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モチベーションとは?意味と語源は「動かす」|動機との違いと英語 motivation の発音・使い方

モチベーションは、何かをしようという気持ちや、それをする理由のことです。日本語では「やる気」「動機」と訳されます。

この記事では、モチベーションの意味をラテン語の語源からたどり、やる気という訳語では抜け落ちる「理由」の面、英語 motivation の発音と使い方、心理学で使われ始めた年までを整理します。日本語と英語で使い方がずれる点にも触れます。

目次

モチベーションとは何か(結論)

モチベーションとは、人を行動へ動かすもののことです。心の中の意欲と、その行動をとる理由の、両方を指します。

辞書の語義は三つに分かれます。ひとつは「何かをしたいという熱意」。ふたつめは「何かをする必要や理由」。みっつめは物語や映画で、登場人物がそのように振る舞う理由です。

日本語の「モチベーション」はほぼ一つめの意味だけで使われます。しかし英語では二つめの「理由」の意味も同じくらいよく出ます。この差が、英語で読むときのつまずきどころになります。

モチベーションの語源は「動かす」

motivation は動詞 motivate から作られた語です。さかのぼるとラテン語の movere(動かす)に行き着きます。

movere は英語の中に広く残っています。move(動く)、motion(動き)、motor(動かすもの)、emotion(外へ動かすもの)、remove(動かして離す)、promote(前へ動かす)。どれも「動く、動かす」が芯です。

つまりモチベーションは、気分の名前ではなく「人を動かす力」の名前です。感情そのものではなく、行動を起こさせる原因を指しています。この構造を知っていると、「理由」の意味があることも自然に受け取れます。

モチベーションが心理学の語になった年

motivation が英語に記録されたのは1873年です。当初の意味は「動機を与えること、その働き」でした。

この語はドイツ語から借りられた可能性が指摘されています。ドイツ語では1854年に同じ形が記録されており、英語より二十年ほど早い時期です。

心理学の用語として「行動を引き起こす内的あるいは社会的な刺激」という意味で使われ始めたのは1904年です。以後この分野で中心的な用語になり、そこから日常語へ広がりました。日本語のモチベーションも、この心理学経由の意味を受け取っています。

モチベーションと動機・やる気の違い

日本語には近い言葉が複数あり、指している範囲が少しずつ違います。整理します。

言葉 指しているもの 英語
モチベーション 意欲と、その理由 motivation
やる気 行動へ向かう気持ち enthusiasm / drive
動機 その行動をとる理由 motive
意欲 進んで取り組む姿勢 willingness

motivation と motive は語源が同じですが、用法が分かれています。motive は個別の理由を指し、事件の動機のように使われます。motivation はもっと広く、行動を支える力全体を指します。

モチベーションの発音とアクセント

motivation の発音は、イギリス英語で /ˌməʊ.tɪˈveɪ.ʃən/、アメリカ英語で /ˌmoʊ.t̬əˈveɪ.ʃən/ です。強く読むのは三音節目の va で、ここだけがはっきり鳴ります。

先頭の mo にも軽い山があります。mo を軽く、va を強く、という二段のリズムです。日本語の「モチベーション」は平らに読まれるため、ここが最も差の出る部分になります。

動詞の motivate では強勢が先頭へ移ります。/ˈməʊ.tɪ.veɪt/ で、mo が山です。名詞と動詞で山の位置が入れ替わるので、音でも分けて覚えておく必要があります。innovation と innovate も同じ型です。

モチベーションを使った英語の例文

意欲が足りないと言う例です。He lacks motivation.(彼はやる気に欠けている)。lack of motivation という名詞の形もよく使われます。

理由を問う例です。What was the motivation behind the decision?(その決定の背後にある理由は何だったのか)。ここでは「やる気」ではなく「理由」の意味です。

高める例です。The bonus was designed to increase motivation.(その賞与は意欲を高めるために設けられた)。increase / boost / improve などと組み合わせて使われます。

モチベーションと組み合わせて使う語

motivation はどの動詞と組み合わせるかが決まっています。よく出る形を並べます。

組み合わせ 意味 使いどころ
lack motivation やる気がない 状態を言う
lose motivation やる気を失う 変化を言う
boost motivation やる気を高める 働きかけを言う
the motivation behind ~ ~の背後にある理由 理由を問う

日本語の「モチベーションが上がる/下がる」を直訳して go up / go down とすると不自然になります。increase / decrease、または lose / regain を使うのが自然な形です。

モチベーションの内発と外発

心理学ではモチベーションを二つに分けて考えます。英語の言い方もセットで覚えると便利です。

intrinsic motivation は内発的動機づけです。そのこと自体が面白い、やりたい、という内側から来る力を指します。intrinsic は「本来備わっている」という意味の形容詞です。

extrinsic motivation は外発的動機づけです。報酬や評価、期限といった外側の要因から来る力を指します。この二つを分ける考え方は日本語の教育・経営の文章でもそのまま使われています。

モチベーションの動詞形と関連語

同じ語族に motivate(動詞)、motivated(形容詞)、motive(名詞)があります。まとめて押さえます。

motivate は「動機づける、やる気にさせる」という動詞です。What motivates you?(何があなたを動かしているのか)のように、主語に理由が来る形をとります。日本語の発想と主語が逆になる点が要注意です。

motivated は「意欲のある」という形容詞で、求人などで頻出します。a highly motivated candidate(意欲の高い応募者)。self-motivated と言えば、指示がなくても自分で動ける人を指します。

モチベーションを「管理するもの」と考える見方

日本語では、モチベーションは上下する気分として語られることが多い語です。今日は高い、今週は低い、という言い方をします。

英語の語源に戻ると、別の見方が出てきます。movere は「動かす」であって、気分の名前ではありません。何かが人を動かしている、その何かを指す語です。だから英語では What motivates you? と、動かしている側を主語にして尋ねます。

この主語の違いは大きい。日本語は「私のやる気がない」と自分の内側の問題にしますが、英語は「何が動かすのか」と外側の要因も含めて問います。語の作りに沿って考えると、気分を責める代わりに条件を探す形になります。訳語のずれが、そのまま考え方のずれになっている例です。

モチベーションのよくある間違い

一つ目は、「やる気」の意味だけで覚えることです。英語では「理由」の意味も日常的に使われます。the motivation behind ~ を「~の背後にあるやる気」と読むと意味が通りません。

二つ目は、上下する言い方です。「モチベーションが上がる」を go up と直訳すると不自然です。increase、または feel more motivated と言い換えます。

三つ目は、強勢の位置です。名詞は三つめの va、動詞は先頭の mo が山になります。名詞のつもりで動詞の読み方をすると、聞き手が形を取り違えます。

モチベーションについてよくある質問

Q. モチベーションは和製英語ですか

和製英語ではありません。英語の motivation をそのまま取り入れた語です。ただし日本語では「やる気」の意味に偏っており、英語で同じくらいよく使われる「理由」の意味はあまり使われません。

Q. motivation と motive はどう違いますか

motive は個別の理由を指し、事件の動機などに使われます。motivation は行動を支える力全体を指し、意欲の意味も含みます。語源は同じで、どちらもラテン語の「動かす」に由来します。

Q. モチベーションが上がると英語で言うには

My motivation increased. または I feel more motivated. が自然です。go up は物の位置や数値に使う言い方なので、この語には合いません。

Q. emotion と語源が同じというのは本当ですか

本当です。どちらもラテン語の movere(動かす)に由来します。emotion は e-(外へ)と組み合わさった語で、内側のものが外へ動く様子を表しています。

モチベーションのまとめ

モチベーションとは、人を行動へ動かすもののことです。ラテン語の movere(動かす)に由来し、1873年に記録され、1904年に心理学の用語として定着しました。

英語では「意欲」だけでなく「理由」の意味でも日常的に使われます。名詞と動詞で強勢の位置が変わり、組み合わせる動詞も決まっています。この三点を押さえておけば、英語でも正確に使えます。

モチベーションの出典

motivation の定義・語源・発音は以下の英英辞典と語源辞典で確認しました。

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