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ロジックとは?意味は筋道と論理学の両方|reason・rationale との違いと英語 logic の発音

ロジックとは、筋の通った考え方のことであり、同時に「考え方そのものを形式的に調べる学問」のことです。英語の logic をそのままカタカナにした語で、日本語では「論理」「筋道」「理屈」と訳し分けられます。

この記事では、ロジックの意味を英英辞典の語義からたどり、ギリシャ語の logos(言葉、理)までさかのぼる語源、理由を表す reason や根拠を表す rationale との線引き、辞書が示す発音と数え方、ビジネス英語での使われ方、そしてコンピュータの分野で言うロジックまでを整理します。会議でも論文でも設計書でも顔を出す語なので、英語の logic がどこまで背負っているのかを一度そろえておくと、英語で書くときに迷わなくなります。

目次

ロジックとは何か(結論)

ロジックとは、ある結論にたどり着くまでの考え方の筋道のことです。結論そのものではなく、結論へ至る道のほうを指す語なので、「その結論に納得できるかどうか」ではなく「その道すじが通っているかどうか」を問うときに使います。

Cambridge Dictionary は logic の第一の語義を、ある特定の考え方、とくに筋が通っていて良い判断に基づいた考え方、と定義しています。レベルは C1 です。彼の主張の背後にある筋道が私には見えない、という例文が添えられています。

第二の語義は学問のほうです。考えを調べたり考えたりするための、形式的で科学的な方法、と定義され、形式論理についての論文、という例が添えられています。日本語の「論理学」に当たるのがこちらです。

Oxford Learner’s Dictionaries はさらに細かく四つに分けています。①何かを考えたり説明したりする筋道、②何かをするための筋の通った理由、③哲学の分野で、形式的な方法を使って何かの理由を考えたり説明したりする学問、④コンピュータの分野で、機器に特定の仕事をさせるために用意される仕組みや原則のまとまり、です。

ロジックの語源はギリシャ語 logos(言葉、理)で14世紀半ば

logic が英語に現れたのは14世紀半ばです。Online Etymology Dictionary によれば、当時の綴りは logike で、意味は「考え方の形式を扱う哲学の一分野、正しい推論と誤った推論を見分ける学問」でした。

経路は古フランス語の logique(13世紀)を通り、ラテン語の (ars) logica、そしてギリシャ語の (he) logike (techne)、つまり「推論の技」へさかのぼります。logike は logikos(話すことや推論することに関わる)の女性形です。

その大もとが logos です。同辞典は logos を、ギリシャ語の「語、話、言明、談話」であり、同時に「計算、勘定」でもあり、さらに「理性、判断、理解」でもある語だとしています。印欧祖語の語根 *leg-(集める)にさかのぼり、そこから「語を選び出す」という感覚で「話す」の意味が派生した、と説明されています。

Oxford Learner’s Dictionaries の語源欄も同じ線です。後期中英語で、古フランス語 logique と後期ラテン語 logica を経て、ギリシャ語の logikē (tekhnē)、つまり「理性の(技)」から来ており、その logos は「語、理性」だ、としています。

ロジックと reason(理由)の違い

日本語ではどちらも「理屈」「理由」と訳せてしまう2語です。英語の辞書で並べると、reason が「なぜそうなったか」という原因や説明、logic が「どういう筋道でそこへ至るか」という道すじだと分かります。

Cambridge Dictionary は reason の第一の語義を、ある出来事や状況の原因、あるいは言い訳や説明になるもの、と定義しています。レベルは A2 で、logic の C1 とはかなり離れた、やさしい語です。

語 辞書の定義 レベル(Cambridge)
logic ある特定の考え方、とくに筋が通っていて良い判断に基づいたもの C1
reason ある出来事や状況の原因、あるいは言い訳や説明になるもの A2

語源に至ってはまったく別系統です。Online Etymology Dictionary によれば reason は1200年ごろの resoun で、ラテン語 rationem(勘定、理解、動機、原因)から来ています。そのもとは reri(数える、考える)の過去分詞 ratus です。数えることが芯にあります。

対する logic の芯は、先に見たとおりギリシャ語の logos、つまり「言葉」です。数えるラテン語系の reason と、語るギリシャ語系の logic。同じ「理屈」でも、出どころの絵がまるで違います。

ロジックと rationale(根拠)の違い

rationale は、提案書やプレゼンで「その判断の根拠」を示すときに出てくる語です。Oxford Learner’s Dictionaries は類語として reason を挙げており、logic とは立ち位置が違います。

Cambridge Dictionary は rationale を formal の印つきで載せ、ある一連の信念や行動を引き起こす理由や意図、と定義しています。これらの制限の根拠が分からない、彼は自分の仕事の背後にある科学的な根拠を説明しようとした、という2つの例文が並びます。

語 語源 指しているもの
logic ギリシャ語 logos(語、理性) 結論へ至る考え方の筋道
rationale ラテン語 rationalis(理性を備えた)/ratio(勘定、理性) その判断について示される根拠の一式

Cambridge Business English Dictionary はさらに絞っていて、[C, usually singular] の印つきで、ある決定や行動などを説明するために示される理由のまとまり、と定義しています。株主に対して入札の根拠を説明した、という例文です。

Oxford Learner’s Dictionaries は、rationale (behind/for/of something) の形を示し、ある決定・行動方針・信念などを説明する原則や理由、と定義しています。この新しい試験の背後にある根拠は何か、という例文が添えられています。

語源も rationale を reason の側に寄せています。同辞典によれば、17世紀半ばの近代ラテン語で、ラテン語 rationalis(理性を備えた)の中性形を名詞として使ったものであり、その ratio は「勘定、理性」です。reason と同じラテン語の系統です。

使い分けの目安は、示して説明するものが rationale、頭の中の道すじが logic、ということになります。「この案の根拠を説明する」なら explain the rationale、「この案は筋が通っている」なら there is logic in this plan です。

ロジックの発音は /ˈlɒdʒɪk/ で第1音節にアクセント

logic は第1音節の lo を強く読みます。カタカナの「ロジック」はアクセントの位置という点では素直な写し取りです。

辞書 イギリス発音 アメリカ発音
Cambridge Dictionary /ˈlɒdʒ.ɪk/ /ˈlɑː.dʒɪk/
Cambridge Academic Content Dictionary(米語) ― /ˈlɑdʒ·ɪk/
Oxford Learner’s Dictionaries /ˈlɒdʒɪk/ /ˈlɑːdʒɪk/

分かれるのは第1音節の母音です。イギリス英語は /ɒ/、アメリカ英語は /ɑː/ で、後者のほうが口が大きく開いた長めの音になります。カタカナの「ロ」より奥で鳴る音だと思っておくと近づきます。

もうひとつ気をつけたいのが、Cambridge Dictionary とアメリカ英語で音節の切り方が違って示されている点です。イギリス発音は /ˈlɒdʒ.ɪk/ と g の音を前の音節に付けて示され、アメリカ発音は /ˈlɑː.dʒɪk/ と後ろの音節に付けて示されています。

ロジックの英語 logic は数えない名詞

Cambridge Dictionary は logic に [U]、つまり不可算の印を付けています。Oxford Learner’s Dictionaries も四つの語義のうち三つを [uncountable] としています。基本は数えない語です。

そのため、いくつも筋道があるからといって logics と気軽に複数形にすると落ち着きません。量や質を言うなら、sound commercial logic(しっかりした商業上の筋道)、the same logic(同じ筋道)、faulty logic(欠陥のある筋道)のように形容詞で支えます。

Oxford Learner’s Dictionaries のコロケーション欄は、形容詞として compelling、impeccable、inexorable を挙げています。哲学の語義の欄には formal、mathematical、deductive が別に並んでいます。

例外もあります。同辞典は「何かをするための筋の通った理由」という第二の語義に [uncountable, singular] の印を付けており、a certain logic(ある種の筋の通り方)、a simple logic to it(それなりの単純な筋)という冠詞つきの形を例文で示しています。

レベルの印も出ています。Oxford Learner’s Dictionaries は logic に OPAL W を付けており、学術的な書き言葉の頻出語リストに入っています。コンピュータの語義には Topics Computers c2 が添えられています。

ビジネスのロジックは「筋の通ったやり方」

Cambridge Business English Dictionary は logic を、筋の通った考え方と、良い決定を下すためのやり方、と定義しています。日本語で「この案にはロジックがある」と言うときの感覚に、いちばん近い語義です。

同辞典は business logic、economic logic、commercial logic という三つの並びを挙げています。どの分野の筋道かを前に置く形です。

型 意味 出どころ
the logic of sth 〜という筋道 Cambridge ビジネス英語
there is logic in/to sth 〜には筋が通っている Cambridge ビジネス英語
business/economic/commercial logic 事業上/経済上/商業上の筋道 Cambridge ビジネス英語
logic behind sth 〜の背後にある筋道 Cambridge・Oxford

例文もそのまま使えます。顧客が私たちのやっていることを支持してくれるのは、再生可能な資源を使うことの筋道が見えているからだ、という文です。二つの事業を一つにまとめることには明らかな筋が通っている、という例文も there is clear logic in ~ の形で載っています。

Oxford Learner’s Dictionaries のビジネス寄りの例文も似た形です。しっかりした商業上の筋道に基づいた戦略、という並びと、提案を一つのパッケージにまとめたことにはたしかに筋があった、という文が挙がっています。

ITのロジックは「はい・いいえで進む処理」

Cambridge Business English Dictionary は IT の語義も立てています。programming logic とも呼ばれ、比較や照合のようにコンピュータが行う動作のうち、複雑な数学ではなく単純なはい・いいえの選択を伴うもの、という定義です。

添えられた例文は、ロジックがコンピュータのコードの実行のされ方を制御する、という文です。日本語で「処理ロジック」「業務ロジック」と言うときの使い方と、ほぼそのまま重なります。

Oxford Learner’s Dictionaries も computing の語義を別に立てていて、コンピュータや電子機器に特定の仕事をさせるために用意される、仕組みや原則のまとまり、と定義しています。トピック欄は Computers、レベルは C2 です。

この語義も、もとをたどれば同じ「筋道」です。人が結論へ至る道すじを logic と呼ぶのと同じ言い方で、機械が答えへ至る道すじも logic と呼んでいる、というだけの話になります。

ロジックを使った英語のコロケーションと例文

まずは定番の型です。I fail to see the logic behind his argument.(彼の主張の背後にある筋道が私には見えない)。Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries の両方に載っている文で、logic behind ~ がそのまま使えます。

前置詞は三つあります。Oxford Learner’s Dictionaries のコロケーション欄は logic behind、logic in、logic of を並べています。背後にある筋道なら behind、どこに筋があるかなら in、何についての筋かなら of です。

動詞との組み合わせも決まっています。同辞典は accept、follow、see を挙げています。あなたの言っていることの筋道が追えない、という I can’t follow the logic of what you are saying. がそのまま型になります。

間違いの一つ目は、複数形にしてしまうことです。Cambridge Dictionary は [U] の印を付けているので、いくつも筋道があるように見えても logic のままにします。数えたくなったら形容詞で支えます。

二つ目は、「理由」を全部 logic で言おうとすることです。なぜそうなったかという原因や説明なら reason、示して説明する根拠なら rationale のほうが辞書の定義に合います。

三つ目は、日本語の「ロジカルに話す」をそのまま logically と副詞にして済ませることです。辞書の logical は「理性に基づいた、論理の原則にしたがった」なので、話し方の型を言いたいなら a clear structure などに置き換えたほうが意味が届きます。

ロジックについてよくある質問

Q. ロジックと reason はどう違いますか

reason は原因や説明、logic はそこへ至る考え方の筋道です。Cambridge Dictionary は reason を「ある出来事や状況の原因、あるいは言い訳や説明になるもの」(A2)、logic を「ある特定の考え方、とくに筋が通っていて良い判断に基づいたもの」(C1)と定義しています。語源も、reason はラテン語 ratio(勘定)、logic はギリシャ語 logos(語、理性)で別系統です。

Q. logic は複数形にできますか

基本は数えません。Cambridge Dictionary は [U] の印を付けています。ただし Oxford Learner’s Dictionaries は「何かをするための筋の通った理由」という語義に [uncountable, singular] を付けており、a certain logic、a simple logic to it のような冠詞つきの形を例文で示しています。

Q. ITで言うロジックも同じ単語ですか

同じ単語です。Cambridge Business English Dictionary は IT の語義を立て、programming logic とも呼ばれるとしたうえで、複雑な数学ではなく単純なはい・いいえの選択を伴う動作だと定義しています。Oxford Learner’s Dictionaries も computing の語義を別に立て、レベルを C2 としています。

Q. ロジックの語源はいつまでさかのぼれますか

英語での初出は14世紀半ばです。Online Etymology Dictionary は当時の綴りを logike とし、意味を「考え方の形式を扱う哲学の一分野、正しい推論と誤った推論を見分ける学問」としています。古フランス語 logique、ラテン語 logica を経て、ギリシャ語の logikē(推論の技)、さらに logos(語、理性、判断)にさかのぼります。

ロジックのまとめ

ロジックとは、結論へ至る考え方の筋道であり、その筋道を形式的に調べる学問でもあります。語源はギリシャ語の logos(語、理性、判断)で、英語には14世紀半ばに哲学の分野の語として入りました。1600年ごろに「論理的な論証」の意味が加わっています。

英語の logic は基本的に数えない名詞なので、量や質を言うときは sound、faulty、compelling などの形容詞で支えます。前置詞は behind、in、of の三つで、logic behind ~ が定番の型です。

近い語との差は語源に出ています。数えるラテン語 ratio から出たのが reason と rationale、語るギリシャ語 logos から出たのが logic です。原因を言うなら reason、示す根拠なら rationale、道すじそのものなら logic と割り振ると、英語のまま意味が届きます。

ロジックの出典

logic の定義・語法・発音・語源は、以下の英英辞典と語源辞典で確認しました。

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