MENU

デッドラインとは?意味と1919年の語源|due date との違いと英語 deadline の発音と使い方

デッドラインとは、それまでに何かを終わらせなければならない時刻や日のことです。英語の deadline をそのままカタカナにした語で、日本語では「締め切り」「最終期限」と訳されます。

この記事では、デッドラインの意味を英英辞典の語義からたどり、1919年のアメリカの新聞業界語だった語源、その前にあった南北戦争の収容所の記録、due date との線引き、辞書が示す発音と数え方、そして辞書に載っている動詞・形容詞の組み合わせまでを、実際に取得した辞書ページの記述だけで整理します。

目次

デッドラインとは何か(結論)

デッドラインとは、それまでに何かがなされていなければならない時点のことです。二つの英英辞典の定義はほとんど同じで、「その時刻まで」という一点だけを指しています。

Cambridge Dictionary は deadline に B2 のレベル表示と [C] を付け、それまでに何かがなされなければならない時刻または日、と定義しています。

Oxford Learner’s Dictionaries も、それまでに何かがなされなければならない時点、とほぼ同じ書き方をしています。例文は、応募の締め切りは4月30日だ、という文です。

日本語の「締め切り」とほぼ重なる語なので、意味の取り違えはあまり起きません。気をつけるのは、日本語では「デッドライン」を「これ以上は絶対に動かせない最終ライン」という強い意味で使いがちなのに対し、英語の deadline は日常的な締め切り全般を指す、という温度差です。

Cambridge Dictionary はこの語を Schedules & agendas、つまり予定と議題という語群に分類しています。同じ群には agenda、schedule、itinerary、slot などが並びます。特別に重々しい語ではなく、日程を語るときの普通の語だ、ということです。

デッドラインの語源は1919年の新聞業界の言葉

Online Etymology Dictionary によれば、「期限」という意味の deadline は1919年までにアメリカ英語の新聞業界の言葉として現れました。もともとは印刷所に原稿を送れる絶対的な最終時刻を指す語です。

できかたは単純で、形容詞の dead と名詞の line をつないだ複合語です。つまり「死んだ線」ではなく、「動かせない線」という組み立てです。

ここで効いているのが dead の特別な用法です。同辞典によれば、dead は16世紀から「まったくの、完全な」という強めの意味で使われるようになりました。dead drunk(酔いつぶれた)が1590年代の例です。さらに1590年代からは「まったく確かな、間違いのない」という意味でも使われています。

dead 自体は古英語の dead「生きることをやめた」にさかのぼり、ゲルマン祖語の *daudaz を経て、印欧祖語の「死ぬ」を表す語根に結び付けられています。水について「よどんだ、流れていない」を表す用法も古英語からありました。

この「動かない、まったくの」という強めの dead が line と結び付いたのが deadline です。新聞の締め切りは1分でも過ぎたら刷れない、という現場の感覚がそのまま語に残っています。

デッドラインの元は南北戦争の収容所の記録にある

Online Etymology Dictionary は、1919年の新聞業界語より前に、1864年の別の用法があったかもしれないと記しています。南北戦争の捕虜収容所で使われた「越えてはならない線」です。

同辞典が引いているのは、ジョージア州アンダーソンビルの南軍収容所の責任者だったヘンリー・ワーツの裁判記録です。1865年10月31日付の陸軍長官報告書に、dead line という語がそのまま出てきます。

記録によれば、その線は柵の内側の面に沿って引かれ、柵からおよそ20フィート内側にありました。多くの場所では目に見えない想像上の線で、別の場所では小さな杭の上に板を打ち付けただけの頼りない印だった、と書かれています。

そして柵の上に配置された看守は、その線に触れた者、倒れ込んだ者、越えた者、下をくぐった者を撃つよう指示されていた、と記録は続きます。物理的な線であり、越えれば取り返しがつかない、という意味での dead line です。

同辞典はさらに、19世紀末から20世紀初めにかけて deadline が「絶対的あるいは最終的な限界」を表すさまざまな意味で使われたことも挙げています。とくに多かったのが、工場で雇ってもらえる年齢の上限を指す使い方で、しばしば35歳に設定されていました。

1904年10月15日のアラバマ州バーミングハムの新聞記事が引かれています。この新しいデッドラインが広く受け入れられればきわめて不人気で有害なものになる、まったく有能で働く意思のある多くの人を扶養される側に追いやることになる、という批判です。当時この慣行は強く批判されていた、と同辞典は付け加えています。

デッドラインと due date の違い

due date も「期日」を表しますが、辞書の定義を並べると守備範囲が違います。deadline は作業を終える時点、due date は支払いや出産のように「その日が来る」性質のものに使われます。

語 辞書の定義 数え方 発音(英)
deadline それまでに何かがなされなければならない時刻または日 [C](Cambridge) /ˈded.laɪn/
due date 何かが期待されている、あるいはその日に行われる日付。とくに請求の支払いと出産 [usually singular](Oxford) /ˈdʒuː ˌdeɪt/

Cambridge Dictionary は due date に二つの語義を立てています。一つ目が、女性の赤ちゃんが生まれると予想される日。9月5日に、予定日の10日後に出産した、という例文が付いています。

二つ目が、何かがなされる、あるいは支払われなければならない日付です。期日から一定の日数を過ぎて料金が支払われないと延滞料が加算される、という例文と、プロジェクトの目標や期日、戦略、変更案について振り返る、という例文が並びます。

Oxford Learner’s Dictionaries は二つの語義を一つにまとめ、何かが期待されている、あるいはその日に行われる日付、とくに請求の支払いや赤ちゃんの誕生、と定義しています。品詞欄は [usually singular]、つまりふつうは単数です。

発音も違います。due date は Cambridge Dictionary が英音 /ˈdʒuː ˌdeɪt/、米音 /ˈduː ˌdeɪt/ としており、英音では最初が「デュー」ではなく「ジュー」に近くなります。Oxford Learner’s Dictionaries も英音 /ˈdjuː deɪt/、米音 /ˈduː deɪt/ と、英米で差を示しています。

使い分けの目安は、自分が何かを仕上げる話なら deadline、期日が向こうからやってくる話なら due date です。Oxford Learner’s Dictionaries の When’s your due date?(出産予定日はいつ)という例文に deadline を入れると、まったく別の話になります。

デッドラインの発音は /ˈded.laɪn/ で最初にアクセント

deadline の発音は、Cambridge Dictionary が英音・米音とも /ˈded.laɪn/、Oxford Learner’s Dictionaries が英音・米音とも /ˈdedlaɪn/ と示しています。英米で差がなく、第1音節にアクセントが乗ります。

辞書 英音 米音
Cambridge Dictionary /ˈded.laɪn/ /ˈded.laɪn/
Oxford Learner’s Dictionaries /ˈdedlaɪn/ /ˈdedlaɪn/

最初の音節は /ded/ です。dead という語がそのまま入っているので、「デッド」と切ってから「ライン」とつなげるカタカナの読み方は、音の並びとしては近いことになります。

ずれるのは長さと強さです。辞書の区切りは dead・line の2音節で、強いのは前だけ。カタカナの「デッドライン」は6拍ありますが、英語では2拍で軽く言い切ります。後ろの /laɪn/ は「ライン」と伸ばさず、二重母音のまま短くまとめます。

Cambridge Academic Content Dictionary の米音表記は /ˈdedˌlɑɪn/ で、後半の line に第二アクセントを置いています。前が強く、後ろがやや強い、という二段構えです。

デッドラインと一緒に使う動詞と形容詞

deadline は組み合わせが決まっている語です。辞書は見出しの下に主要な組み合わせを直接並べており、これを覚えるだけで実用の大半がまかなえます。

型 意味 出どころ
meet a deadline 締め切りに間に合わせる Cambridge Dictionary
miss a deadline 締め切りに間に合わない Cambridge Dictionary
work to a deadline 締め切りに合わせて仕事をする Oxford Learner’s Dictionaries
extend the deadline 締め切りを延ばす Oxford Learner’s Dictionaries
face/have a deadline 締め切りを抱えている Oxford Learner’s Dictionaries

Cambridge Dictionary は meet a deadline の例として、その締め切りに間に合わせるのは無理だ、という文を挙げています。miss a deadline の例は、申し込みの締め切りは5月30日だったので過ぎてしまっている、という文です。

形容詞は tight と strict が Oxford Learner’s Dictionaries のコロケーション欄に並んでいます。tight deadline は Cambridge Dictionary にも組み合わせとして立っており、時間があまりない、という注釈が括弧で添えられています。

前置詞は before a/the deadline(締め切り前に)、by a/the deadline(締め切りまでに)、deadline for ~(~の締め切り)の三つが挙げられています。用途を言うときは for、期限を言うときは by です。

Cambridge Dictionary の用例欄には self-imposed deadline(自分で課した締め切り)と final deadline(最終の締め切り)も出てきます。年末が建築工事を終えるために自分たちで決めた期限だった、という文です。

デッドラインが主語になるときの動詞

deadline は人が meet したり miss したりするだけでなく、自分から近づいてくる主語にもなります。Oxford Learner’s Dictionaries は deadline が主語になるときの動詞を三つ挙げています。

approach(近づく)、loom(迫る)、near(近づく)の三つです。いずれも締め切りのほうが動いてくる、という組み立てになります。

同辞典の例文では、締め切りが近づくにつれて彼女は慌て始めた、という形で approach が使われています。Cambridge Dictionary にも、締め切りが近づいているいま、私たちは全員が重圧を感じている、という例文があります。

pass(過ぎる)も例文に出てきます。水曜日の期限は、反乱軍の指導者から何の連絡もないまま過ぎた、という文です。期限そのものが主語になって時間が流れていく言い方です。

誰が決めたかを言うときは set が使われます。高等法院が設定した期限は3月3日の月曜だ、という例文が The deadline set by the High Court の形で載っています。

デッドラインを使った英語の例文とよくある間違い

まずは基本の型です。The deadline for applications is 30 April.(応募の締め切りは4月30日です)。Oxford Learner’s Dictionaries の例文で、deadline for ~ の形に日付をそのままつなげます。

間に合うかどうかを言う型は meet です。Do you think we will be able to meet our deadline?(締め切りに間に合わせられると思いますか)。Cambridge Dictionary の用例欄にある形です。

締め切りに合わせて働くことを言うなら work to a deadline を使います。I prefer to work to a deadline.(締め切りがあるほうが好きだ)という Oxford Learner’s Dictionaries の例文がそのまま使えます。

間違いの一つ目は、動詞に keep や protect を使うことです。辞書が挙げている動詞は meet、miss、face、have、work to、extend、set で、keep は入っていません。

二つ目は、due date と入れ替えてしまうことです。Oxford Learner’s Dictionaries は due date を、とくに請求の支払いや赤ちゃんの誕生について使うと定義しています。自分が仕上げる作業の期限には deadline を使います。

三つ目は発音で、強く読むのは第1音節の dead です。後ろの /laɪn/ は伸ばさず短くまとめます。カタカナの6拍を均等に読むと、英語のリズムから外れます。

デッドラインについてよくある質問

Q. デッドラインの語源はいつまでさかのぼれますか

「期限」の意味では1919年です。Online Etymology Dictionary は、アメリカ英語の新聞業界語として、印刷所に原稿を送れる絶対的な最終時刻を指した、と記しています。組み立ては dead(形容詞)+line(名詞)です。それより前の1864年に、南北戦争の捕虜収容所の「越えてはならない線」を指す用法があり、これが影響したかもしれない、とも書かれています。

Q. デッドラインと due date はどう違いますか

指しているものが違います。Cambridge Dictionary は deadline を「それまでに何かがなされなければならない時刻または日」と定義し、due date には「赤ちゃんが生まれると予想される日」と「何かがなされる、あるいは支払われなければならない日付」の二つの語義を立てています。Oxford Learner’s Dictionaries は due date を、とくに請求の支払いと出産について使うとしています。

Q. デッドラインに使う動詞は何ですか

辞書が挙げているのは meet、miss、face、have、work to、extend、set です。Cambridge Dictionary が meet a deadline と miss a deadline を組み合わせとして立て、Oxford Learner’s Dictionaries のコロケーション欄が face・have・work to を、例文が extend と set を示しています。deadline のほうが主語になるときは approach、loom、near が使われます。

Q. なぜ dead という語が入っているのですか

dead に「まったくの、完全な」という強めの用法があるからです。Online Etymology Dictionary によれば、この用法は16世紀から見られ、dead drunk(1590年代)がその例です。1590年代からは「まったく確かな、間違いのない」という意味でも使われています。つまり deadline は「動かせない線」という組み立てです。

デッドラインのまとめ

デッドラインとは、それまでに何かを終わらせなければならない時刻や日のことです。語源は dead(まったくの、動かせない)+line(線)で、1919年までにアメリカの新聞業界語として現れました。印刷所に原稿を送れる最終時刻がその中身です。

発音は英米とも /ˈded.laɪn/ で、第1音節にアクセントが乗ります。数え方は可算で、a deadline、deadlines と普通に使えます。レベルは Cambridge Dictionary が B2 としています。

動詞は meet・miss・extend・work to、形容詞は tight・strict、前置詞は by と for。deadline が主語なら approach・loom・near。due date は支払いや出産の期日に使う別の語です。この組み合わせをまとめて覚えておくと、英語で日程の話をするときに言葉に詰まらなくなります。

デッドラインの出典

deadline と due date の定義、語法、発音、語源は以下の英英辞典と語源辞典で確認しました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次