感嘆文とは、驚きや強い感情を表す文のことです。英語では What または How で文を始め、うしろに「主語+動詞」を続けて作ります。
この記事では、感嘆文の What と How をどう使い分けるのか、語順はどう組み立てるのか、そして実際の英語でよく省略される部分はどこかを順に整理します。日本語の「なんて〜だろう」にあたる言い方ですが、英語では名詞が続くか形容詞が続くかで先頭の語が変わる点が最大の分かれ目になります。
感嘆文とは何か(結論)
感嘆文とは、驚き・衝撃・強い感情を伝えるための文です。英語では exclamative(感嘆節)と呼ばれ、主節の四つの型のうちの一つに数えられます。
英語の主節は、事実を述べる平叙文、たずねる疑問文、行動を促す命令文、そして感情を表す感嘆文の四つに分かれます。感嘆文は情報を伝えることが目的ではなく、話し手が受けた印象の大きさを伝えることが目的です。
書きことばでは、文末に感嘆符を置くのが決まりです。話しことばでは、声の高さと強さで同じ役割を果たします。文字にしたときの記号と、口に出したときの抑揚が対応している型だと考えると分かりやすくなります。
感嘆文の What と How の使い分け
使い分けの基準は一つだけです。うしろに名詞のかたまりが続くなら What、形容詞か副詞が続くなら How を使います。
What a beautiful day!(なんて素晴らしい日だろう)は、day という名詞が中心にあるので What です。How beautiful!(なんて美しいのだろう)は、beautiful という形容詞だけなので How になります。日本語訳ではどちらも「なんて〜」となるため、訳から逆算しようとすると必ず迷います。
迷ったときは、感嘆の中心にある語を一語だけ取り出してみるのが確実です。それが名詞なら What、形容詞か副詞なら How。この判定だけで、ほぼすべての感嘆文を正しく組み立てられます。
What で始める感嘆文の語順
What の感嘆文は「What +名詞のかたまり+主語+動詞」の順に並べます。名詞のかたまりの中では、形容詞が名詞の前に入ります。
What a beautiful day it is! を分解すると、What + a beautiful day + it + is という並びです。ここで重要なのは、疑問文とは違って主語と動詞をひっくり返さない点です。is it ではなく it is のまま置きます。
名詞が数えられない語や複数形のときは、a も an も付きません。What bad luck they had!(なんて不運だったのだろう)では luck が数えられない名詞なので冠詞がありません。What kind people they are!(なんて親切な人たちなのだろう)も、people が複数なので同じです。
さらに文末に付加疑問を足す形もあります。What bad luck they had, didn’t they! のように、確認の形を重ねることで感情の共有を求める言い方になります。
How で始める感嘆文の語順
How の感嘆文は「How +形容詞または副詞+主語+動詞」の順です。こちらも主語と動詞は入れ替えません。
How wonderful it is to see you!(お会いできてなんとうれしいことでしょう)は、How + wonderful + it + is という並びです。How beautifully she sang!(なんて美しく歌ったのだろう)では、beautifully という副詞が How の直後に来ています。副詞が使えるのは How だけで、What のうしろに副詞は置けません。
くだけた言い方では、How +形容詞+動詞+主語という、疑問文と同じ並びも使われます。How crazy is that!(なんてめちゃくちゃな話だ)のような形で、アメリカ英語でとくによく見られます。学校で習う語順とは逆ですが、実際の会話や字幕では頻繁に出てきます。
感嘆文で省略できる部分
感嘆文では、末尾の「主語+動詞」を落とすことができます。実際の会話では、省略した短い形のほうが多く使われます。
What a beautiful day it is! から it is を落とすと What a beautiful day! になります。意味も伝わり方もほとんど変わりません。How wonderful it is! も How wonderful! だけで通じます。How sweet!、How lovely!、How amazing! のように、How +形容詞の二語で終わる形は日常表現として定着しています。
省略できるのは、何について言っているかが場面から明らかだからです。目の前の空を見上げて What a beautiful day! と言えば、it is が無くても誰も困りません。逆に、文脈が無い書きことばでは主語と動詞を残したほうが親切になります。
試験では省略しない完全な形が問われることが多く、会話では省略した形が主流です。どちらかが正しいのではなく、場面によって長さが変わると理解しておくのが実際に近い見方です。
感嘆文で a と an を付けるかどうか
What の感嘆文で冠詞を付けるかどうかは、うしろの名詞が数えられるかどうかで決まります。感嘆文だから特別、という規則はありません。
| 名詞の種類 | 冠詞 | 例 |
|---|---|---|
| 数えられる名詞の単数 | a / an を付ける | What a nice idea! |
| 数えられる名詞の複数 | 付けない | What nice ideas! |
| 数えられない名詞 | 付けない | What nice weather! |
| How の感嘆文 | そもそも名詞が無い | How nice! |
冠詞の位置にも決まりがあります。a は形容詞の前に置き、What a beautiful day の順になります。What beautiful a day とは言いません。ふだんの名詞のかたまりの並びがそのまま持ち込まれていると考えれば、覚えることは増えません。
感嘆文と so・such の関係
感嘆文の What と How は、平叙文の such と so にきれいに対応しています。この対応を押さえると使い分けが一段と安定します。
such は名詞のかたまりの前に置く語で、so は形容詞や副詞の前に置く語です。She is such a great cook.(彼女はとても料理が上手だ)は名詞 cook が中心なので such、You’re so kind.(あなたはとても親切だ)は形容詞 kind なので so になります。
この関係をそのまま置き換えると、such の位置に立つのが What、so の位置に立つのが How です。so kind → How kind!、such a kind person → What a kind person! という具合に、判定の基準が完全に一致します。so much、so many、so few のように数量を表す語に付くのは so だけで、such は使えません。
疑問文の語順で作る感嘆文
What も How も使わず、疑問文と同じ語順のまま感嘆文にする形があります。助動詞を文頭に置き、文末に感嘆符を打つ形です。
Wasn’t she great!(彼女は本当に素晴らしかった)、Didn’t he sing well!(彼は本当に上手に歌った)のような形です。見た目は否定疑問文ですが、たずねているのではなく、同意を求めながら感嘆しています。
Have I got news for you!(とんでもない知らせがあるんだ)のように、肯定の疑問形をそのまま使う言い方もあります。これは I’ve got news for you. と言うより強い調子になります。書きことばで見分けるときは文末の記号が手がかりになり、疑問符なら質問、感嘆符なら感嘆です。
感嘆文と平叙文・疑問文・命令文の違い
四つの型は、話し手が何をしようとしているかで分かれます。感嘆文はそのうち「感情を表す」ための型です。
| 文の型 | 働き | 語順の特徴 | 例 |
|---|---|---|---|
| 平叙文 | 事実を述べる | 主語+動詞 | It is a beautiful day. |
| 疑問文 | たずねる | 助動詞+主語+動詞 | Is it a beautiful day? |
| 命令文 | 行動を促す | 動詞の原形から始める | Enjoy the beautiful day. |
| 感嘆文 | 感情を表す | What / How から始める | What a beautiful day it is! |
表で並べると、感嘆文だけが文頭に What か How という決まった語を置いていることが分かります。そして疑問文とは違い、主語と動詞の順序を入れ替えません。この二点が感嘆文の見分け方になります。
感嘆文の記号と英語 exclamation の語源
感嘆文を英語では exclamatory sentence、感嘆そのものは exclamation と呼びます。この語はラテン語の「叫ぶ」にさかのぼります。
名詞の exclamation は14世紀後半の英語に現れました。ラテン語の exclamatio を経て、exclamare(大声で叫ぶ)に由来します。exclamare は ex-(外へ)と clamare(叫ぶ、呼ぶ)が結び付いた語で、声を外へ出すという成り立ちがそのまま残っています。動詞の exclaim が英語に現れるのは1560年代です。
感嘆符そのものにも歴史があります。exclamation point という呼び名は1824年、exclamation mark は1926年の記録で、それ以前は note of exclamation と呼ばれていました。記号自体は14世紀末ごろのイタリアの書き手にさかのぼるとされ、喜びや勝利を表すラテン語の io を、i を o の上に重ねて書いた形だと言われています。
感嘆文のよくある間違い
つまずく箇所は三つに集中します。What と How の取り違え、語順の逆転、そして冠詞です。
一つ目は、名詞があるのに How を使ってしまう間違いです。How a beautiful day! とは言えません。名詞 day が中心にあるので What a beautiful day! が正しい形です。
二つ目は、疑問文と同じように主語と動詞をひっくり返してしまう間違いです。What a beautiful day is it! は疑問文の語順で、感嘆文としては成立しません。it is の順のまま置きます。
三つ目は、冠詞の位置です。What beautiful a day! のように a を形容詞のうしろへ回してしまう例が見られますが、a は形容詞の前に置きます。また複数形や数えられない名詞には冠詞そのものが不要で、What nice weather! に a は入りません。
感嘆文についてよくある質問
感嘆の中心にある語で決めます。名詞なら What、形容詞または副詞なら How です。日本語訳はどちらも「なんて〜」になるため、訳ではなく品詞で判断してください。
省略できます。会話では What a beautiful day! や How lovely! のように短い形のほうが一般的です。ただし文脈のない書きことばでは、主語と動詞を残したほうが伝わりやすくなります。
違います。疑問文は助動詞を主語の前に出しますが、感嘆文は「主語+動詞」の順のままです。ただし、くだけた言い方や Wasn’t she great! のような形では、疑問文と同じ並びを使うこともあります。
あります。such は名詞のかたまりに付き、so は形容詞や副詞に付きます。この対応がそのまま What と How の使い分けに重なるため、片方を覚えればもう片方も判断できます。
感嘆文のまとめ
感嘆文とは、驚きや強い感情を表す文の型です。うしろに名詞のかたまりが続くなら What、形容詞か副詞が続くなら How で始めます。語順は「What または How +中心の語+主語+動詞」で、疑問文と違って主語と動詞は入れ替えません。
末尾の「主語+動詞」は省略でき、会話では省いた短い形が主流です。冠詞は名詞が数えられる単数のときだけ付き、複数形や数えられない名詞には付きません。判断に迷ったら、平叙文の such と so の使い分けに置き換えて考えると、そのまま答えが出ます。
感嘆文の出典
感嘆文の語順・省略・冠詞の扱い、such と so の対応、および exclamation の語義と語源は以下の英英辞典・文法解説・語源辞典で確認しました。

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