MENU

ブランディングとは?語源は家畜の焼き印|マーケティングとの違いと英語 branding の発音

ブランディングとは、商品や組織や人を、ある名前・デザイン・記号・性質と結びつけて、ほかと見分けがつくようにする行為のことです。英語の branding をそのままカタカナにした語で、英英辞典は名詞 branding をまさにこの意味で定義しています。

この記事では、ブランディングの意味を英英辞典の語義からたどり、古英語 brand(燃える木)と家畜の焼き印にさかのぼる語源、マーケティングやブランドとの線引き、辞書が示す発音、そして「烙印を押す」という動詞 brand に残る古い語義までを整理します。日本語のブランディングは「高級感を作る仕事」の意味で語られがちですが、英語の branding の芯にあるのは、もっと素朴な「これは誰のものかを示す印」です。

目次

ブランディングとは何か(結論)

ブランディングとは、商品・組織・人・場所を、特定の名前やデザインや記号や性質と結びつけることで、ほかと区別して認識できるようにする行為です。見分けをつけさせることが目的であって、豪華に見せることが目的ではありません。

Cambridge Dictionary は branding の第一の語義を「商品、組織、人、場所を、特定の名前・デザイン・記号・性質などと結びつけることによって、ほかと違うものとして認識しやすくする行為」と定義しています。例文は「その新しいビールのブランディングとマーケティングがうまくいって、すでに売上を押し上げた」「パーソナルブランディングという考え方は、ソーシャルメディアのインフルエンサーにとってきわめて重要だ」「ブランディングの戦略/コンサルタント」の三つです。

Oxford Learner’s Dictionaries は「商品やサービスに特定の名前とイメージを与え、人がそれに引きつけられて買いたくなるようにする活動」と定義し、レベル B2 を付けています。例文は「彼は現代のブランディングを『人格をともなうサービス』だと見ている」「このマーケティングキャンペーンは、史上もっとも注目すべきブランディングの取り組みだ」の二つです。

Cambridge Dictionary はさらに二つ目の語義として「特定の商品や会社と結びつけて人が思い浮かべるデザイン、記号、色など」を立てています。行為ではなく、その結果できあがった見た目そのものを指す使い方です。例文は「御社のコーポレートブランディングに合わせて仕様を変えられる商品を幅広くご用意しています」「主催者は、大会期間中に目立つ位置でのブランディングをスポンサーに提供している」です。

三つ目の語義は「人がそれを認識し、買いたくなるようにするために、商品を特定の名前や記号、あるいは特定の特徴や考えと結びつける活動」です。例文は「うまくいっているブランディングは、顧客の視覚的な記憶を強めるためにデザインを使う」「より大衆的な市場を狙うなら、自分たちのブランディングを見直す必要があるかもしれない」です。

三つの語義に共通しているのは「結びつける」という動作です。何かと何かを結びつけて、見ただけでそれと分かる状態を作る。これが英語の branding が指している中身です。

ブランディングの語源は古英語 brand「燃える木」と家畜の焼き印

Online Etymology Dictionary によれば、brand は古英語の brand、brond にさかのぼります。意味は「火、炎、火による破壊」、そして「燃えさし、燃えている木片、たいまつ」でした。詩の言葉としては「剣」も指しました。

そこからゲルマン祖語の *brandaz「燃えること」にさかのぼり、さらに印欧祖語の語根 *gwher-「熱する、温める」に行き着きます。同語根から古ノルド語 brandr、古高ドイツ語 brant、古フリジア語 brond「燃えさし、剣の刃」、ドイツ語 brand「火」が出ています。

Cambridge Dictionary にも「明かりを取るために燃やす木片」という語義が今も残っています。辞書の中で、語のいちばん古い層がそのまま化石のように保存されている形です。

ここから先が、ブランディングの語源の核心です。Online Etymology Dictionary によれば「焼きごてで付けた印」という意味が1550年代に現れます。とくに樽などに押して、作り手や中身の品質を示すための印でした。これが1827年までに、焼き印以外の方法で付けた印も含むように広がり、1854年に「特定の銘柄の商品」という意味になります。

「焼き印を押すための鉄の道具」という意味が記録されたのは1828年です。brand-name(ブランド名)という言い方は1889年、brand-loyalty(ブランドへの忠誠)は1961年だと同辞典は記しています。

動詞の brand が現れたのは1400年ごろで、意味は「焼きごてで印を押す、焼き付ける、焼灼する、汚名を着せる」でした。もともとは犯罪者に押す印や、焼いて処置した傷について使われた語です。比喩としては15世紀半ばから、しばしば悪い意味で「不名誉な性格を固定する」に使われました。所有や品質を示すために物に印を付けるという用法は1580年代です。

Cambridge Dictionary には今も「牛などの動物の皮膚に、所有者を示すために焼いたり凍らせたりして付ける印」という語義が残り、「その焼き印は動物の皮にまだ見えていた」という例文が付いています。Oxford Learner’s Dictionaries も「とくに農場の動物に、誰のものかを示すために熱した金属で付ける印」と定義しています。

つまりブランディングの出発点は、所有者を示すための印です。この牛は私のものだ、この樽は私が詰めたものだ、という表示。それが1854年に「特定の銘柄」へ、さらに現代の「結びつけて見分けさせる行為」へと伸びました。派手さや高級感は、語源のどこにも出てきません。

なお同じ語根からは brandish(武器を振りかざす)も出ています。同辞典によれば14世紀半ばに古フランス語 brandir「剣を振り回す」の現在分詞幹から入った語で、その brant は「剣の刃、船の舳先」を指し、やはりゲルマン祖語 *brandaz にさかのぼります。brand new(真新しい)も1560年代の語で、その発想は「鍛冶場から出たばかりの、赤く光る金属のように新しい」というものです。

ブランディングの土台にある名詞 brand の意味は一つではない

ブランディングを正しく理解するには、その土台にある名詞 brand が英語で何を指しているかを先に見る必要があります。辞書は少なくとも四つの方向に語義を立てています。

Cambridge Dictionary の第一の語義は「ある会社が作り、ある名前で売っている商品の種類」で、レベル B2 が付いています。例文は「これは私がいつも使っている制汗剤のブランドではない」「彼女は有名ブランドの広告キャンペーンを手がけてきた」「たいていの人はそのブランドを高い品質と結びつけて考える」です。

第二の語義は「特定の商品や組織と結びつけて人が思い浮かべる性質の総体」です。例文は「私たちのブランドは品質と信頼性を意味している」「その会社はブランドを確立するために多くの資金と労力を費やした」「彼の行動は、党のブランドをひどく傷つけるおそれがある」です。

第三の語義が、いま日本でよく語られるパーソナルブランディングに直結します。Cambridge Dictionary はこれを「特定の人物と結びつけて人が思い浮かべる性質の総体、あるいはその人が他者に示そうとしている自分自身の像」と定義しています。

その例文は「彼女は私たちにとって完璧な広報役です。彼女の個人としてのブランドが、私たちの企業理念と非常によく一致しているからです」と、「ソーシャルメディアに投稿する写真には気をつけないといけない。自分のブランドを傷つけたくないから」の二つです。

第四の語義は「ある特定の種類の何か、あるいは何かのやり方」です。Cambridge Dictionary は「独特のブランドのサッカーをするチーム」を例に挙げ、Oxford Learner’s Dictionaries は「型破りなブランドのユーモア」「バーサは君の独特のブランドの同情をありがたがらないと思うよ」を挙げています。この語義では brand は商業とまったく関係なく、「その人ならではの流儀」を指しています。

Oxford Learner’s Dictionaries には on brand という成句も立っており、レベル C2 が付いています。定義は「会社や組織が、自分たちの商品やサービスについて人々に持ってほしいと考えているイメージに合致している」で、例文は「私の仕事は、私たちの発信するものがすべてブランドに沿った状態であるようにすることです」です。

ブランディングとマーケティングの違い

日本語では並べて使われることが多い二語ですが、英英辞典の定義を突き合わせると役割がはっきり分かれます。branding は結びつけること、marketing は売ることです。

Cambridge Dictionary は marketing の第一の語義を「人に商品やサービスを買うよう促すことを含む職務」とし、レベル B2 を付けています。例文は「マーケティングの道に進む」「うちのマーケティングの人間が、新型の発売について素晴らしい案を出してきた」です。

Oxford Learner’s Dictionaries は「会社の商品やサービスを、できるかぎり良いかたちで提示し、宣伝し、販売する活動」と定義し、レベル B1 を付けています。例文は「マーケティングのキャンペーン/戦略」「マーケティングのマネージャー/ディレクター/部門」「デジタル/インターネット/オンラインのマーケティング」です。

語 辞書の定義(要点) 辞書のレベル 語源の元の意味
branding 名前・デザイン・記号・性質と結びつけて見分けがつくようにする行為 B2(Oxford) 古英語 brand「燃える木」→ 焼き印(1550年代)
marketing 商品やサービスを提示し、宣伝し、販売する活動 B1(Oxford)/B2(Cambridge) market(売り買いする)+ -ing(1560年代)

語源を並べると、二語の距離がさらに広がります。Online Etymology Dictionary によれば marketing は1560年代に「売り買いすること、市場で商取引を行うこと」という意味で、動詞 market から作られた動名詞です。1701年には「市場で売り買いされる産物」も指しました。現代のビジネスの語義、つまり「広告と販売に重点を置きながら、商品を生産者から消費者へ動かす過程」が記録されるのは1897年です。

動詞 market のほうは1630年代に自動詞の「買う、売る」として、1640年代に他動詞の「市場へ運ぶ、市場で売る」として現れています。つまり marketing の芯にあるのは市場と取引です。branding の芯にある焼き印とは、まったく別の場所から来た語です。

Cambridge Dictionary には marketing の面白い語義も載っています。「買い物」です。例文は「週末を空けておけるように、木曜に買い物を済ませたい」というもので、ここでの marketing は企業活動ではなく家庭の買い出しを指しています。

辞書の例文の中では、二語は対立せず並んで使われています。Cambridge Dictionary の branding の例文は「その新しいビールのブランディングとマーケティングがうまくいって、すでに売上を押し上げた」ですし、Oxford Learner’s Dictionaries の branding の例文は「このマーケティングキャンペーンは、史上もっとも注目すべきブランディングの取り組みだ」です。見分けをつけさせる仕事と、売る仕事は、同じ現場で同時に動いています。

ブランディングとブランドの違い

branding は行為、brand は対象です。ただし Cambridge Dictionary の二つ目の語義のように、branding が「できあがった見た目」を指すこともあり、そこだけは重なります。

語 品詞 辞書の定義(要点) 代表例文
brand 名詞 ある会社がある名前で売っている商品の種類/人が思い浮かべる性質の総体 Our brand stands for quality and reliability.
brand 動詞 商品・組織・人・場所を、名前やデザインと結びつけて見分けがつくようにする You can brand the website with your own colours and logo.
branding 名詞 その行為そのもの/その結果できたデザイン・記号・色 a branding strategy / consultant

Cambridge Dictionary は動詞 brand に [T]、つまり他動詞の表示を付け、「商品、組織、人、場所を、特定の名前・デザイン・記号・性質などと結びつけることによって、ほかと違うものとして認識しやすくする」と定義しています。branding の第一の語義と、文言がほぼそのまま重なります。

この動詞の例文が、実務でそのまま使える形をしています。「仕事を通じて、商品をブランディングして売り込む方法を学んできた」「自分の色とロゴでウェブサイトをブランディングできます」「彼らはそのサービスを、倫理的で環境に配慮した投資の選択肢としてブランディングした」の三つです。

ビジネス英語の項にも動詞が立っており、「売るために商品に特定の名前やラベルを与える」と定義されています。例文は「私たちは、この地元の職人たちに、これらの商品をブランディングすることの商業的な利点を理解してほしいと考えている」「多くの消費者は、フェアトレードとしてブランディングされた商品のほうを買う傾向がある」です。

整理すると、brand は名詞にも動詞にもなる語で、branding はその動詞から作られた名詞です。日本語で「ブランドを作る」と言うときの動作部分が branding、できあがったものが brand、という対応で読むとずれません。

ブランディングの発音は /ˈbræn.dɪŋ/ で先頭を強く読む

branding は第1音節の bran を強く読みます。カタカナの「ブランディング」は六拍を平らに並べがちですが、英語では二音節しかありません。

語 イギリス英語 アメリカ英語
branding(Cambridge Dictionary) /ˈbræn.dɪŋ/ /ˈbræn.dɪŋ/
brand(Cambridge Dictionary) /brænd/ /brænd/
marketing(Cambridge Dictionary) /ˈmɑː.kɪ.tɪŋ/ /ˈmɑːr.kɪ.t̬ɪŋ/

branding はイギリス英語もアメリカ英語も表記が同じです。母音は /æ/ で、日本語の「ア」より口を横に開き、「エ」に寄った音になります。強勢の印は先頭に一つだけで、第2音節の -ding は軽く落ちます。

いちばんずれるのは、カタカナが子音のあとに母音を足してしまう点です。br- は「ブラ」ではなく子音が二つ続く形で、-nd- のあとにも母音は入りません。さらに語尾の -ng は /ŋ/ 一つで、「グ」の音は付きません。「ブ・ラ・ン・ディ・ン・グ」の六拍を、/ˈbræn.dɪŋ/ の二拍に詰めるのが目標です。

brand は一音節です。/brænd/ で、母音は一つだけ。日本語の「ブランド」は三拍ですが、英語では最初から最後までひと息で終わります。

marketing は、ここに並べた三語の中でイギリス英語とアメリカ英語の差がいちばん大きい語です。イギリス英語は /ˈmɑː.kɪ.tɪŋ/ で r の音が出ませんが、アメリカ英語は /ˈmɑːr.kɪ.t̬ɪŋ/ で r が響き、t の記号にも符号が付いています。どちらも強勢は先頭の mar です。

ブランディングの動詞 brand には「烙印を押す」という語義も残っている

brand を英語で使うときに知っておきたいのが、この語がいまも強い負の意味を持ちうることです。辞書は商業の語義と並べて、人に汚名を着せる語義を立てています。

Cambridge Dictionary は動詞 brand の語義の一つを「誰かや何かについて、ある悪いものだと言うこと。たいていそれが不当な場合に使う」と定義しています。例文は「一度の過ちのせいで、彼は犯罪者の烙印を押された」「彼女は逮捕され、不当にもテロ容疑者という烙印を押された」「メディアは彼を人種差別主義者だと決めつけた」の三つです。

アメリカ英語の項にも「誰かを悪い人間だ、あるいは悪いことをした人間だと見なす、あるいはそう呼ぶ」という語義があり、「彼らは彼を道徳的信念のない男と決めつけた」という例文が付いています。

この語義は語源とまっすぐつながっています。Online Etymology Dictionary によれば、動詞 brand の1400年ごろの最初の意味には「汚名を着せる」が含まれており、もともとは犯罪者に押す印について使われた語でした。15世紀半ばからは比喩として「不名誉な性格を固定する」の意味で、しばしば悪い方向に使われています。

つまり brand という一語の中に、二つの歴史が同居しています。所有と品質を示す印から伸びた商業の線と、罪人に押す印から伸びた汚名の線です。どちらも、熱い金属を皮膚に押し当てるという同じ動作から出ています。

英語で He was branded … という受け身を見たときは、文脈を先に確かめる必要があります。商品の話なら「そういう位置づけで売り出された」ですが、人の話なら「そういうレッテルを貼られた」になり、意味の向きが反対になります。

パーソナルブランディングという言い方を辞書はどう扱っているか

日本で広く使われるパーソナルブランディングという語は、英英辞典にもそのままの形で載っています。Cambridge Dictionary の branding の例文に personal branding が現れます。

その例文は「パーソナルブランディングという考え方は、ソーシャルメディアのインフルエンサーにとってきわめて重要だ」というものです。辞書がこの語を、ソーシャルメディアの文脈で説明していることが分かります。

土台となる personal brand のほうも、Cambridge Dictionary が brand の第三の語義として立てています。定義は「特定の人物と結びつけて人が思い浮かべる性質の総体、あるいはその人が他者に示そうとしている自分自身の像」です。

ここで注目したいのは、定義が二つの部分に分かれていることです。前半は「他人が思い浮かべるもの」、後半は「本人が示そうとしているもの」。この二つは一致するとは限りません。辞書の定義そのものが、その差を含んだ書き方になっています。

例文の一つ目は「彼女は私たちにとって完璧な広報役です。彼女の個人としてのブランドが、私たちの企業理念と非常によく一致しているからです」で、個人のブランドと企業のブランドを重ね合わせる話です。二つ目は「ソーシャルメディアに投稿する写真には気をつけないといけない。自分のブランドを傷つけたくないから」で、こちらは守る側の話になっています。

なお企業の側を指すときは corporate branding という形が使われます。Cambridge Dictionary の例文は「御社のコーポレートブランディングに合わせて仕様を変えられる商品を幅広くご用意しています」です。personal と corporate が対になって、branding の前に置かれる形です。

ブランディングを使った英語の例文とよくある間違い

辞書に載っている組み合わせをそのまま借りるのが、いちばん外さないやり方です。branding strategy と personal branding の二つを覚えておけば、多くの場面で足ります。

Cambridge Dictionary の例文から拾えるのは、a branding strategy(ブランディング戦略)、a branding consultant(ブランディングのコンサルタント)、personal branding、corporate branding、successful branding の五つです。Oxford Learner’s Dictionaries からは a branding exercise(ブランディングの取り組み)が拾えます。

動詞で使うなら、brand A with B(AをBでブランディングする)と brand A as B(AをBとしてブランディングする)の二つが辞書に載っています。それぞれ「自分の色とロゴでウェブサイトをブランディングできます」「彼らはそのサービスを、倫理的で環境に配慮した投資の選択肢としてブランディングした」が例文です。

間違いの一つ目は、branding と marketing を入れ替えて使ってしまうことです。Oxford Learner’s Dictionaries の定義に戻ると、branding は「名前とイメージを与える」活動、marketing は「提示し、宣伝し、販売する」活動です。広告の出稿や販売の話に branding を当てると、意味がずれます。

二つ目は、人について brand を使うときに、負の語義と取り違えられる書き方をしてしまうことです。He was branded as an expert. のような形は、Cambridge Dictionary が「一度の過ちのせいで、彼は犯罪者の烙印を押された」に使っているのと同じ構文になります。人を主語にするなら、personal brand という名詞の形にしておくほうが安全です。

三つ目は発音で、強いのは先頭の bran、語尾の -ng には「グ」を足しません。そして四つ目が、brand をいつでも「高級品」の意味だと思ってしまうことです。Oxford Learner’s Dictionaries の「型破りなブランドのユーモア」という例文が示すとおり、brand は単に「その人ならではの種類」を指すこともあります。

ブランディングについてよくある質問

Q. ブランディングとマーケティングはどう違いますか

役割が違います。Oxford Learner’s Dictionaries は branding を「商品やサービスに特定の名前とイメージを与え、人がそれに引きつけられて買いたくなるようにする活動」(B2)、marketing を「会社の商品やサービスを、できるかぎり良いかたちで提示し、宣伝し、販売する活動」(B1)と定義しています。語源も別で、branding は古英語 brand「燃える木」から焼き印を経た語、marketing は動詞 market「売り買いする」から1560年代に作られた動名詞です。

Q. ブランディングの語源は何ですか

古英語の brand、brond です。Online Etymology Dictionary によれば、その意味は「火、炎、火による破壊」と「燃えさし、燃えている木片、たいまつ」で、ゲルマン祖語 *brandaz「燃えること」、印欧祖語の語根 *gwher-「熱する、温める」にさかのぼります。「焼きごてで付けた印」の意味が1550年代に現れ、とくに樽などに押して作り手や中身の品質を示すために使われました。1827年までに焼き印以外の印も含むようになり、1854年に「特定の銘柄の商品」の意味になっています。

Q. パーソナルブランディングは英語でも通じますか

通じます。Cambridge Dictionary の branding の例文に personal branding がそのまま現れ、「パーソナルブランディングという考え方は、ソーシャルメディアのインフルエンサーにとってきわめて重要だ」という文で使われています。土台になる personal brand も同辞典が語義として立てており、「特定の人物と結びつけて人が思い浮かべる性質の総体、あるいはその人が他者に示そうとしている自分自身の像」と定義されています。

Q. brand には悪い意味もあるのですか

あります。Cambridge Dictionary は動詞 brand の語義の一つを「誰かや何かについて、ある悪いものだと言うこと。たいていそれが不当な場合に使う」と定義し、「一度の過ちのせいで、彼は犯罪者の烙印を押された」を例文にしています。Online Etymology Dictionary によれば、この語義は1400年ごろの最初の意味に含まれており、もともと犯罪者に押す印について使われたものです。人を主語にした受け身では、この語義に読まれることがあります。

ブランディングのまとめ

ブランディングとは、商品・組織・人・場所を、特定の名前やデザインや記号や性質と結びつけて、ほかと見分けがつくようにする行為です。Cambridge Dictionary はこれに加えて「その結果できあがったデザイン、記号、色など」という語義も立てています。

語源は古英語 brand「燃える木、たいまつ」で、1550年代に「焼きごてで付けた印」の意味が現れ、1854年に「特定の銘柄の商品」になりました。所有者や作り手を示す印、というのがこの語の出発点です。

英語で使うときは、branding は結びつける行為で marketing は売る活動だということ、動詞 brand には人に汚名を着せる語義が今も残っていること、そして発音は二音節で先頭が強く語尾に「グ」を付けないことの三つを押さえておけば、意味がそのまま届きます。

ブランディングの出典

branding の定義・語法・発音・語源は以下の英英辞典と語源辞典で確認しました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次