疑問詞とは、what・when・where・who・whom・which・whose・why・how の9語のことで、はい/いいえでは答えられない情報を尋ねるために文頭に置く語です。
この記事では、疑問詞の種類を一覧で押さえたうえで、疑問文の語順が変わる場合と変わらない場合を規則として整理します。who・what・which の使い分け、前置詞の置き場所、イントネーションの型まで確認すれば、疑問文を組み立てるときの迷いがほぼ消えます。
疑問詞とは何か(結論)
疑問詞とは、情報を尋ねるための語で、これを使った疑問文は yes・no では答えられません。答えとして具体的な中身が返ってくることが前提の語です。
When do you finish college? と聞かれれば Next year. のように時期が返ります。Who is your favourite actor? には人物名が返ります。どちらも「はい」「いいえ」では会話が成立しません。ここが、Do you like vanilla ice cream? のような yes・no 疑問文との決定的な違いです。
英語では、この種の語をまとめて wh-word と呼びます。文法用語としては interrogative(疑問の)が対応し、Cambridge Dictionary は who や why を interrogatives の例として挙げています。発音は /ˌɪn.təˈrɒɡ.ə.tɪv/ です。
疑問詞の種類は9つ
疑問詞として挙げられるのは9語です。尋ねる対象ごとに担当が決まっています。
| 疑問詞 | 尋ねるもの | 例 |
|---|---|---|
| what | もの・こと | What do you want? |
| when | 時 | When do you finish college? |
| where | 場所 | Where do they live? |
| who | 人(主語・目的語) | Who bought this? |
| whom | 人(目的語・改まった形) | To whom should we send the invitation? |
| which | 限られた候補からの選択 | Which horse won? |
| whose | 持ち主 | Whose phone rang? |
| why | 理由 | Why didn’t you call me? |
| how | 方法・程度 | How old is your dog? |
how だけ wh- で始まりませんが、働きは同じなので同じ仲間に入れます。この9語のうち what・who・which・whose の4語は、後で述べるとおり主語になれる点が特別です。
疑問詞を表す interrogative の語源
疑問詞を指す英語 interrogative は1500年ごろに現れた語で、後期ラテン語 interrogativus に由来します。もとをたどると「間で問う」という組み立てです。
ラテン語 interrogare は inter(〜の間で)と rogare(尋ねる)に分かれます。rogare はさらに「まっすぐ伸ばす」という意味の印欧祖語の根にさかのぼり、手を差し出して問いかける身ぶりが元の像だと説明されています。
名詞として「問いを含む語」を指す用法は1520年代からです。取り調べを意味する interrogate も同じ語族で、こちらは判事が問いただす場面から来ています。日本語の「疑問詞」という訳語は、この「問う語」という中身をそのまま写したものです。
疑問詞を使った疑問文の基本の語順
基本の型は、疑問詞+助動詞+主語+動詞です。助動詞の位置に be・do・have または法助動詞が入ります。
be が入るのは When are you leaving? や Who’s been paying the bills? です。do が入るのは Where do they live? や Why didn’t you call me? で、have なら What has she done now? となります。can や should のような法助動詞でも同じで、Where should I park? Who would she stay with? の形になります。
つまり、疑問詞を先頭に置いたあとは、yes・no 疑問文と同じ並べ替えが起きます。主語と助動詞をひっくり返す操作は、疑問詞があっても消えません。
疑問詞が主語のときは語順が変わらない
what・who・which・whose が主語、または主語の一部になっているときは、助動詞を使いません。語順は主語+動詞のままで、平叙文と同じ並びになります。
What fell off the wall? Which horse won? Who bought this? Whose phone rang? がその例です。いずれも do や did が入っていません。疑問詞そのものが主語の席に座っているので、動かす必要がないからです。
日本語話者がここでつまずくのは、「疑問文だから do を入れる」と手が動いてしまうためです。Who did break it? のように助動詞を足すと、通常の疑問文としては誤りになります。壊した人を尋ねるなら Who broke it? が正しい形です。
疑問詞が主語か目的語かを見分ける
同じ who でも、主語のときと目的語のときで語順が変わります。判定は「疑問詞以外に主語があるか」を見るだけで付きます。
| 文 | who の役割 | 助動詞 |
|---|---|---|
| Who owns this bag? | 主語(this bag が目的語) | 使わない |
| Who do you love most? | 目的語(you が主語) | do を使う |
Who owns this bag? には who のほかに主語になる語がありません。だから who が主語で、助動詞は不要です。Who do you love most? には you という主語があるので、who は余った席、つまり目的語に回ります。この場合は助動詞 do が要ります。
手順にすると簡単です。疑問詞を外して文を眺め、主語が残っていれば助動詞を入れる、残っていなければ入れない。この2択で処理できます。
疑問詞 which と what の使い分け
which と what は、答えの範囲が限られているかどうかで選び分けます。候補が絞られているときが which、絞られていないときが what です。
Which is the capital of Liberia? Monrovia or Greenville? は、答えが2つのどちらかに限られています。一方 What’s the capital of Liberia? は候補を示さずに聞いているので what になります。同じことを尋ねていても、選択肢を示すかどうかで語が変わります。
Which car are we going in? という質問は、その場に何台か車があることを前提にしています。Which museums did you visit? も、訪問先の候補が話し手の頭にある状況です。何を尋ねているかではなく、答えの範囲を話し手がどう見ているかで決まる、と理解しておくと選び間違えません。
疑問詞 which に of を付ける形
which の後ろに the・those・your のような限定詞や、yours・them のような代名詞を続けるときは、あいだに of を入れます。
Which of the following features do you feel are important when choosing a house? や Which of your sisters lives in Boston? がその形です。Which of them are offering the best value for money? のように代名詞を受けることもできます。
of を落として Which your sisters … とすると成り立ちません。which のすぐ後ろに裸の名詞を置く Which car …? の形と、限定詞をはさむ Which of your …? の形は、別の並べ方だと分けて覚えます。
疑問詞 who と whom はどちらを使うか
目的語の位置で人を尋ねるとき、who と whom のどちらも使えます。whom のほうが改まった響きになります。
Who should we send the invitation to? はくだけた言い方で、Whom should we send the invitation to? は改まった言い方です。さらに前置詞を先頭へ動かした To whom should we send the invitation? は、いちばん形式ばった形になります。
主語の位置では whom は使いません。Who bought this? のように、主語なら who です。whom が出てくるのは目的語か前置詞の後ろだけだ、と押さえておけば十分です。
疑問詞と前置詞はどこに置くか
前置詞は、文末に残す形と疑問詞の前へ動かす形の2つがあります。話し言葉では文末が普通で、前へ動かすと形式ばった文になります。
Where will the money come from? は日常的な言い方で、From where will the money come? は改まった書き言葉の形です。What will I talk to her about? も同じ関係で、For what reason did she leave him? のように前置詞+疑問詞句を先頭に置く形が改まった側にあたります。
短く聞き返すときは、前置詞とその後ろの語をひとまとまりにします。At what time? とは言えますが、What time at? という語順にはなりません。また、wake up や set out のように動詞と副詞がひとまとまりになっている語は切り離さず、When did you wake up this morning? の順で並べます。
疑問詞を使った否定の疑問文
否定の疑問文にするときは、ほかに助動詞や法助動詞がなければ do を使います。疑問詞が主語であっても、この場合は do が必要です。
| 肯定(助動詞なし) | 否定(do を使う) |
|---|---|
| Who wants an ice cream? | Who doesn’t want an ice cream? |
| Which door opened? | Which door didn’t open? |
肯定文では do を入れないのに、否定にすると入る。この非対称は、否定を作るために not を付ける相手が必要だからです。動詞1語では not を付ける場所がないので、do を呼び出して doesn’t・didn’t の形にします。
なお、話し言葉では強調のために do を足すことがあります。So who does live there? は、先に聞いた答えと食い違ったときに do を強く読む言い方で、強調のない形は So who lives there? です。
疑問詞の疑問文のイントネーション
疑問詞を使った疑問文は、下げ調子で読むのが普通です。yes・no 疑問文が上げ調子になるのと対照的です。
Where are the keys to the back door? や Why are the lights red? は、いちばん重要な音節で声を下げます。文末が上がらないため、日本語話者の耳には質問らしく聞こえないことがありますが、これが標準の型です。
例外は、すでに聞いた内容を確かめ直すときです。この場合は上げ調子や、いったん下げてから上げる型になります。時刻を聞き直す What did you say the time was? のような場面が典型です。
疑問詞についてよくある質問
通常の疑問文としては入れません。who が主語なので、語順は主語+動詞のままです。ただし否定にする場合は Who didn’t break it? のように do が必要になります。
答えの候補が限られている場面なら which、限られていないなら what です。Monrovia か Greenville かを聞くなら which、首都名を白紙で聞くなら what になります。
疑問詞に含めます。Cambridge の文法解説でも、what・when・where・who・whom・which・whose・why と並べて how が挙げられています。綴りは違っても、情報を尋ねるという働きは同じです。
どちらも成り立ちます。Where will the money come from? のように文末へ残すのが日常的で、From where will the money come? のように前へ出すと改まった文になります。
疑問詞のまとめ
疑問詞とは what・when・where・who・whom・which・whose・why・how の9語で、はい/いいえでは答えられない情報を尋ねる語です。基本の語順は疑問詞+助動詞+主語+動詞ですが、what・who・which・whose が主語になっているときだけは助動詞を使わず、主語+動詞の並びのままになります。
who が主語か目的語かは、疑問詞を外して主語が残るかどうかで判定できます。which と what は答えの範囲が限られているかどうかで選び分け、which に限定詞や代名詞を続けるときは of をはさみます。前置詞は文末に残すのが日常的で、前へ動かすと形式ばります。読み方は下げ調子が標準で、聞き直すときだけ上げ調子になります。
疑問詞の出典
疑問詞の定義、語順の規則、語源は以下の英英辞典、語源辞典、および Cambridge の文法解説で確認しました。

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