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アウトソーシングとは?語源は1981年の out-+source|insourcing との違いと英語 outsourcing の発音

アウトソーシングとは、自社の仕事の一部を、お金を払って別の会社にやってもらうことです。英語の outsourcing をそのままカタカナにした語で、日本語では「外部委託」「外注」と訳されます。1981年ごろに生まれた、英語としてはかなり新しい語です。

この記事では、アウトソーシングの意味を英英辞典の語義からたどり、out-+source という作られ方と初出の年、insourcing との対、辞書が示す発音と数え方、動詞 outsource の型、そして business process outsourcing のような複合語までを整理します。カタカナのまま使われることが多い語だからこそ、英語の outsourcing がどこまで届くのかを一度そろえておくと安心です。

目次

アウトソーシングとは何か(結論)

アウトソーシングとは、自社の従業員にやらせる代わりに、外の組織に仕事をさせることです。ポイントは「外の会社を雇う」という一点で、誰がやるかが自社の外に移ることが語の芯になっています。

Cambridge Dictionary は名詞の outsourcing を、会社の仕事の一部を別の会社にやってもらうために支払う過程、と定義しています。品詞欄は [U] です。

例文は、経営陣はアウトソーシングが雇用の喪失を意味しないと保証した、という文です。この語が最初から雇用の話とセットで語られてきたことがよく分かる例です。

Cambridge Business English Dictionary の書き方はもう一段はっきりしています。自社の従業員を使う代わりに、仕事の一部をやらせるために別の組織を雇う状況、という定義です。

Oxford Learner’s Dictionaries は、会社の外にいる人に、その会社のために仕事をしてもらう、あるいは物を供給してもらうよう手配する過程、と定義しています。示されている型は outsourcing (of something) (to somebody) です。

アウトソーシングの語源は out-+source|1981年に生まれた新しい語

Online Etymology Dictionary は動詞の outsource を、外部または国外の供給元から物やサービスを得ること、外部の組織に仕事を委託すること、と定義し、初出を1981年ごろとしています。しかもその初出は outsourcing という -ing 形での用例です。

できかたは単純で、接頭辞の out- と動詞の source をつないだだけの複合語です。out- は古英語から使われている接頭辞で、名詞・形容詞・副詞・動詞に付いて「外へ、外向きに、外側の、前へ、離れて」を表します。

source のほうは、動詞としては1972年からの語です。同辞典は「指定された供給元から得る」と定義しています。つまり動詞の source 自体が、outsource よりわずか9年早いだけの新参者です。

名詞の sourcing は少し先輩で、現代の商業的な用法として「特定の供給元から物や部品を得ること」が1960年からと記されています。日本語で「ソーシング」「調達」と言うときの語感は、ここに由来します。

同辞典は outsource の定義に「とくに仕事や雇用が海外へ出ていくことについて」という但し書きを添えています。生まれたときから、単なる外注ではなく国境をまたぐ話を含んでいた語だということです。

なお過去形・過去分詞は outsourced で、こちらも同辞典に関連形として挙がっています。

アウトソーシングと insourcing の違い

Cambridge Business English Dictionary は outsourcing の項の末尾に「Compare insourcing」と明記しています。対になる語があるということです。

語の作りを見れば方向が分かります。out-(外へ)で外の組織へ出すのが outsourcing、in-(中へ)で自社の中に戻すのが insourcing です。

語 辞書の定義 数え方
outsourcing 自社の従業員を使う代わりに、仕事の一部をやらせるために別の組織を雇う状況 [U](Cambridge)
outsource 会社が仕事の一部を別の会社にやってもらうために支払うこと [I or T](Cambridge)

Cambridge Business English Dictionary は動詞の outsource に also externalize という別の言い方も添えています。外部化する、という直訳に近い語で、同じ内容をより硬い語で言いたいときに使えます。

他言語の訳語を見ると、語の中心がさらにはっきりします。同辞典の翻訳欄には、中国語の外判・外包、スペイン語の subcontratación・tercerización、ポルトガル語の terceirização が並びます。どれも「外に出す」「下請けに出す」「第三者化する」という発想でできた語です。

アウトソーシングの発音は /ˈaʊtˌsɔːsɪŋ/|英米で後ろの母音が割れる

outsourcing は第1音節の out を強く読み、sour の部分に第2強勢が乗ります。イギリス英語とアメリカ英語で違うのは、その sour の母音です。

辞書 イギリス英語 アメリカ英語
Cambridge Dictionary /ˈaʊtˌsɔː.sɪŋ/ /ˈaʊtˌsɑː.sɪŋ/
Cambridge 米語辞典 ― /ˈɑʊtˌsɔr·sɪŋ, -ˌsoʊr·sɪŋ/
Oxford Learner’s Dictionaries /ˈaʊtsɔːsɪŋ/ /ˈaʊtsɔːrsɪŋ/
動詞 outsource(Cambridge) /ˈaʊt.sɔːs/ /ˈaʊt.sɔːrs/

イギリス英語は r を発音せず /sɔː/ と伸ばし、アメリカ英語は r を残して /sɔːr/ になります。Cambridge の米語辞典はさらに /soʊr/ という別の読みも併記しています。

数え方は迷う余地がありません。Cambridge Dictionary も Cambridge Business English Dictionary も Oxford Learner’s Dictionaries も、そろって [U]、つまり不可算としています。outsourcings という複数形は辞書に立っていません。

量を言いたいときは形容詞で支えます。Cambridge Dictionary の例文には increased outsourcing of labour(労働力の外部委託の増加)、offshore outsourcing(海外への外部委託)という形が見えます。

語のレベルも見ておきます。Oxford Learner’s Dictionaries はトピック欄を Business とし、レベルを C2 としています。学習用の語彙リストのかなり上のほうに置かれている語です。

動詞のアウトソーシング|outsource の型と活用

動詞の outsource は自動詞にも他動詞にもなります。Cambridge Dictionary は品詞欄を [I or T] とし、会社がアウトソースするというのは、仕事の一部を別の会社にやってもらうために支払うことだ、と定義しています。

自動詞の例文は、コスト削減のためにもっと安い場所へ委託する会社もある、という文です。目的語を置かずに outsource to ~ だけで成立しています。

他動詞の例文は、組合は大学が学術以外の業務をすべて外部に委託する計画に反対して闘っている、という文です。outsource の後ろに委託される業務が来ます。

形 発音(Oxford)
原形 outsource /ˈaʊtsɔːs/ / /ˈaʊtsɔːrs/
三人称単数 outsources /ˈaʊtsɔːsɪz/ / /ˈaʊtsɔːrsɪz/
過去形・過去分詞 outsourced /ˈaʊtsɔːst/ / /ˈaʊtsɔːrst/
-ing 形 outsourcing /ˈaʊtsɔːsɪŋ/ / /ˈaʊtsɔːrsɪŋ/

Oxford Learner’s Dictionaries は活用を表で示したうえで、目的語になりやすい名詞として job・management・production を挙げています。うちは計算機関連の仕事をすべて外部に委託している、という例文がそのまま使える形です。

Cambridge Business English Dictionary は outsource sth to sth という型も示しています。二つの工場を閉鎖して生産を委託する計画を発表した、という例文です。委託先まで書きたいときは to を続けます。

ビジネス英語のアウトソーシングは「自社の従業員を使わないこと」

Cambridge Business English Dictionary は outsourcing に PRODUCTION・HR・WORKPLACE という三つの分野の印を付けています。生産、人事、職場のどの話でも出てくる語だ、ということです。

定義の中心は「自社の従業員を使う代わりに」という部分です。単に外の会社に物を買うことではなく、本来なら自社の人がやっていた仕事を外に移す、という点が押さえられています。

例文は、電子商取引・グローバル化・アウトソーシングのすべてが製品とサービスの生産と流通を変えつつある、という文です。時代の変化を並べる文脈でよく使われます。

もう一つの例文が、型を示してくれます。現在の業務量を減らす提案には、計画業務の一部を民間部門へ委託することが含まれる見込みだ、という文で、the outsourcing of sth (to sth) という形がはっきり出ています。

Oxford Learner’s Dictionaries の例文も同じ型です。IT 業務を民間の請負業者へ委託すること、という形で、of で何を、to で誰へ、を示します。

動詞のほうの実例も具体的です。Cambridge Business English Dictionary は、最近の組織再編の一環として、ある水道会社が業務の一部を外部委託することを決めた、という文と、外部委託の決定は財務上の理由でなされた、という文を載せています。

アウトソーシングの複合語|BPO・IT・オフショア

outsourcing は単独でも使いますが、前に語を足した複合語がいくつも辞書に立っています。Cambridge Dictionary の「More meanings」欄には六つが並びます。

複合語 日本語で言うと
IT outsourcing 情報システム業務の外部委託
business process outsourcing 業務プロセスの外部委託(BPO)
global outsourcing 世界規模での外部委託
strategic outsourcing 戦略的な外部委託
anti-outsourcing 外部委託に反対する
offshore outsourcing 海外への外部委託

Cambridge Business English Dictionary も strategic outsourcing を関連語として挙げています。日本語でそのまま「BPO」と呼ばれているものは business process outsourcing の頭文字です。

offshore outsourcing は、国外への委託を指す言い方です。Cambridge Dictionary は、海外への外部委託は経済的にも政治的にも大きな論点になった、という例文を載せています。Online Etymology Dictionary が outsource の定義に「とくに仕事や雇用が海外へ出ていくことについて」と添えているのと、ちょうど対応しています。

雇用との緊張は、辞書の例文のあちこちに顔を出します。Cambridge の米語辞典には、外部委託は避けられないかもしれないが、だからといってアメリカの労働者にとって魅力的になるわけではない、という文が載っています。

同辞典にはもう一つ、候補者は労働者階級の論点について、とくに雇用が海外へ委託されていることについて語っている、という例文もあります。英語圏で outsourcing という語を使うときは、この政治的な色が背後にあることを知っておくと、文の温度を読み違えません。

アウトソーシングを使った英語の例文とよくある間違い

まずは名詞の基本の型です。the outsourcing of IT work to private contractors(IT 業務を民間の請負業者へ委託すること)。Oxford Learner’s Dictionaries に載っている形で、of で対象、to で委託先を示します。

契約の話をするときは、They recently signed a five-year outsourcing contract with the company.(その会社と5年の外部委託契約を最近結びました)が使えます。outsourcing が形容詞のように名詞の前に立つ形です。

動詞なら、We outsource all our computing work.(うちは計算機関連の仕事をすべて外部に委託しています)が最短の型です。主語は会社でも we でも構いません。

間違いの一つ目は、数えられる名詞のつもりで an outsourcing や outsourcings と書くことです。三つの辞書がそろって [U] を付けているので、量を言うなら increased outsourcing のように形容詞で支えます。

二つ目は、個人に仕事を頼むことまで outsourcing と呼んでしまうことです。辞書の定義はいずれも会社や組織が主語なので、個人へ頼む話なら hire a freelancer などのほうが伝わります。

三つ目は発音で、イギリス英語の /ˈaʊtˌsɔː.sɪŋ/ は r を出さず、アメリカ英語の /ˈaʊtsɔːrsɪŋ/ は r を残します。カタカナの「アウトソーシング」は最後を「ング」と強く切りがちですが、英語では /ŋ/ を軽く置くだけで足ります。

アウトソーシングについてよくある質問

Q. アウトソーシングはいつ生まれた言葉ですか

1981年ごろです。Online Etymology Dictionary は動詞 outsource の初出を1981年とし、その用例が outsourcing という -ing 形だったと記しています。作りは out-(外へ)+ source(動詞。1972年から「指定された供給元から得る」の意味)です。

Q. outsourcing は複数形にできますか

できません。Cambridge Dictionary、Cambridge Business English Dictionary、Oxford Learner’s Dictionaries のいずれも [U]、つまり不可算としています。量を言いたいときは increased outsourcing、offshore outsourcing のように形容詞で支えます。

Q. BPO とは何の略ですか

business process outsourcing の略です。Cambridge Dictionary は outsourcing の関連語として、IT outsourcing、global outsourcing、strategic outsourcing、anti-outsourcing とともにこの語を挙げています。

Q. 「業務を外注する」は英語でどう言いますか

outsource が使えます。Oxford Learner’s Dictionaries は、うちは計算機関連の仕事をすべて外部に委託している、という例文を挙げ、目的語になりやすい名詞として job・management・production を示しています。委託先まで書くなら outsource sth to sth の形です。

アウトソーシングのまとめ

アウトソーシングとは、自社の従業員を使う代わりに、外の組織を雇って仕事の一部をやってもらうことです。語源は out-(外へ)+source(供給元から得る)で、1981年ごろに outsourcing という形で英語に現れました。英語としてはまだ新しい語です。

英語の outsourcing は不可算なので複数形にはしません。名詞なら the outsourcing of A to B、動詞なら outsource A to B という型で、of と to が対象と委託先を分けて示します。

発音はイギリス英語で /ˈaʊtˌsɔː.sɪŋ/、アメリカ英語で /ˈaʊtsɔːrsɪŋ/ と r の有無が分かれます。そして辞書の例文がそろって雇用の話を連れてくるとおり、英語圏では政治的な色を帯びやすい語です。中立に事実だけを述べたいときは、この背景を踏まえて文を組み立てると、意味がそのまま届きます。

アウトソーシングの出典

outsourcing の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と語源辞典で確認しました。

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