

制作を始めてから世に出るまでの時間と、絶対に間に合わせる最後の一点は別物。

後者を指す英語がデッドラインの意味と語源です。↓

リードタイムの訳語は言語ごとに違う

Wiktionary の翻訳欄を見ると、言語によって切り取り方が違います。

オランダ語は doorlooptijd(通し時間)・levertijd(納品時間)・productietijd(生産時間)の三つを並べました。

フィンランド語は läpimenoaika、スウェーデン語は ledtid です。

フランス語は délai de mise en œuvre(実施までの猶予)と délai de livraison(納品までの猶予)、ポーランド語は czas realizacji(実行の時間)。

スペイン語は tiempo / plazo de entrega / ejecución と、納品と実行の両方を並べています。

一方 Cambridge Dictionary が示す中国語訳は「提前期(新產品投入生產之前所需的設計時間)」で、新製品を生産に投入する前に要する設計の時間という説明が添えられました。

リードタイムは発明と設計の語彙に分類される

Cambridge Dictionary の SMART Vocabulary で、この語が入っている一覧は「Inventing, designing and innovation」です。

同じ一覧に並ぶのは absorptive capacity(吸収能力)・academic study(学術研究)・architect(設計者)・artificer(職人)・bionics(生体工学)といった語。

ergonomic・ergonomically・ergonomics(人間工学の系統)や、nanotechnologist・nanotechnology(ナノテクノロジーの系統)も同じ仲間に入っています。

試作の場をいう test bed・testing ground も、この一覧の中にありました。

納期の語彙ではなく、作り出す工程の語彙として整理されている点を押さえておきたいところ。

辞書の分類をたどると、その語がどの現場の言葉なのかが見えてきます。

リードタイムで間違いやすい点

一つ目は、納期の意味だけで覚えてしまうことです。

Cambridge Dictionary の第一の定義は「設計から生産まで」で始まり、注文から受領までの話はそのあとに or でつながれています。

二つ目は、日常語として使ってしまうこと。

同辞典が付けた札は business と specialized で、Oxford Learner’s Dictionaries のレベルは c2 でした。

三つ目は、数え方を一つに決めてしまうことでしょう。

Wiktionary の例文には a 10-week lead time と long lead times の両方が出てきます。

リードタイムについてよくある質問

Q. リードタイムの意味は何ですか

製品の設計から生産までの時間、または製品を注文してから受け取るまでの時間です。

Cambridge Dictionary はこの二つを一つの定義の中に or でつないで並べています。

Oxford Learner’s Dictionaries も、生産工程の開始から完了までの時間と、注文を出してから品物が届くまでの時間の二つをセミコロンで並べました。

Wiktionary はさらに広く、「ある工程の開始からその完了までにかかる時間の量」と定義しています。

製造だけでなく調達の時間も含める書き方です。

Q. リードタイムと納期はどう違いますか

辞書の定義でいえば、納期に近いのは Cambridge Dictionary の Business English の語義です。

そこでは COMMERCE の札とともに「注文を受けてから、商品やサービスを顧客に届けるまでにかかる時間」と定義されています。

一方、同辞典の見出しの項の第一の定義は「製品の設計からその生産までの時間」で、注文の話はそのあとに or でつながっています。

つまりリードタイムは、納期の区間も含みますが、それより広い語です。

設計や生産の工程そのものにかかる時間も、同じ語で呼べます。

Q. lead time の発音とアクセントはどこですか

Cambridge Dictionary はイギリス英語もアメリカ英語も /ˈliːd ˌtaɪm/ と示しています。

Oxford Learner’s Dictionaries の表記は /ˈliːd taɪm/ です。

第一強勢は lead の側にあり、time には Cambridge が第二強勢の印を付けています。

lead の母音は長く伸ばす /iː/、time の母音は二重母音 /aɪ/。

Wiktionary の発音欄にはオーストラリア英語の音声ファイルが一つだけ置かれています。

Q. lead time は数えられる名詞ですか

Cambridge Dictionary は見出しの項と Business English の項の両方で、可算名詞 [ C ] としています。

Wiktionary の品詞欄は可算と不可算の両方で使う形です。

同辞典の例文には a 10-week lead time のように a が付く形と、long lead times のように複数形になる形の両方が出てきます。

文脈に合わせて、数えて言うかまとめて言うかを選べます。

リードタイムのまとめ

リードタイムとは、製品の設計から生産までの時間という意味であり、製品を注文してから受け取るまでの時間という意味でもあります。

Cambridge Dictionary はこの二つを or でつないで一つの定義に収め、Business English の項では「注文を受けてから顧客に届けるまで」という商取引の語義を別に立てました。

Oxford Learner’s Dictionaries は生産工程の区間と発注から納品までの区間をセミコロンで並べ、Wiktionary は「ある工程の開始から完了まで」と、製品に限らない形で定義しています。

英語で使うときに押さえておきたいのは、発音が /ˈliːd ˌtaɪm/ で第一強勢が lead の側にあること、long と short で長さを言うこと、そして可算にも不可算にも使えることの三つ。

読むときに気をつけたいのは札で、business と specialized が付いている以上、日常の会話に持ち込む語ではありません。

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納期と余裕をめぐるビジネス用語を、同じ英英辞典で確かめられます

語源・発音記号・例文つき

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リードタイムの参考文献

lead time の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と辞書で確認しました。

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マイルストーンとは?意味と語源も同じ英英辞典で調べています。↓

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