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形容詞とは?意味と見分け方|形容動詞・連体詞との違い、英語 adjective まで

「形容詞」は小学校で習う言葉です。ところが大人になってから英語をやり直すと、ここで必ずつまずきます。日本語の形容詞と英語の形容詞は、名前は同じでも中身がかなり違うからです。

この記事では、まず形容詞とは何かをはっきりさせ、そのうえで日本語と英語で何がどう違うのかを並べて見ていきます。形容動詞との区別、連体詞との区別、そして英語の adjective の並べ方まで、一度で整理します。

目次

形容詞とは何か

形容詞とは、ものごとの様子や性質を表し、名詞を説明する働きを持つ語です。「赤い花」の「赤い」、「高い山」の「高い」。花や山という名詞が、どんな花か、どんな山かを、形容詞が絞り込んでいます。

品詞という分け方の中で、形容詞は「述語にもなれる」という特徴を持ちます。「この花は赤い」と言えば、形容詞だけで文が終わります。ここが日本語の形容詞の一番の個性で、英語との違いもここから生まれます。

日本語の形容詞の見分け方

日本語の形容詞は、言い切りの形が必ず「い」で終わります。赤い、高い、寒い、うれしい、やさしい。この「い」で終わるかどうかが、そのまま判定になります。

そして形容詞は活用します。赤い、赤かった、赤くない、赤ければ。語尾が変わって、時制や否定や条件を表します。名詞は活用しませんから、ここも見分けの手がかりになります。

注意したいのは「きれい」「静か」「元気」といった語です。これらは様子を表しますが、言い切りが「い」ではありません。「きれいだ」「静かだ」と、だ・です を伴います。学校文法ではこれを形容動詞と呼び、形容詞とは別の品詞として扱います。

形容詞と形容動詞の違い

両方とも様子を表すのに、なぜ分けるのか。理由は活用の仕方が違うからです。形容詞は「赤い→赤かった」と語尾そのものが変わりますが、形容動詞は「きれいだ→きれいだった」と、だ の部分が変わります。

名詞にかかるときの形も違います。形容詞は「赤い花」とそのまま付きますが、形容動詞は「きれいな花」と な が必要です。この「な」が出るかどうかで、ほぼ確実に見分けられます。赤な花とは言いませんし、きれい花とも言いません。

日本語教育の場では、形容詞を「い形容詞」、形容動詞を「な形容詞」と呼びます。学校文法より直感的で、外国語として日本語を学ぶ人には分かりやすい呼び方です。

形容詞と連体詞の違い

「大きな箱」の「大きな」は、形容詞ではありません。連体詞という別の品詞です。見分け方は簡単で、連体詞は活用しません。「大きな」は「大きなかった」とは言えませんし、述語にもなれません。「この箱は大きな」は不自然です。

同じ意味に見える「大きい」は形容詞です。「大きかった」と活用でき、「この箱は大きい」と述語になれます。意味が近くても、働きが違えば品詞は別です。ほかに「あらゆる」「いわゆる」「たいした」なども連体詞です。

英語の形容詞(adjective)

英語の形容詞は adjective と呼ばれます。名詞を説明するという役割は日本語と同じですが、決定的な違いが二つあります。

一つ目は、活用しないことです。red は red のままで、過去も否定も表しません。時制を担うのは動詞の be のほうで、The flower was red. のように、was が過去を引き受けます。日本語の「赤かった」が一語で済ませていた仕事を、英語では二語で分担しているわけです。

二つ目は、形容詞だけでは文が終わらないことです。日本語は「この花は赤い」で完結しますが、英語は This flower red. とは言えません。This flower is red. と be動詞が要ります。ここを落とすのが、日本語話者の最も多い間違いです。

英語の形容詞の二つの使い方

英語の形容詞には、名詞の前に置く使い方と、be動詞などの後に置く使い方があります。前者を限定用法、後者を叙述用法と呼びます。a red flower が限定用法、The flower is red. が叙述用法です。

多くの形容詞は両方で使えますが、片方でしか使えないものもあります。たとえば asleep は The baby is asleep. とは言えますが、an asleep baby とは言いません。この場合は a sleeping baby と別の語を使います。逆に main は the main reason とは言えますが、The reason is main. とは言いません。

形容詞を並べる順番

英語で形容詞を複数並べるときには、ゆるやかな順番があります。おおむね、意見・大きさ・古さ・形・色・出身・素材、という流れです。a beautiful small old round red Italian wooden table のような順になります。

この順番は学校で明示的に習わないまま、母語話者は自然に身につけています。逆に並べると不自然に聞こえるので、二つ三つ並べるときは意識しておくと役に立ちます。実際の会話で四つも五つも並べることはまれですが、二つのときの「大きい・古い」より「古い・大きい」が変に響く、という感覚はここから来ています。

比較級と最上級

英語の形容詞には、程度を比べるための形があります。二つを比べるときの比較級と、三つ以上の中で一番を言う最上級です。tall なら taller、tallest。短い語は語尾に er と est を付けます。

音節の長い語は、形を変えずに more と most を前に置きます。beautiful なら more beautiful、most beautiful です。境目はおおよそ二音節あたりで、二音節の語はどちらもありうるため、辞書で確かめるのが確実です。

不規則に変わるものもあります。good は better、best。bad は worse、worst。many と much はどちらも more、most になります。数が少ないので、この四組だけ丸ごと覚えてしまうのが早道です。

日本語には比較級という形がありません。「もっと高い」「いちばん高い」と、副詞を足して表します。だから英語に切り替えるとき、語尾を変えるという発想そのものが抜けやすくなります。

数や量を表す形容詞

many と much、few と little は、どれも「多い・少ない」を表しますが、使い分けがあります。数えられる名詞には many と few、数えられない名詞には much と little を使います。many books、much water という組み合わせです。

さらに、a を付けるかどうかで意味が反転します。a few は「少しはある」という肯定寄り、few は「ほとんどない」という否定寄りです。little も同じで、a little なら少しある、little ならほとんどない。冠詞ひとつで印象が逆になるので、ここは丁寧に扱う価値があります。

例文で確かめる

日本語で見ます。「寒い朝だった」は形容詞の限定用法。「今朝は寒かった」は述語としての使い方で、形容詞そのものが活用しています。「静かな部屋」は形容動詞、「静かだった」も同じく形容動詞の活用です。

英語で見ます。It was a cold morning.(寒い朝だった)。This morning was cold.(今朝は寒かった)。どちらも cold の形は変わらず、was が過去を担っています。この対応関係が見えると、日本語から英語への切り替えがぐっと楽になります。

もう一組。The room is quiet.(部屋は静かだ)と a quiet room(静かな部屋)。日本語では「静かだ」と「静かな」で形が変わりますが、英語は quiet のままです。英語の形容詞は形を変えない、と覚えておけば十分です。

よくある間違い

一番多いのが、be動詞の抜けです。I happy. や He busy. と言ってしまう間違いで、原因は日本語の「私はうれしい」がそのまま形になってしまうことにあります。形容詞は動詞ではない、と押さえるだけで防げます。

二つ目は、形容詞と副詞の取り違えです。He runs quick. ではなく He runs quickly. が正しい形です。動詞を説明するのは副詞の仕事で、形容詞は名詞にしかかかりません。

三つ目は、感情を表す語の -ing と -ed の混同です。I am boring. は「私は退屈な人間だ」という意味になってしまいます。退屈しているなら I am bored. です。-ing は相手にそう感じさせる側、-ed は感じている側、と覚えます。

まとめ

形容詞とは、様子や性質を表して名詞を説明する語です。日本語の形容詞は言い切りが「い」で終わり、活用し、そのまま述語になれます。「な」が必要なものは形容動詞、活用しないものは連体詞と、別の品詞に分かれます。

英語の形容詞は活用せず、単独では述語になれません。be動詞を必ず添える。名詞の前に置くか、be動詞の後ろに置くか。この二点さえ押さえれば、日本語との差でつまずくことはほとんどなくなります。

出典

英語の adjective の定義・用法は以下の英英辞典で確認しました。

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