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助動詞とは?意味と種類一覧|can・must の使い分け、否定文と疑問文の作り方

助動詞は、動詞だけでは表せない「気持ち」や「見込み」を足すための語です。can、will、must などがそれにあたり、英語では auxiliary verb、とくに意味を足す種類は modal verb と呼ばれます。

この記事では、助動詞とは何かという定義から始めて、形の決まり、種類ごとの意味、否定文と疑問文の作り方、日本語との対応まで順に整理します。

目次

助動詞とは何か(結論)

助動詞とは、動詞の前に置いて、その動作に「できる」「するつもりだ」「にちがいない」といった話し手の判断や見込みを足す語のことです。can、will、may、must、should などが代表です。

助動詞は単独では使えません。かならず後ろに動詞が必要で、助動詞と動詞の二つでひとつの述語をつくります。I can swim. の can は swim があってはじめて働きます。

日本語の「〜できる」「〜だろう」「〜しなければならない」にあたる部分を、英語では動詞の前にひとつの単語として置く、と考えると位置関係がつかみやすくなります。

助動詞の三つの決まり(形)

助動詞の形には例外の少ない決まりが三つあります。この三つを守るだけで、助動詞まわりの文法ミスは大きく減ります。

一つ目は、助動詞の後ろは必ず動詞の原形だという決まりです。He can swims. や She will to go. は誤りで、正しくは He can swim. と She will go. になります。

二つ目は、主語が三人称単数でも助動詞に s を付けないという決まりです。He cans や She wills という形は存在しません。三単現の s は助動詞のない文だけの話です。

三つ目は、助動詞を二つ並べないという決まりです。will can とは言えず、同じ意味を出したいときは will be able to のように言い換えます。

助動詞の種類と意味の一覧

助動詞は数が多くありません。よく使うものは十個ほどで、それぞれが「可能」「意志」「許可」「義務」「推量」のどれかを担当しています。

助動詞 中心の意味 例文
can できる/〜してもよい I can drive.
could できた/控えめな依頼 Could you help me?
will 〜するつもりだ/〜だろう I will call you.
would 〜だろう/丁寧な申し出 Would you like tea?
may 〜してもよい/かもしれない You may go home.
might ひょっとすると〜かもしれない It might rain.
must 〜しなければならない/にちがいない You must wait here.
should 〜したほうがよい You should rest.
shall 〜しましょうか Shall we start?

同じ助動詞が二つ以上の意味を持つ点に注意します。must は義務の「しなければならない」と、推量の「にちがいない」の両方を担当します。どちらかは文脈で決まります。

助動詞の否定文と疑問文

助動詞が入っている文では、do や does を使いません。否定は助動詞の直後に not を置き、疑問文は助動詞を主語の前に出すだけで完成します。

否定の例は He cannot come.、She will not agree.、You should not worry. です。短縮形は can’t、won’t、shouldn’t、mustn’t となります。can の否定だけは cannot と一語で書くのが標準です。

疑問文の例は Can you swim?、Will he come?、Should I wait? です。Do you can swim? は誤りで、助動詞がある時点で do は不要になります。

助動詞 can と be able to の違い

can と be able to はどちらも「できる」ですが、置き換えが常にできるわけではありません。使い分けの軸は、時制と、他の助動詞と並べたいかどうかです。

場面 can be able to
現在の能力 I can swim.(自然) I am able to swim.(かたい)
未来 使えない I will be able to swim.
完了形と一緒に 使えない I have been able to swim.
過去の一回の成功 不自然 I was able to catch the train.

過去について言うとき、could は「昔からずっとできた」という能力を表します。ある一回の場面でうまくいったことは was able to や managed to で表すのが自然です。

助動詞 must と have to の違い

must と have to はどちらも義務を表しますが、否定にしたとたん意味が正反対になります。ここは間違いが多いところです。

must not は禁止で、「してはいけない」です。You must not touch it. は触るなという意味になります。一方 don’t have to は不要で、「しなくてよい」です。You don’t have to touch it. は触らなくてよいという意味です。

肯定でも色合いが違います。must は話し手自身がそう思っている場合に、have to は規則や外の事情でそうなっている場合に使われる傾向があります。過去形が必要なときは must に過去形がないため had to を使います。

助動詞が表す推量の強さ

助動詞は「どのくらい確信しているか」も表します。同じ出来事でも、選ぶ助動詞ひとつで確信度が変わります。

助動詞 確信の度合い 例文
must ほぼ確実 He must be tired.
should そうなるはず He should be home by now.
may 五分五分 He may be tired.
might / could 可能性は低め He might be tired.
can’t ありえない He can’t be tired.

推量の否定で must not を使わない点が重要です。「〜のはずがない」は can’t で表します。must not は禁止の意味に取られます。

助動詞と過去形の関係

could、would、might は形のうえでは can、will、may の過去形ですが、実際には過去を表さない使い方のほうが多くなっています。

Could you open the window? は過去の話ではなく、丁寧な依頼です。距離を取ることで押しつけがましさが減る、という感覚から来ています。would like や might want も同じ発想です。

過去の出来事について推量したいときは、助動詞のあとを have + 過去分詞にします。He must have left.(もう出たにちがいない)、She might have forgotten.(忘れたのかもしれない)という形です。

助動詞を使った例文

能力と許可の例です。She can speak three languages.(彼女は三か国語を話せる)。You may use my computer.(私のパソコンを使ってよい)。

義務と助言の例です。We must submit the report today.(今日中に報告書を出さなければならない)。You should see a doctor.(医者に診てもらったほうがよい)。

推量と依頼の例です。The store might be closed.(店は閉まっているかもしれない)。Would you mind waiting a moment?(少しお待ちいただけますか)。どれも助動詞のあとが原形になっている点を確認してください。

助動詞のよくある間違い

一つ目は、助動詞のあとに to を入れてしまう間違いです。I can to go は誤りで、I can go が正しい形です。to が付くのは have to、ought to、be able to のように、もともと to を含む言い方だけです。

二つ目は、助動詞のある文に do を足す間違いです。Does he can swim? は誤りで、Can he swim? が正しい形です。

三つ目は、否定の意味の取り違えです。You must not go と You don’t have to go はまったく別の意味になります。前者は行くなという禁止、後者は行かなくてよいという許容です。

助動詞の覚え方のコツ

一語ずつ訳語で覚えるより、意味のグループでまとめるほうが定着します。可能は can と be able to、義務は must と have to と should、推量は must から can’t までの強さの線、というまとめ方です。

そのうえで、同じ内容を強さ違いで言い換える練習をすると身につきます。You must rest. を You should rest. や You may want to rest. に置き換えると、丁寧さと圧の差がそのまま体感できます。

形の面では、後ろは原形、s は付けない、二つ並べない、という三点だけを反射で出せるようにしておけば、書くときに迷う場面がほとんどなくなります。

助動詞についてよくある質問

Q. 助動詞と be動詞・do はどう違いますか

be、do、have も助動詞に含まれますが、これらは進行形や完了形、疑問文をつくるための働きが中心で、意味をほとんど足しません。can や must のように意味を足すものは法助動詞(modal verb)と呼び分けます。

Q. 助動詞に過去形はありますか

could、would、might、should は形のうえでの過去形です。ただし実際には丁寧さや控えめさを表す用法が多く、過去の出来事を言うときは had to や was able to を使うほうが確実です。

Q. 助動詞は全部でいくつ覚えればよいですか

日常で使うものは can、could、will、would、may、might、must、should、shall の九個で足ります。ここに have to、be able to、ought to、used to といった準助動詞を足せば、読み書きで困る場面はほとんどありません。

Q. 助動詞 shall は今も使いますか

Shall we や Shall I の形で提案するときには今も普通に使われます。一方で I shall のように単純な未来を表す使い方は、現在の日常会話ではほとんど見かけず、will に置き換わっています。

助動詞のまとめ

助動詞とは、動詞の前に置いて可能・意志・許可・義務・推量といった話し手の判断を足す語です。後ろは必ず原形、三単現の s は付けない、二つ並べない、という三つの決まりで形が決まります。

否定と疑問には do を使わず、助動詞そのものを動かします。must not は禁止、don’t have to は不要というように、否定にしたときの意味の差がとくに間違えやすい部分です。推量の強さは must、should、may、might、can’t の順に弱くなると覚えておけば、選ぶときに迷いません。

助動詞の出典・参考にした辞書

英語の auxiliary verb および modal verb の定義・用法は以下の英英辞典で確認しました。

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