MENU

分詞構文とは?作り方の三手順と五つの意味|ing と過去分詞の使い分け

分詞構文は、接続詞と主語を省いて、分詞(ing 形や過去分詞)で始めることで二つの内容をひとつの文にまとめる言い方です。

この記事では、分詞構文とは何かという定義から始めて、作り方の手順、表す意味の種類、過去分詞で始める形、否定や完了形の作り方まで順に整理します。

目次

分詞構文とは何か(結論)

分詞構文とは、接続詞のある文から接続詞と主語を取り除き、動詞を分詞に変えて前に置く形のことです。英語では participle construction と呼ばれます。

Walking down the street, I met an old friend.(通りを歩いていると、旧友に会った)が典型です。もとは While I was walking down the street という節でした。

短くまとまるため、書き言葉やニュース、説明文でよく使われます。会話では接続詞を残した形のほうが多く聞かれます。

分詞構文の作り方の手順

接続詞のある文から分詞構文にするには、三つの手順を踏みます。順番どおりにやれば必ず同じ形にたどり着きます。

手順 やること 例
1 接続詞を消す Because he was tired, …
2 主語が主節と同じなら消す was tired, …
3 動詞を ing にする Being tired, …

Being は省けることが多く、Tired, he went to bed early. の形もよく使われます。形容詞や過去分詞が続くときは Being を落とすのが普通です。

分詞構文が表す意味の種類

分詞構文は接続詞を消すため、意味は文脈から読み取ることになります。よく表れるのは次の五つです。

意味 もとの接続詞 例
時 when, while, as Opening the box, she found a letter.
理由 because, since, as Being sick, he stayed home.
条件 if Turning left, you will see the bank.
譲歩 though, although Admitting his mistake, he did not apologize.
付帯状況 and He sat there, reading a book.

いちばん多いのは時と理由です。判断に迷ったら、まずこの二つを当てはめてみると、たいていの文はきれいに読めます。

分詞構文を過去分詞で始める形

主語がその動作を受ける側のときは、ing ではなく過去分詞で始めます。もとの節が受動態だった場合です。

Written in easy English, this book is good for beginners.(やさしい英語で書かれているので、この本は初心者に向いている)が例です。もとは Because it is written in easy English でした。

これは Being written から Being を落とした形です。受動の意味だとわかるため、Being はほとんど付けません。

分詞構文の否定形の作り方

否定にするときは、分詞の前に not や never を置きます。位置を間違えやすいので、必ず分詞の直前だと覚えます。

Not knowing what to say, I kept silent.(何を言えばいいかわからず、黙っていた)が例です。Knowing not とはしません。

Never having seen snow, she was excited. のように、never を使う形も同じ位置に置きます。ここは he does not know のような通常の否定と語順が違う点に注意します。

分詞構文の完了形(having + 過去分詞)

主節よりも前に起きた出来事を表すときは、having + 過去分詞 の形を使います。時間の前後をはっきりさせたいときの形です。

Having finished my homework, I went out.(宿題を終えてから出かけた)では、宿題のほうが先に終わっています。

受動の完了なら Having been + 過去分詞 になりますが、実際には Having been を落として過去分詞だけで始めることも多くあります。

分詞構文と主語がずれる形(独立分詞構文)

分詞の主語と主節の主語が違うときは、分詞の前に主語を残します。これを独立分詞構文と呼びます。

It being cold, we stayed inside.(寒かったので中にいた)では、寒いのは it、中にいたのは we で主語が違うため、It を残しています。

The weather permitting, we will go hiking.(天気がよければハイキングに行く)も同じ形です。書き言葉で使われる、ややかたい言い方になります。

分詞構文の慣用表現

主語が一般の人を指す場合、主語をそろえずにそのまま使える決まった形があります。慣用として覚えてしまう表現です。

表現 意味
generally speaking 一般的に言えば
strictly speaking 厳密に言えば
judging from 〜から判断すると
considering 〜を考えると
speaking of 〜と言えば

これらは主語が誰かを気にせず文頭に置けます。会話でもよく出るので、形ごと覚えておくとそのまま使えます。

分詞構文と with を使った形

付帯状況をより具体的に示したいときは、with + 目的語 + 分詞 の形を使います。何かがどういう状態のまま、という様子を表します。

He was sleeping with the window open.(窓を開けたまま眠っていた)や She listened with her eyes closed.(目を閉じて聞いていた)が例です。

目的語が自分でしているなら現在分詞、されている状態なら過去分詞を選びます。with the engine running なら動いている最中、with the door locked なら鍵をかけられた状態です。

分詞構文を使った例文

時と理由の例です。Hearing the news, she smiled.(知らせを聞いて彼女は笑った)。Living near the sea, they often go fishing.(海の近くに住んでいるのでよく釣りに行く)。

過去分詞と完了形の例です。Surrounded by trees, the house looks quiet.(木に囲まれて、その家は静かに見える)。Having lost his key, he could not get in.(鍵をなくしたので中に入れなかった)。

付帯状況の例です。She stood by the window, looking outside.(彼女は窓のそばに立って外を見ていた)。この形は文の後ろに置かれることが多くあります。

分詞構文のよくある間違い

一つ目は、主語がずれているのに省いてしまう間違いです。Walking down the street, the shop was closed. では店が歩いていることになってしまいます。

二つ目は、能動と受動を取り違える間違いです。主語が動作をするなら ing、受けるなら過去分詞と、必ず主語との関係で決めます。

三つ目は、否定語の位置です。not は分詞の前に置きます。ここは日本語の語順から離れているので、意識して確認する価値があります。

分詞構文の覚え方のコツ

まず作り方の三手順を、実際の文で一度なぞります。接続詞を消す、主語を消す、動詞を ing にする。この順番さえ手が覚えれば、どんな文でも変えられます。

次に、ing か過去分詞かを主語との関係だけで決める癖をつけます。主語がするなら ing、されるなら過去分詞。この一本で迷いがほとんど消えます。

最後に、慣用表現の五つを丸ごと覚えます。generally speaking や judging from はそのまま使えるうえ、分詞構文の感覚をつかむ入口にもなります。

分詞構文についてよくある質問

Q. 分詞構文はどの意味か、どうやって見分けますか

文脈から判断します。主節との時間関係が近ければ時、原因と結果になっていれば理由と読むのが基本です。迷ったら接続詞を補って読み直すと決まります。

Q. 分詞構文の Being はいつ省けますか

うしろに形容詞、名詞、過去分詞が続くときは省くのが普通です。Being tired より Tired, … のほうが自然で、Being written も Written, … とするのが一般的です。

Q. 分詞構文は文の後ろに置いてもいいですか

置けます。特に付帯状況を表すときは後ろに置くのが自然です。He sat there, smoking a cigarette. のように、コンマで区切って続けます。

Q. 分詞構文は会話でも使いますか

慣用表現を除けば、会話ではあまり使いません。接続詞を残した形のほうが誤解が少ないためです。読むときに必要な知識と考えておくとよいでしょう。

分詞構文のまとめ

分詞構文とは、接続詞と主語を省いて分詞で始める形です。作り方は接続詞を消す、主語を消す、動詞を ing にするという三手順で決まります。

主語が動作をするなら ing、受けるなら過去分詞、主節より前の出来事なら having + 過去分詞、否定なら not を分詞の前に置きます。主語がずれるときは主語を残す独立分詞構文になります。この四点を押さえれば、読むときも書くときも迷いません。

分詞構文の出典・参考にした辞書

英語の participle の定義・用法は以下の英英辞典で確認しました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次