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メソッドとは?意味と語源|方法・技法との違い、methodology との使い分け・発音

「メソッド」は、仕事では手順や方法、開発の現場ではプログラムの部品、演技の話では役の作り方を指します。同じカタカナで、指しているものが場面ごとに変わる語です。

この記事では、メソッドの意味を語源から確かめ、場面ごとの使われ方、似た言葉との違い、発音までを一度に整理します。method と methodology の違いにも触れます。

目次

メソッドとは何か(結論)

メソッドとは、目的に向かって順序立てて進めるやり方のことです。英語の method をそのままカタカナにした語で、思いつきや行き当たりばったりではなく、決まった手順があることを含みます。

日本語の「方法」とほぼ重なりますが、メソッドのほうが「体系だっている」「くり返し使える」という含みが強くなります。ある人が編み出して名前が付いた進め方を「◯◯メソッド」と呼ぶのは、この含みがあるためです。

場面によって指すものが変わるのは、この「決まった手順」という中心の意味が、それぞれの分野で具体化されているからです。開発の現場なら決まった処理のまとまり、演技なら役に入るための決まった進め方。中心は一つで、現れ方が違うだけです。

メソッドの語源

method はギリシャ語の methodos にさかのぼります。meta(〜に沿って・後を追って)と hodos(道)を合わせた語で、もとは「道に沿って進むこと」を表していました。

道をたどるという発想が、そのまま「決まった手順で進む」という意味になりました。日本語の「方法」も方に法と書き、進む向きと決まりを組み合わせた語です。二つの言語が、同じ発想で同じ意味の語を作っている例になります。

同じ hodos から来た語に exodus(出て行く道・脱出)があります。ex(外へ)と hodos(道)で、外へ出る道という成り立ちです。道を表す部分を知っておくと、初めて見る語の見当がつきやすくなります。

ビジネスで使うメソッドの意味

仕事の文脈でのメソッドは、決まった進め方、体系だった手順を指します。「うちのメソッドでは」と言えば、その組織で確立された進め方のことです。個人の工夫ではなく、共有できる形になっていることが前提になります。

英語でも同じで、a method of payment(支払い方法)、production methods(生産方式)、teaching methods(指導法)のように使われます。方式・方法と訳される場面が中心です。

日本語では、名前を付けて商品のように扱う使い方も広まりました。人名や特徴を頭に付けて「◯◯メソッド」と呼ぶ形です。この場合、体系だっているという含みが前面に出て、独自性を示す看板として働いています。

プログラミングで使うメソッドの意味

ソフトウェア開発でのメソッドは、あるものに結びついた処理のまとまりを指します。データと、そのデータに対してできることを一組にして扱う考え方の中で、できることのほうがメソッドにあたります。

日常のたとえで言えば、テレビという物に対して「つける」「消す」「音量を上げる」という操作があります。この操作にあたるものがメソッドです。同じ操作でも、対象が違えば中身が違う、という点も日常の感覚と一致します。

よく似た語に関数がありますが、指す範囲が違います。関数は単独で存在できる処理、メソッドは何かに属している処理です。ただし言語によって呼び分けの厳密さが異なるため、実際の会話では重なって使われることもあります。

演技のメソッドとは

演技の世界でメソッドと言えば、役に深く入り込むための訓練の体系を指します。役の感情を外から作るのではなく、自分の記憶や感覚から引き出すという考え方が中心にあります。

日本語では「メソッド演技」「メソッド俳優」という言い方で知られています。英語でも method acting、method actor と言い、そのまま対応します。ここでのメソッドは、決まった訓練の手順という意味で、もとの語義から外れていません。

なお、この意味で使うときは冠詞が付いて the Method と大文字で書かれることがあります。特定の体系を指しているためで、一般名詞としての method とは表記で区別されます。

メソッドの発音とアクセント

method は最初の音節を強く読みます。カタカナの「メソッド」は平らに読まれがちですが、英語では「メ」に山が来て、後ろは軽く流します。

語 発音記号(米) 強く読む位置 注意点
method /ˈmeθəd/ 一音節目(me) th は舌先を軽く歯に当てる
methodical /məˈθɑːdɪkl/ 二音節目(tho) 強勢の位置が動く
methodology /ˌmeθəˈdɑːlədʒi/ 四音節目(do) 長いので山の位置を固定する

つまずきやすいのは th の音です。カタカナの「ソ」で置き換えるとサ行の音になり、別の語に聞こえることがあります。舌先を軽く上の歯に当てて息を通すと、近い音になります。最後の d も、はっきり「ド」と母音を足さず、軽く止めるだけで足ります。

メソッドと似た言葉の違い

やり方を表す英語はいくつもあり、それぞれ焦点が違います。置き換えると意味がずれるので、違いを並べます。

語 焦点 日本語の目安
method 体系だった手順 方法・方式
way いちばん広い言い方 やり方
technique 身につけた技 技法・テクニック
approach 取り組む姿勢・切り口 アプローチ
procedure 決められた手続き 手順・段取り
manner ふるまい方・様子 仕方・流儀

method と way の差がいちばん分かりやすい入口です。way はどんなやり方にも使える広い語で、method は整った手順があるときに選びます。「私なりのやり方」なら my own way、「確立された方法」なら an established method が自然です。

メソッドとメソドロジーの違い

method と methodology は形が似ていますが、指す階層が違います。method は個々の方法そのもの、methodology はその方法をどう選び組み立てるかという枠組みや、方法についての研究を指します。

たとえば、聞き取りの調査と数値の集計は、それぞれ一つの method です。どの場面でどちらを使うか、なぜそれを選ぶのかを整理した全体の考え方が methodology にあたります。方法の一つ上の層だと考えると位置づけがはっきりします。

実際には、methodology を method の言い換えとして使う場面もあります。ただし論文や設計書のように厳密さが求められる文脈では、この二語は区別されます。書くときは、個々のやり方の話か、選び方の枠組みの話かで選び分けます。

メソッドを使った例文

一般的な使い方の例です。This is the most reliable method.(これが最も確実な方法だ)。We changed our method of payment.(支払い方法を変えた)。method of のあとに何の方法かを置くのが基本の形です。

教える場面の例です。The school uses a new teaching method.(その学校は新しい指導法を使っている)。複数形にして teaching methods とすると、いくつかの手法をまとめて指します。

派生語の例です。He is very methodical.(彼はとても几帳面で手順どおりだ)。methodical は method から作られた形容詞で、順序立てて進めるさまを表します。ほめ言葉としても、融通が利かないという含みでも使われます。

メソッドのよくある間違い

一つ目は、method を「メソード」と書く表記のゆれです。どちらも同じ語ですが、日本語で定着しているのは「メソッド」のほうです。検索や表記をそろえるときは、こちらに寄せると混ざりません。

二つ目は、前置詞の取り違えです。method of doing something が基本の形で、method to do とは言いません。方法の内容を続けるときは of と動名詞を使います。

三つ目は、日本語の「メソッド」を万能の語として英語に持ち込むことです。日本語では気軽にメソッドと言えますが、英語の method は整った手順という含みがあるため、思いつきのやり方に使うと大げさに響きます。その場合は way を選びます。

メソッドについてよくある質問

Q. メソッドとマニュアルの違いは何ですか

メソッドは進め方の考え方そのもの、マニュアルはそれを書き起こした文書です。同じ内容を指していても、メソッドは中身、マニュアルは入れ物という関係になります。

Q. メソッドは数えられる名詞ですか

数えられる名詞です。a method、two methods のように使います。方法の種類が複数あるときは複数形にします。抽象的に方法論全体を指すときは methodology を使うほうが自然です。

Q. メソッドとメソッド演技は同じ語ですか

同じ語です。演技の文脈では特定の訓練体系を指すため the Method と大文字で書かれることがありますが、語そのものは一般名詞の method と同じで、意味の中心も変わりません。

Q. 英語で「私のやり方」と言うときは method ですか

my way のほうが自然です。my method と言うと、手順として整えられたものを持っているという響きになります。個人の好みや癖の話なら way を選びます。

メソッドのまとめ

メソッドとは、目的に向かって順序立てて進めるやり方のことです。ギリシャ語の「道に沿って進む」に由来し、決まった手順があるという含みを今も保っています。

仕事では方式や手順、開発では対象に結びついた処理、演技では役作りの体系を指します。似た語では、way が最も広く、technique は技、approach は切り口、procedure は手続き。整った手順を言いたいときにメソッドを選ぶ、と覚えておけば選び間違えません。

出典

method の定義・語源・発音は以下の英英辞典で確認しました。

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