関係副詞は、場所・時・理由・方法を表す名詞に、うしろから説明を足すための語です。where、when、why、how の四つがあり、英語では relative adverb と呼びます。
この記事では、関係副詞とは何かという定義から始めて、四つの使い分け、関係代名詞との見分け方、省略できる場合、間違えやすい点まで順に整理します。
関係副詞とは何か(結論)
関係副詞とは、副詞と接続詞の働きを一語で兼ねる語のことです。前に出た名詞を受けて、うしろの文をその名詞の説明として結び付けます。
This is the house. I was born there. という二文は、This is the house where I was born. と一文にできます。where が there の代わりをしながら、二つの文をつないでいます。
関係代名詞との一番大きな違いは、置き換わっているのが副詞(there、then など)だという点です。副詞は文の骨組みではないため、関係副詞のうしろの文は要素が欠けていません。
関係副詞の四つの種類
関係副詞は四つしかありません。先行詞がどんな意味の名詞かで、使う語が自動的に決まります。
| 関係副詞 | 先行詞 | 置き換わる語 | 例 |
|---|---|---|---|
| where | 場所(place, house, town, country) | there / in it | the town where I grew up |
| when | 時(time, day, year, moment) | then / on it | the day when we met |
| why | 理由(reason) | for that reason | the reason why he left |
| how | 方法(way)※先行詞と併用しない | in that way | how he solved it |
why の先行詞は the reason にほぼ限られ、how にいたっては先行詞を置きません。実際に使う場面が多いのは where と when の二つです。
関係副詞 where の使い方
where は場所を表す名詞のうしろに置きます。物理的な場所だけでなく、状況や場面を表す名詞にも使えます。
I visited the museum where the painting is kept.(その絵が保管されている美術館を訪ねた)が典型です。the museum を where 以下が説明しています。
case、situation、point のような抽象名詞にも where が使われます。There are cases where this rule does not apply.(この規則が当てはまらない場合がある)という形は自然な英語です。
関係副詞 when の使い方
when は時を表す名詞のうしろに置きます。the day、the year、the moment、the time などが先行詞になります。
I still remember the day when we first met.(初めて会った日を今でも覚えている)が典型です。the day を when 以下が説明しています。
会話では when を省いて the day we first met とすることも、先行詞を省いて I remember when we first met とすることもよくあります。どちらも自然です。
関係副詞 why と how の使い方
why の先行詞は the reason だけと考えて差し支えありません。That is the reason why he quit.(それが彼が辞めた理由だ)の形になります。
この形は the reason か why のどちらかを省くのが普通です。That is why he quit. または That is the reason he quit. のどちらでも自然で、両方残すとやや重くなります。
how は先行詞と一緒に使いません。the way how he did it とは言わず、the way he did it か how he did it のどちらかにします。ここは他の三つと形が違う点です。
関係副詞と関係代名詞の見分け方
同じ先行詞でも、うしろの文の形によって関係副詞か関係代名詞かが変わります。判断の基準はただ一つ、うしろの文に欠けている要素があるかどうかです。
| うしろの文 | 使う語 | 例 |
|---|---|---|
| 要素が欠けていない(完全) | 関係副詞 | the house where I live |
| 主語が欠けている | 関係代名詞(主格) | the house which stands there |
| 目的語が欠けている | 関係代名詞(目的格) | the house which I bought |
the house where I live では I live で文が完成しています。the house which I bought では bought の目的語が空いています。先行詞が同じ house でも、うしろの形が違えば選ぶ語も変わります。
関係副詞を前置詞+関係代名詞に書き換える
関係副詞は、前置詞と関係代名詞の組み合わせに書き換えられます。書き言葉ではこちらの形もよく見かけます。
| 関係副詞 | 書き換え | 例 |
|---|---|---|
| where | in which / at which | the room in which we met |
| when | on which / in which | the day on which he arrived |
| why | for which | the reason for which he left |
| how | in which | the way in which it works |
どの前置詞になるかは、元の副詞句が何だったかで決まります。in the room なら in which、on that day なら on which です。迷ったら元の文に戻して確かめます。
関係副詞を省略できる場合
関係副詞は、先行詞か関係副詞のどちらかを省けることが多くあります。両方を残すのが必須というわけではありません。
the time when he arrived は、the time he arrived とも when he arrived とも書けます。the place where we met も、the place we met や where we met で通じます。
ただし where を省くのは、先行詞が place のように意味の薄い語のときに限られます。the museum we visited のように具体的な名詞のときは、目的格の関係代名詞が省略された別の形として読まれます。
関係副詞のコンマの有無で変わる意味
関係代名詞と同じく、関係副詞にもコンマのない制限用法とコンマのある非制限用法があります。
He went to Kyoto, where he stayed for a week.(京都へ行き、そこで一週間過ごした)はコンマ付きで、京都についての補足を足しています。and there の言い換えに近い働きです。
コンマがない the city where he stayed は、彼が滞在した都市、という絞り込みになります。どの都市かを特定するための説明です。
関係副詞を使った例文
場所の例です。This is the café where I study every morning.(ここが毎朝勉強しているカフェだ)。I want to live in a town where the air is clean.(空気のきれいな町に住みたい)。
時の例です。Summer is the season when the festival is held.(夏は祭りが開かれる季節だ)。There was a time when nobody used the internet.(誰もインターネットを使っていなかった時代があった)。
理由と方法の例です。That is why I called you.(だから電話したのだ)。Show me how you fixed it.(どうやって直したか見せてください)。
関係副詞のよくある間違い
一つ目は、うしろの文に欠けがあるのに関係副詞を使う間違いです。This is the house where I bought. は bought の目的語が空いているため誤りで、which か that を使います。
二つ目は、the way と how を並べる間違いです。the way how は避け、どちらか一方にします。
三つ目は、先行詞の意味と関係副詞が合っていない間違いです。the day where ではなく the day when、the place when ではなく the place where です。先行詞が時か場所かを先に確認します。
関係副詞の覚え方のコツ
最初にやるのは、元の二文に戻すことです。This is the town. I was born there. と分けると、there が where に変わっただけだと見えます。この作業を数回やれば感覚がつかめます。
次に、うしろの文が完成しているかを確認する癖をつけます。主語も目的語もそろっているなら関係副詞、どちらかが空いているなら関係代名詞という二択です。
最後に、実際に使うのは where と when が大半だと割り切ります。why は That is why の形で、how は how 単独で覚えておけば、日常の読み書きで困る場面はほとんどありません。
関係副詞についてよくある質問
使えます。case、situation、point、stage のような抽象的な名詞にも where が使われます。物理的な場所ではなく、ある状況の内側というイメージで捉えると自然につながります。
形は同じですが働きが違います。疑問詞の where は「どこ」と尋ねる語で、関係副詞の where は前の名詞を説明する語です。前に先行詞となる名詞があるかどうかで区別します。
the time that he arrived、the reason that he left のように、that で代用されることがあります。ただし where の代わりに that を使う形は限られるため、場所のときは where を選ぶほうが確実です。
how 自体が「方法」という意味を含んでいるためです。the way how とすると同じ内容を二度言うことになります。英語では the way か how のどちらか一方で足ります。
関係副詞のまとめ
関係副詞とは、副詞と接続詞を兼ねて、場所・時・理由・方法の名詞にうしろから説明を足す語です。where、when、why、how の四つしかなく、先行詞の意味で使う語が決まります。
関係代名詞との違いは、うしろの文に欠けがないことです。前置詞と関係代名詞の組み合わせに書き換えられ、先行詞か関係副詞のどちらかを省くこともできます。the way how だけは避ける、と覚えておけば形の面で崩れることはありません。
関係副詞の出典・参考にした辞書
英語の relative adverb および relative clause の定義・用法は以下の英英辞典で確認しました。

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