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未来形とは?will と be going to の使い分け|現在形で未来を表す言い方と作り方

未来形とは、これから起こることを表す言い方のことです。英語では動詞そのものが変化して未来を示すのではなく、will や be going to、さらには現在形や現在進行形を使って未来を表します。

この記事では、will と be going to の作り方と意味の違い、現在形や現在進行形で未来を表す言い方、shall の立ち位置、そして 四つの言い方をどう選び分けるかを順に整理します。学校では「未来形=will」と教わることが多いのですが、実際の英語ではそれ以外の形のほうが多く出る場面もあります。どれを選ぶかは、話し手が何を根拠にしているかで決まります。

目次

未来形とは何か(結論)

未来形とは、現在より後に起こることを表す動詞の言い方です。学習者向けの英英辞典では「現在より後に起こることを表す動詞の形」と説明されています。

ただし英語には、過去形の -ed のように語形が変わって未来を示す仕組みがありません。未来を表すときは、助動詞や別の時制を借りてきます。中心になるのが will と be going to で、これに現在進行形と現在形が加わります。

つまり「未来形」という日本語の呼び方は、一つの決まった形を指す名前ではなく、未来を表す複数の言い方をまとめた呼び名だと考えるほうが実態に合います。四つの言い方には、それぞれ得意な場面があります。

未来形の基本は「will+動詞の原形」

will は助動詞です。助動詞なので、うしろには必ず動詞の原形が続きます。主語が何であっても will の形は変わりません。

They will go. / She will work. のように、三人称単数でも will s とはならず、うしろの動詞にも s は付きません。助動詞のうしろは原形、という規則が優先されるためです。

話し言葉では、代名詞のあとで ‘ll と短くなるのがふつうです。We’ll meet you outside the coffee shop. のほうが、We will meet you … と言い切る形より会話ではよく使われます。聞き取りの練習では、’ll をひとかたまりで拾えるようにしておくと楽になります。

未来形の否定文と疑問文の作り方

否定文は will のうしろに not を置いて will not とし、短縮すると won’t になります。疑問文は will を主語の前へ出すだけです。

文の種類 形 例
肯定 主語+will+原形 She will work./She’ll work.
否定 主語+will not+原形 She will not work./She won’t work.
疑問 Will+主語+原形 Will she work?
否定疑問 Won’t+主語+原形 Won’t she work?

won’t という綴りは will not からは素直に導けません。語源辞典によれば、これは will not だけでなく woll not の短縮形でもあり、1610年代の韻文劇に現れます。それ以前には wynnot(15世紀半ば)、のちに wonnot(1580年代)という形も記録されています。理屈で導くより、形ごと覚えてしまうのが早い部分です。

shall を使った場合の否定は shall not、短縮形は shan’t です。ただしこの形は今日ではかなり改まった響きになり、日常会話ではほとんど出てきません。

will が表すのは「予測」と「その場の決断」

will の用法は大きく二つに分かれます。一つは未来の予測や事実の宣言、もう一つはその場で決めたことや申し出です。

予測の例は There will be strong winds tomorrow in the south of the country.(明日は国の南部で強風が吹くでしょう)です。天気予報のように、未来の出来事を事実として述べる場面で使われます。カレンダー上で決まっている事柄を述べるときにも同じ形になります。

決断の例は、店員に「M と L のどちらにしますか」と聞かれて I’ll have large. と答えるような場面です。聞かれた瞬間に決めたことを伝えています。申し出も同じ仲間で、Wait. I’ll open the door for you.(待って、ドアを開けますよ)が典型です。ここで I open the door for you. と現在形にすると、申し出の意味になりません。

be going to の作り方と表す意味

be going to は、be動詞に going to を続け、そのうしろに動詞の原形を置く形です。くだけた文体でよく使われます。

一つ目の用法は意図です。I’m going to look for a new place to live next month.(来月、新しい住まいを探すつもりだ)のように、すでに心を決めている計画を述べます。She’s going to be a professional dancer when she grows up. のように、将来こうなるという見通しにも使われます。

二つ目は予測ですが、will の予測とは根拠が違います。It’s going to snow again soon. と言うとき、話し手はおそらく今まさに厚い雲を見ています。Look out! He’s going to break that glass. も、目の前の様子が根拠です。今ある証拠から先を読む、という形になります。

三つ目は命令や義務です。親が子どもに You’re going to pick up all of those toys right now.(今すぐおもちゃを全部片づけなさい)と言うような場面で、有無を言わせない調子になります。なお、くだけた話し言葉では going to が gonna と縮まり、歌詞などでも綴りどおりに書かれます。

未来形の will と be going to の使い分け

二つの違いは「何を根拠にしているか」です。will は動かしがたい事実として述べるとき、be going to は自分の決断や目の前の証拠を前面に出したいときに選ばれます。

観点 will be going to
予測の根拠 確かなこととして述べる 今ある証拠から読む
決断の時点 話している今、その場で決めた 話す前にすでに決まっていた
文体 改まった場面でも使える くだけた文体でよく出る
例 I know the ‘B’ road will be quicker. We’re going to take the ‘B’ road.

表の最後の例は、道に迷って遅れている場面のものです。We’re going to take the ‘B’ road. は「B の道を行くことにする」という決断の表明で、I know the ‘B’ road will be quicker at this time of day. は「この時間なら B のほうが速い」という事実の陳述になります。同じ状況でも、話し手が何を伝えたいかで形が入れ替わります。

日本語に訳すとどちらも「〜するつもりだ」「〜するだろう」になってしまうため、訳から入ると差が消えます。決めたのはいつか、根拠は目の前にあるか、という二点で選ぶほうが確実です。

現在進行形で未来を表す言い方

現在進行形は、すでに手配が済んでいる予定を表せます。日程を押さえ、相手と話がついている段階の予定に向いた形です。

We’re moving to Cambridge in July.(七月にケンブリッジへ引っ越します)が典型です。引っ越し先が決まり、手続きが動いている状況を指します。Aren’t you playing tennis on Saturday? のように、相手の予定を確かめる問いにも使われます。

be going to との違いは、決まり具合の段階です。be going to は「そうするつもりだ」という意図の段階でも使えますが、現在進行形は約束や予約まで済んでいる場面に寄ります。in July や on Saturday のような、いつなのかを示す語がそえられることが多いのも特徴です。

現在形で未来を表す言い方

現在形も未来を表せます。使えるのは、事実として確定していることや、時刻表・日程表で決まっていることに限られます。

The train arrives at 20.12.(その列車は20時12分に着きます)や、What time does their flight to Seoul leave?(ソウル行きの便は何時発ですか)が例です。個人の意思とは無関係に、外側の予定表がそう決めている事柄を述べています。

Her birthday falls on a Friday next year.(来年の彼女の誕生日は金曜にあたる)のように、暦から機械的に決まる事実にも使えます。逆に、自分の気持ち次第で変わりうることを現在形で言うと不自然になります。動かしようがないかどうかが分かれ目です。

未来を表す四つの言い方の使い分け一覧

ここまでの四つを、決まり具合の順に並べると選びやすくなります。左へ行くほど個人の意思の色が薄く、右へ行くほどその場の判断に近づきます。

言い方 向いている場面 例
現在形 時刻表・日程で確定していること The train arrives at 20.12.
現在進行形 手配や約束が済んでいる予定 We’re moving to Cambridge in July.
be going to すでに決めている意図/目の前の証拠からの予測 It’s going to snow again soon.
will 事実としての予測/その場で決めたこと・申し出 I’ll open the door for you.

どれか一つが正解で他が誤り、という関係ではありません。同じ出来事でも、話し手がどの角度から見ているかで四つとも使える場面があります。迷ったときは「これは誰が決めたことか」を考えると、選ぶ形が絞れます。

未来を表す shall はいつ使うのか

shall も未来を表せますが、使えるのは主語が I と we のときだけで、will より改まった響きになります。

We shall never forget the holiday we had in Vietnam.(ベトナムでの休暇を忘れることはないでしょう)のように、格式のある言い回しで現れます。同じ内容を will で言っても意味は変わらず、選択の理由は文体の重さです。

一方で Shall I …? / Shall we …? という疑問文は、未来のことを尋ねているというより提案です。It’s getting late. Shall we go home?(遅くなってきた、そろそろ帰りませんか)や Shall I invite Louisa and Jill to the party? が例で、これは今日でもよく使われます。

未来形の will と shall の語源

will はもともと「望む、〜したいと思う」という意味の動詞でした。古英語の willan / wyllan(望む、進んでそうする、まさに〜しようとしている)にさかのぼり、過去形は wolde でした。

未来の助動詞としての使い方は古英語の時代にすでに育ちはじめていたと説明されています。名詞の will(意志、遺言)も同じ語から出ており、いまも「意志」という芯が残っています。’ll という短縮形が現れたのは16世紀ごろで、アポストロフィを使う書き方は17世紀からです。

shall の出発点は正反対です。古英語の sceal は「〜を負っている、〜しなければならない」という意味で、ゲルマン語では「負う、義務がある」を表す語群に属していました。ドイツ語の Schuld(負債、罪)と同じ根です。義務の意味から未来の意味へ広がったのは中英語の時代とされています。

この出自の違いが、意図を含む will と、義務や必然を含む shall という語感の差につながっています。なお future という語自体は14世紀後半の英語に入り、ラテン語 futurus(これからそうなる)に由来します。これは動詞 esse(〜である)の未来分詞で、文法用語として時制を指す使い方は1520年代からです。

未来形についてよくある質問

Q. 英語に未来形という時制はありますか

過去形のように動詞そのものが変化する形はありません。未来は will や be going to といった助動詞、あるいは現在形・現在進行形を使って表します。日本語の「未来形」は、それらをまとめた呼び名として使われています。

Q. will と be going to は言い換えられますか

場面によります。事実として述べる予測なら will、目の前の証拠から読む予測やすでに決めていた意図なら be going to が自然です。その場で決めた申し出は will にしか置き換えられません。

Q. 予定を伝えるとき、現在進行形と be going to のどちらを使いますか

約束や予約まで済んでいるなら現在進行形、まだ自分の意図の段階なら be going to が向きます。相手がいて日時が固まっている話ほど、現在進行形が選ばれやすくなります。

Q. gonna は書いても大丈夫ですか

くだけた場面に限られます。going to の話し言葉での発音を綴りに写した形で、会話や歌詞では広く使われますが、改まった文章や試験の答案では going to と書くほうが無難です。

未来形のまとめ

英語の未来は、動詞の語形変化ではなく四つの言い方で表されます。will は助動詞なのでうしろは原形、否定は won’t、疑問は will を前に出すだけです。will が担うのは事実としての予測と、その場で決めた判断や申し出でした。

be going to は、すでに決めている意図と、目の前の証拠から読む予測を表します。手配が済んだ予定は現在進行形、時刻表で確定していることは現在形が受け持ちます。語源をたどると will は「望む」、shall は「負う」から来ており、その差が今の語感にもそのまま残っています。

未来形の出典

未来を表す各形の作り方と用法、および will・shall・future の語源は以下の英英辞典・英文法解説・語源辞典で確認しました。

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